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2024/03/12 引越し業者に見積もりを取る

洗濯をしながら、自宅で引越し業者に見積もりを取る。
そのwebサイトでは、一括でいくつかの業者に見積もり依頼をできた。
一社からすぐに電話があり、棚や植木鉢などの詳しい寸法をスケール片手にお伝えする。
サイトで見て予感していたけれど、繁忙期でもありまた行き先が宮崎の秘境であるせいか、家賃半年以上の価格が提示されその電話を切って、レンタカー屋に電話をする。
バンを手配でき、月末には今住んでいるアパートの4階の部屋を何往復もする自分の筋肉について思いを馳せる。
ちゃんと進んでいるぞとカーペットに座った自分を褒める。

自宅近くのいつものうどん屋でいつもの席に座ると、目の前の仕切り板に貼られたA4の紙に赤いペンでカキフライ定食1100円と書いてあり、アジフライを頼もうと思っていた脳内でふたつのフライを比べてカキフライを頼んだ。
娘さんにカキフライを頼むととてもビックリした様子だったので、ダメですかと聞いたらそのセリフに笑って厨房にカキフライを伝えてくれた。
店内のTVでは久しぶりに時代劇。
佳境すぎて若い娘とおとっつぁんが旅立つ姿を万感の思いで見送る各位の姿しか分からない。

夕立があって、横殴りの強い雨の向こう、片縄山に夕陽が落ちていく方向だけ雲が晴れていき、太陽の輪郭がだんだんハッキリしてきて、この眺めのいい4階から見えるなお降り続ける雨と濡れた宅地をすべて黄金に輝かせた。

自宅近くのコインパーキングに停めていた車でアトリエに行き、久しぶりに頭が重くなるような鬱々とした感触があって、若い頃は散々これに悩まされたものだと懐かしく思う。
適当なスピ系ゆっくり動画を聴きながら、事務所の机に突っ伏してうとうとし始めるうちに、雨音がこの倉庫のスレート屋根を叩き始めた。
帰るタイミングを見計らい、雨が小止みになった頃に夜の濡れたアスファルトを自転車にまたがって家に帰った。
この自転車もバンに積んで宮崎に持っていくのだと思った。

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