表紙11

【求人担当者の座談会】ゲーム会社はポートフォリオのどこを見て審査しているのか?

今回は、デザイナー求人募集に御送りいただく『ポートフォリオ』について、審査の際、ゲーム会社の人間は、実際にどういうポイントを見ているのかを書いてみたいと思います。

どういうポイントを押さえておけば、ゲーム会社からの好印象を得られるのか?作品審査を通過しやすくなるのか?
練馬の小さなゲーム開発会社である『イクシール』で、採用審査を担当しているデザイナー三名が、『座談会』という形で、赤裸々に作品審査を語ります。

とはいえ、ゲーム会社も様々ですので、ポートフォリオに対しての審査ポイントも会社によって違います。会社規模、作っているゲーム、求めているポジション、募集時期、既存メンバー等によっても、変わりますので。
ただ、審査するポイントとして、共通部分も有ります。その共通ポイントのみでも、十分にご参考いただけるのではないかと思います。

今回はあくまで一例としてですが、『イクシール』という会社での審査ポイントを挙げていこうと思います。

以下、デザイナー『しばいぬ』『般若(仮)』『タレ目』の三名による座談会になります。進行は、私が担当しています。

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『ポートフォリオ以前の問題について』

森田:最初にいきなりなんですけど、まずですね、ポートフォリオ以前の問題というものが存在するように思いますが、どうでしょうか?

般若(仮):そうですね…。履歴書に書かれた文章がテンプレート的で、どこの会社に出してもいいような内容のものが結構多く感じます…。

タレ目:どこの会社に応募するにしても、その会社向けの書類じゃないと採用は難しいと思うんです。これって、ゲーム業界に限らず、どの業界でも厳しいと思います。よっぽど人手不足の会社じゃないと…。

ちゃんと応募する会社のことを調べて、その上で書かれた履歴書かどうかは、一目見てわかるので…。

般若(仮):会社によっては、その時点で『不採用』になってしまいますからね。

これからしっかり身を置いて働いていく会社になるかもしれないので、その会社のこと、その会社が作っている作品、どういう仕事をしているのか、しっかり調べて、応募してほしいです。
それだけで印象が全然違います!

しばいぬ:イクシールでは全ての応募者の方に対して、応募書類も作品も時間をかけて拝見しています。
適当に見て終わり、ということは絶対にしないので、ぜひ熱意を込めてほしいですね。

タレ目:あと、自分が書いた書類は、自分で何度も何度も見返してほしいです。特に、会社の名前を間違えるのは致命的なので…。

そういうことが、クセになっていると、社会人になってから困ることになります。絶対、何度も見返すようにしたほうがいいです。テキストのミスを防ぐのは、特別な技術が無くても、新人であろうがプロであろうが、誰でもできることだと思っています。

しばいぬ:転職回数が多かったり、数ヵ月で勤めていた会社を辞めていたりする場合も、その理由について書類で触れられていないと、ちょっと不安になりますね。説明が無いと、マイナス印象に繋がってしまうことも多いので。

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上記、『ポートフォリオ以前の問題について』という内容をご覧になられて、特に当てはまることが無かった方は、情報収集力にも長けていて、自らを客観視できる力を持っている方だと思いますので、ここから先を読む必要も無いと思います。

そして、ここから先は有料になります。

有料にすることで、不要な人には不要のままであってほしいと思っていますので。やはり、できるだけ自ら試行錯誤して、考えた結果のベストなポートフォリオをご用意いただけるのが最も望ましいです。

その上でも、審査ポイントを知りたいという方は、以下、有料になりますが、ぜひご参考ください。

引き続き、座談会形式で、赤裸々な審査トークが続きます。(かなりの長文です。)


審査ポイント『ポートフォリオのエネルギー』

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