岩崎 勝利

IT系企業のクライアントワークを中心に、データビジュアライゼーションとインターフェース…

岩崎 勝利

IT系企業のクライアントワークを中心に、データビジュアライゼーションとインターフェースを駆使したアウトプットを生業にしております。90年代の映画が大好きでSF的なUIが得意です。

最近の記事

デザイナーの異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めてグリッドを愛するようになったか

この記事で言う『グリッド』とは、デザイン技法におけるグリッドシステムでは無く『方眼』『格子』といったグリッドそのモノのことです。 昨年逝去されたシド・ミード氏がグリッドはモダニズム・未来の象徴であるみたいなインタビューを読んだことがあります(なんの記事だったか失念…)。自分もそう思うところがあってグリッドの表現には凝っているほうです。凝っているというか、もしかしたら見る人が見たらちょっと狂気じみたところがあるかもしれません。グリッドを愛し、グリッドに愛された男!そんなお話を

    • カッコいい地図をデザインする No.2

      こんなニッチな記事を読んでいただき、ありがとうございます!たぶん日本でこんな事してんの自分だけじゃないのか?!って思うことがあるのですが、これからもニッチな記事をどんどん書いていこうと思っております! 前回は国土地理院からダウンロードした素材に処理を加えてデザインをしました。前回も話したとおり道路などの表現を明確に明示するなら、ベクターデータの加工をしたほうが比較的にデザインしやすいと思っています。そんなことで今回はOpenStreetMap(以下、OSM)を活用した地図に

      • カッコいい地図をデザインする No.1

        昨今生まれたサービスとしてUberなどを始めとする地図を主題にしたコンテンツが多いのではないでしょうか。多くのサービスがGoogle mapやMapBoxといったAPIを活用したマップ技術が主流です。deck.glといったUber発の見てるだけでかっこいいなあと思うライブラリなどもあるのですが、ある程度カッコいい地図をつくるためには何がカッコいいのか?どうやったらカッコよくなるのか?ということを知らないと無尽蔵に時間をつかってしまいます。 自分の場合、地図データをグラフィッ

        • SpaceXみたいなインターフェースをつくるために

          SpaceXによる有人ロケット打ち上げ成功によってCrewDragonまわりのインターフェースのデザインがいろんな業界から注目されております。自分の中でも今回の出来事はテクノロジーにおけるデザインの重要性を改めて考えさせてくれた重要なイベントとなりました。 かつて宇宙船といえば操縦桿やスイッチびっしりのコンソール盤がコクピットを占めていました。映画インターステラーのレインジャー号ですら、膨大な数のコンソールが壁一面を占めており、先進的というより実用的といった印象でした。Cr

        デザイナーの異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めてグリッドを愛するようになったか

          SF映画のインターフェース No.2

          2000年代になると21世紀への渇望なのか、映画において映像的なイノベーションを期待されるようになりました。あらゆるクリエイターが様々なSF表現にチャレンジすることによって、映画=SFというくらい、あらゆるVFXを活用したSF表現が映画中に自然に溶け込むようになりました。 ■2000年2000年初頭、ブライアン・シンガーによる『X-MEN(2000)』を皮切りにマーベル・コミックを原作としてテーマパークのような映画表現の到来を予感させました。その予想が当たるよう、いまでもコ

          SF映画のインターフェース No.2

          SF映画のインターフェース No.1

          昨今さまざまなxRデバイスの流通によって、目新しくユニークなインターフェース・インタラクションへのインスピレーションやアイデアへの源泉を多く求められるようになりました。自分もSF映画・アニメ・ゲームといった、数多のサンプリングを重ねましたが、体系立てたアーカイブは重ねられずに『物置』的なディレクトリにブックマークが重なる日々です。 せっかく集めた資料があまりにも散逸としてきたので趣味の一環として『UI karma.』を始めました。WIMP(ウィンドウ、アイコン、メニュー、ポ

          SF映画のインターフェース No.1

          いろんな企業のデザイン組織

          ほんとに久々の投稿です。 今年発売されたAXIS vol.197ではインハウスデザイナーの特集が印象深く、自分のブックマークにあった有名どころの企業内のデザイン組織のサイトを見返してみました。(ほとんど英語だけどGoogle翻訳でなんとなく文脈はわかります。) 見返したサイトは下記のとおり。 ■Google Design https://design.google/ 思いのほか実験的なプロジェクトをやっているんだなあと感心します。 Google社内で気になったプロジェク

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          GUIデザインのフォントをつくる

          前回GUIデザインにおけるフォントのお話をしましたが、フォントの導入に関しては現実の業務では様々な縛りがあり、実際にはなかなか上手くいかないことのほうが多いのではないでしょうか。 よくあるフォントの悩みとして、 ・ライセンスが商用or私用なのかがわからない ・媒体の適用範囲がわからない (製品への組み込みOK?ラスタライズすればOK?など…) ・WebフォントなどはPV数に依存する ・そもそもフォントを購入できる環境/権限では無い  ※岩崎は社長のクレジットカードに頼りま

          GUIデザインのフォントをつくる

          GUIデザインで使うフォント

          GUIデザインにおいて『フォント』による支配力は絶大です。 Webデザインなどでもだいぶ自由にフォントの選択が出来るようになってきましたが、ソフトウェアのGUIデザインにおいてはフォントの組込み(UnityやFlash)などによって更に多くのフォントの選択が可能です。英数字などが主となるソフトウェアのGUIではベースとなるフォントの選択は全体の印象に大きく影響し、大げさに言うならば水や空気のようなモノかと考えています。 下記は自分が過去のいち案件で候補にしたフォントです。

          GUIデザインで使うフォント

          GUIデザインで参考にしたサイト

          自分はソフトウェアのGUIデザインにおいて、映画のFUIを参考にすることが多々あります。(FUI=フィクションユーザーインターフェース、スクリーングラフィックスとも言われたり?) 過去に参考にした海外プロダクションを下記にまとめました。 ■Jayse Hansen(個人) アイアンマンに始まるFUI実績はトップクラスかと。 参考:アイアンマン、エンダーのゲームのFUIとか。 ■Ash Thorp(たぶん個人) FUIの制作過程のチュートリアル(英語だけど…)など 参考:

          GUIデザインで参考にしたサイト

          note、はじめました。

          はじめまして。 株式会社モフのデザイナーの岩崎です。 普段はソフトウェアやダッシュボードのUI/UXデザインのお仕事を主としております。 日々の実務で集めた資料や考察が膨大になり自分でもロストするようになってきたので、忘れてしまわないようにnoteに書き留めようと思います。 同じUI/UXデザインのお仕事をしている方々へのお役に立てれば幸いです。

          note、はじめました。