ぽっちゃりはコロナ救う。独り梅花の宴。

多様化社会、こう書いてはいけないのかもしれない。しかし、この難局を乗り越えられたのも、ぽっちゃりさん達のおかげである。余談として記しておきたい。

昨日。退院2日目の朝である。
朝晩の咳も酷く、呼吸器内科受診、肺は大丈夫だったけど心雑音が聴こえる‥言われる始末。こちらはいずれ精査になる。咳止めは量を増やし、漢方を追加された。深刻になる必要はなさそう案件。

帰宅すると、ややぽっちゃりの夫が食事の支度やらアイロンがけをしながら言う。
「〇〇が入院中にさ、スカートっていうシンガーソングライターみつけてさ」
「ああ、澤部さんね」
「いい曲なんだよー」
スカート澤部さん。知ってはいるが、ちゃんと聴いたのは今日がはじめてかもしれない。咳込みがだんだん落ち着いてきた。ああ、澤部さんもぽっちゃり哉…ぽっちゃり
夫が聴く、ぽっちゃりスカート澤部さんの音楽。なんだろう、落ち着くなぁ。ぽっちゃり。

そして本日、退院3日目。うむ。なんかいいぞ。午前、咳の出ぬうちに千円程度でカットできる散髪屋さんへ。体調が心配でとにかく長居したくない。着いたらすぐ通された。
「どうなさいますか?」
「ボブにしてください」
‥ふと見ると「ぽっちゃりさん!!」期待しないで来たが、なぜか期待してしまった。いまだコートを羽織らないと寒い北国の春。彼は半袖、汗かきさんのようだ。ムードメーカーだろうか、とても明るいのだ。そして丁寧だった。丁寧に切っていただき、想像以上の仕上がりになった。

退院して3日。ぽっちゃりさん達のおかげで気持ちも体調もよくなりつつある。気がしている。ぽっちゃりはコロナを救う。

氏神様への参拝

気づけは、そんなに咳込みもなく買い出し。そうだ、氏神様へ感謝の参拝をしよう。ポカポカ陽気の北国の春。ひとり参拝する。心の拠り所としている、わたしだけの場所である。

鳥の鳴き声に、ふと空を見上げると梅の花が咲いているではないか!

春だ。うららかな春だ。嬉しい春だ!

こうなりゃ、ひとり梅花の宴でもいきますか…山上憶良の歌にあったよね。春さればまづ咲く庭の梅の花独り見つつや春日暮さむ。ひとりだけどね、ひとりじゃない。遠く離れた両親、兄弟、娘。この度の入院で、更に結束力が固まった気がする。職場はどうかな。きっとこの難局を乗り越えて、チームワークがよくなっているはず。

ぽっちゃりさんと、梅花の宴。明日から仕事復帰する。


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