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生活困窮者支援の皆様へ。

今日はドリームワークでした。

次は、14日月曜日にドリームワークします。

さて、今日思うこと。

生活困窮者支援の皆様へ。

【援助者が燃え尽きないために】

夏休み明けは子どもの自殺が多い時期となっています。

援助者が燃え尽きる原因は、支援対象者への全責任が自分にあると思ってしまうことにある。

自分の生活を犠牲にして被害者の世話をしたり、支援対象者が自分で下すべき決断を代わって行い支援対象者の責任を奪ってしまうこともある。まるで救世主のように、どんなことがあっても自分が被害者を救わなければならないと思ってしまう。

二四時間いつでも時間を作ってあげる、などと約束してしまうことさえある。しかし、そんなことは不可能だ。

このようなことをすると、援助者は、支援対象者に対して多大な責任と義務を感じてかなり早くに燃え尽きてしまう。結局、両者にとって不健康な状態となり、互いに怒りと恨みの感情を抱くことになる。援助者は救世主の役割をしてはいけない。支援対象者を自分に過度の依存をさせてもいけない。

援助者は自分が燃え尽きないように、自分と被害者とのあいだに健全な境界線を引いて、 お互いの安全を守るようにしてほしい。そのためには、自分のできる範囲でサポートできるよう、早い段階で被害者とのあいだにルールを定めることが大切だ。

よく私が援助者に伝えるのは、カルネアデスの板の話。難破で洋上を漂流する者が、一人しかつかまることのできない板を他者から奪い取って生き延びた場合、この行為は正当といえるかどうかというもの。 法律的には、緊急避難行為といい、違法性は阻却される。

自死ゲートキーパーをしていたら、要支援者の死に目に合うのは当然である。要支援者は、いくつもあったはずの支援を受け取れずにいた。

RPGゲームにたとえると、HP上限が100あったはずが、自分と出会ったときは残り10くらいの状態。

防御力、知性、魔力、運の良さ等のステータスも、対する世界に対しては低い。

支援者とて、底上げできる部分はほんの僅か。

ほかの支援につなげたところ、その支援者の選別からあふれて、後日対象者のHPがゼロになる。

対象者も、自死の直前は気丈にふるまっていることが多い。

身近に接している人は、「あ、少し元気になったな」と喜ぶ。

本人にとっては、覚悟の末の日常。遂行を悟られないための平常。対象者の姿が見えなくなって、既遂の状態で発見してショックを受ける。

ゲートキーパーはそこから学ぶ。人の命がかかった一つの事例。

措置入院の適不適。自由の制限と生命の確保。

救えなかったという悔恨は、生殺与奪権が自分に有ったという驕りかもしれない。

支援者も自分のHPがまだあるとはいえ、少なからぬダメージがある。

今後どうするのかは、真の自分の意志を確認できるよう、立ち止まって考えてほしい。

お仲間、小森美登里さんが日野市で「心と体を傷つけられて亡くなった天国の子供たちのメッセージ展」をします。

興味あればご参加ください。

https://www.city.hino.lg.jp/kur.../danjo/jinken/1024268.html

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