Satoshi Nakamaru

Ph.D./ Material UX / 東京大学 客員研究員/ ZOZO Techo…

Satoshi Nakamaru

Ph.D./ Material UX / 東京大学 客員研究員/ ZOZO Techonlogies 主に20代や30代の技術者や研究者向けのキャリアネタを投稿予定 ポートフォリオ: http://snakamaru.info/

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五感の豊かさについて

企業と大学で研究職をしているNakamaruと申します。ちょうどnoteの企画で「#ゆたかさって何だろう」のハッシュタグ企画があったので最近の気づきを記録してみます。 私は社会人博士をやっていたこともあり、一時期は日中のフルタイムの仕事と夜間や休日には大学とかなりバランスの悪い生活をしていました。 しかし、昨年大学を卒業したことや此度のコロナの影響でリモートワークが増え、子供と過ごす時間が大幅に増え、ライフスタイルが大きく変わりつつあります。 最近では、2歳になる息子と

    • 研究開発と生活を統合したLab Lifeのススメ(1) ラボを作る利点やポイントについて

      こんにちは、Nakamaruと申します。現在は主に企業の研究開発者として研究活動を行いながら、大学、個人の副業などでも研究活動なども行なっています。 私は元はいわゆる大企業の研究職だったのですが、家庭の事情もありかなり遠いところに住む必要が出てきたことをきっかけに、2018年に小さなラボスペースを備えた家を建てました。その後インフラ設備のないIT系の企業で材料やデバイス系の研究テーマを持ちながら働くという少し変わったライフスタイルをはじめています。 今年のコロナ問題により

      • マテリアルとインタラクションをやっている研究者が本当にすごいと思う海外の研究グループ5選

        今日は、少し趣を変えて完全に一個人としてここの研究凄いな・・・と普段から思っている研究室(海外)を紹介したいと思います。 私の専門分野がいわゆるゲテモノ(有機やソフトマター)を用いたデバイス設計とプロセス技術(特にアクチュエータ)や、それらを活用したインタラクションデザインなのでその視点からの紹介となります。 同じ分野の人にとっては知っているよとなるでしょうし、あそこ入れないの?とか色々とつっこみはあると思いますが完全に趣味ですのでコンテンツとして楽しんでいただければと思

        • 論文要旨紹介: The HCI Innovator's Dilemma

          ACMのINTERACTIONSという雑誌に掲載されているChris Harrison氏の論文[1]が面白かったので, その概要紹介と感想について書いてみます。 概要を紹介するので, 興味のある方はぜひ原文をご覧ください。ACM Digital Libraryに登録されているので学生さんはすぐに見れるかと思います。またResearchgate(研究者用SNS)で無料でPDFを公開してくださっています。 本論文ではHCI研究の第一人者であるChris Harrison氏自ら

        五感の豊かさについて

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        • 研究職キャリア
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        • Lab Life
          1本
        • Fashion
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          働きながら博士号を取得しました: 後編

          前回に引き続き、社会人博士課程取得までの記録の後編を記載したいと思います。 前編は下のリンクから、企業の研究所からデザインスクールに留学するまでを記載しました。 後編では時系列というよりは、色々とノウハウやどのような生活を送っていたかについてまとめようと思います。 入試について社会人で博士課程進学となると当然入試が必要になります。このあたりは大学などによっても色々と変わってきます。 就業経験の有無などにより社会人を優遇してくれる大学などもあります。私の場合はやりたい研

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          働きながら博士号を取得しました: 後編

          働きながら博士号を取得しました: 前編

          読了時間:5min, (有料記事 +5min)はじめにご無沙汰しております。前回のポスト以降、全く社会人博士過程の記事を更新していなかったので、ほとんど人は把握されていないかと思いますが、無事に博士課程を修了判定と博士号(政策・メディア)の最終合否判定が認められ、卒業と学位取得が決まりました。 上のアイキャッチ画像の様に、家でも研究が進む様な環境を作ったり、時には子連れでラボに行ったりとプライベートと研究がほぼ一体化した様な時間を過ごしてきました。 この機会に自身の経験を

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          働きながら博士号を取得しました: 前編

          ラボのある生活

          ご無沙汰しております。 ちょっとnoteやネット上での発信をもう少し頑張ってみようかなと思っています。 目指していること 私は都内の某企業の研究所で働いています。あと同時に大学院生をやったり、国プロの研究協力員をやったりと(後ろの2つはリンクしていますが)日々色々なアイディアやモノを創りながら、それらを社会に接続していくことをしています。 まだ12年程度ですが、こういった創造的な活動はある意味、ライフワークとなっています。 そんなことをやっているとふと思うのが、どんな

          ラボのある生活

          ノートって最近も盛り上がっているのかな。

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          雑記:社会人が大学に再入学して感じた5つの良さ

          今回は、春から社会人博士課程に進学した話を書いてみたいと思います。いわゆる社会人ドクターというやつです。 春に高校を卒業して進学された方とはまた違う視点で大学という場の良さ(とりあえず今は良い所だけ見ることにする)をゆるーく書いていきたいと思います。 社会人博士課程ってなに?端的にいうと企業に勤めながら夜間や休日を利用しながら、博士課程の学位習得を目指す仕組みです。理系の場合だと会社と共同研究しながら学位取得を狙うケースや過去の研究成果を論文としてまとめる論文博士を狙う人

          雑記:社会人が大学に再入学して感じた5つの良さ