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私たちに与えられた試練②


これまでのことを振り返ろうと書き始めた私ですが、2つの記事を書いたところで手が止まってしまいました。
やはり時間が経ちすぎて忘れていることも多く、詳細なところまでは思い出せないこともあります。

そう思うと、記録を残すのだからきちんとその時のことを明確にしなきゃという、変に完璧を求めてしまう性格が邪魔をするのです。

でもどうしても、最後まで書きあげたい!
今回の私は本気です(笑)
もしかしたら話が前後してしまったり、書いているうちに思い出すことがあったり、チグハグになるかもしれません。
それでも、自分の想いと向き合いながら書いていきたいと思います。

記事を書くにあたって、これまで記録してきたノートを引っ張り出しました。
先生に言われたことはもちろんですが、思ったことや気付いたこと、とにかく息子に関することを、ノートに記録していました。
日記のようなものです。

生まれてからは息子のお世話に精一杯で丁寧に書く余裕はなく、自分でも読めいないものや意味の分からないものもたくさんあります。
そのノートは何冊にも渡り、これまで押入れの中にしまったままで、手に取ってノートを開くことはありませんでした。

いつかは整理をしなきゃと思っていたけど、日常の忙しさのせいにして後回しにしていました。
そして今回振り返るにあたり、避けては通れない…


次男日記♡

勇気を出してノートを開くと一気にその時の想いに記憶が飛んで、記事を書く上では助かったけれど同時に中を見ることは、精神的にかなり労力のかかることで、記事を2つ書いたところでノートを読み進める心の余力がなくなり、そこでまた手が止まってしまったというわけです。

ということで、弱音はこれくらいにしてその後の通院の様子を振り返っていきます。

2回目の大学病院

2016.7.22 28週0日目
前回の受診から8日後が、次の大学病院の受診日となりました。
前回と同様、入院病棟へと案内され1時間半ほどかけてエコー検査を受けました。
特に赤ちゃんに変わりはなく、今のところ元気であるということでした。

この2回目の受診までの間に、私たちは地域のあるイベントに出る予定で申し込みをしていました。
マリンスポーツのイベントで長男も楽しみにしていました。
長男は赤ちゃんの事情も知らないので、楽しみにしている気持ちをがっかりさせたくなくて、予定通り参加することにしました。

赤ちゃんの病気は深刻で、お腹のなかで亡くなってしまうケースも十分あり得ると言われていましたが、幸いなことに私自身はこれまで通り、健康な妊婦さんと同じような生活を続けてよいということでした。
食べるものに気をつけたり睡眠をしっかりとったり、無理をしなければ特に制限はなく安静にしておく必要もなかったので、イベントの日も予定通り会場へ足を運びました。

赤ちゃんが生まれたら、長男だけの時間というのはあまりとれないかもしれない。
だからこそしばし先のことは考えず、今日は楽しんで長男との想い出を作ったり、喜ぶ顔が見たいと思いました。

イベントには友人たちも参加していました。
もちろん妊娠中であることは知っていたので、久しぶりに会った友人たちと近況について話をすることは避けられませんでした。
事情を知らないから当然のことですが、まだなにも話せない現状で笑顔で受け答えすることは、その時の私にとって決して楽ではありませんでした。
うまく乗りきれたかは分かりませんが、長男の喜ぶ顔が見られ参加して良かったと思いました。

出張診察

2016.8.1 29週3日
この日は、いつもの診察とは違いました。
県内でも最新のエコーを使っている医療機関へ、主治医が出向いてくださりもう少し詳しく検査したいとのことでした。

15時すぎに病院へ着き受付を済ませて待っていると、主治医も到着し医療器材をお借りする病院のお医者さま立ち合いのもと、16時前からエコー検査が始まりました。
いつも以上にじっくりと時間をかけて診ているように感じました。
基本検査中は話しかけることはせず、気になったことなどは終わってからお話する流れになっていたので、妊婦の私にとって毎回睡魔との戦いでした。
もちろん、『寝てていいですよ~』
と言われるのですが、いろいろ気になる私は出来れば起きていたくて、必死に抵抗していました(笑)

そして17時時半ごろ…
もう一人の先生が合流しました。
その先生は、これまで多くの胎児診断を経験され次男の先輩たちを世に送り出し、そのご家族にも寄り添ってこられた先生でした。
(N先生とします)
県内で重度の先天性心疾患と診断されたお子様のご家族は、お世話になった方も多いのではないでしょうか。

少し休憩をはさみ、最終的には3人のお医者様が私を取り囲み、エコーを当てながら診断が始まりました。
そして、N先生の口からはいとも簡単にあの病名が出てきました。
やはりそうなのかぁという思いと、これだけの先生がこの子に関わって下さっているのだから、きっと大丈夫!
と、その頃の私は不安な中にも希望が持てるようになっていました🌟

診察が終わったのは18時半すぎ…
トータル2時間半ほど横になっていたので、さすがに疲れてしまった私ですが、夏休みということもあり長男も連れて行っていたので、帰りは美味しいものを食べて、自宅へと戻りました。

診察室へは私一人で入ったので、騒いだりせず長い時間待っていてくれた長男にも感謝の一日でした。

そしてこの診察中に、実はとても気になることを言われました。
とても気になったのですが、どういう答えが返ってくるのかなんとなく分かった私は、こわくて聞けなかったのです。
そのことを夫に話すと、夫は本気にはしていませんでした。

私は一つの可能性を想像し、これからどうなっていくのだろう…と果てしない世界に足を踏み入れる心の準備を始めました。

詳しいお話は、また次回(^_-)-☆
最後までご覧いただき、ありがとうございました。


つづく(●'◡'●)


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