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【池袋モンパルナス回遊美術館】池袋アートギャザリング公募展 IAG AWARDS 2022街とアーティストをつなぐ



2022年5月20日から25日まで「東京芸術劇場 5階 ギャラリー1&2」で開催されていた「IAG AWARDS 2022」を鑑賞してきました。
全国より応募のあった450点以上の作品のうち50点を選抜し、展示した展示です。


展示されていた作品の形態は多種多様でした。ギャラリー1では、絵画・彫刻・インスタレーションなど見応えのある作品が並んでおり、またギャラリー2では映像・音楽・光などを駆使した作品が展示されていました。

テクノロジーの進歩は作品のあり方に大きな影響を及ぼします。それは展示空間にとっても同じです。「IAG AWARDS」は優れた作品を選定するだけでなく、優れた展示空間も用意しているのだと感じました。


中でも、華山萌氏の作品は衝撃的でした。4本並ぶ点滴の先には針があり、その針先からは血液を思わせる赤い液体がウレタン製の膜に一定のリズムで流れています。


同様に膜も4点あり、その膜下には振動を与える音響機材が配置されています。振動を受けると膜上の液体がビチャビチャと生々しい音をたて、その音はマイクに拾われて別のスピーカーから出力される仕組みになっていました。

この作品は、先に紹介したようにさまざまなメディアによって構成されています。また、音が鳴り、水が飛び跳ねます。
このような作品は場所によっては非常に展示しづらいはずです。
しかし、IAG AWARDSと東京芸術劇場の皆さんは展示を可能にしています。
作品の面白さと同時に工夫された展示手法を学べるお手本のような展示だ!と感じられました。

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