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健康は自分で守る!骨盤腸整ウォーキング「山﨑美歩呼さん」

お父様の死、そして自らも歳を重ねる不安を乗り越え、骨盤腸整ウォーキングを通じて「命の使い方」を熱い想いで発信していらっしゃる"山﨑美歩呼さん"からお話を伺いました。

山﨑美歩呼さんプロフィール
活動地域:関東、九州一圏
経歴:一般社団法人日本姿勢改善ウォーキング協会 代表理事
職業訓練校マナー講師 2016年にインストラクター養成講座を開講し、卒業生により現在5教室開校。2016年7月から東京(新宿)でレッスン開校。年間延べ7,000人にレクチャーしている。

歩くことは歩むこと
歩むことは成長し続けること
年を重ねることが喜びに変わる


記者:東京や福岡のスタジオでのレッスンから、大手企業の研修まで幅広くご活躍されている山﨑さん、どのような夢やVisionをお持ちですか?

山﨑美歩呼さん(以下山﨑):私の父は昭和63年1月に53歳という若さで亡くなりました。生前の父は、老後にキャンピングカーを買い、つり、写真、旅行をすることが夢で「趣味三昧の暮らしをするために今は忍耐でがんばるんだ。」と言うのが口癖でした。ある時、会社の検診で末期の癌が見つかり、1年も待たずにこの世を去りました。寝たきりになると一気に筋肉が衰えます。体格の良かった父がどんどんちいさくなり、歩けなくなりました。父の最期の夢は「自分の足で歩きたい!!」だったんです。私たちが何気なく生きている「今」という時間は、父のような人が生きたかった時間だと思うと、「この時間」「この命の使い方」「本当の財産」について深く考えるようになりました。どんなにお金があっても寝たきりになって幸せでしょうか?歩くことは生きることの土台です。歩けるから夢が持て、豊かな生活ができる。それが本当の財産だと思うのです。だから「歩くことの大切さ」を伝えることが私の命の使い方です。たくさんの方々が人生の最後まで自分の足で歩ける社会をめざしています。

記者:人生の最後まで自分の足で歩けることは本当に大事なことですね。その社会を実現するために、どんな目標や計画を立ててますか?

山﨑:今、骨盤腸整ウォーキングのインストラクターさんがどんどん増えているんです!最年長がなんと72才で、次が70才。60代、50代、40代の方々もたくさんいらっしゃって、30代は若い方ですね。私と同じ年代の方々が活躍できる場所を作りたいんです。「自分次第でまだまだやれるんだ!」と気づいてほしいんです。年は関係なく「日本を変えるんだ!!」というくらいの想いを持った人を増やしていきたいですね。今の時代って、世の中に希望が無い無気力、無関心の若者が多いなって感じることが多いんですが、その若者たちに「若者たち、ボーっとしてる場合じゃないよ!!」とメッセージを送れる方たちを増やしていきたいんです。そして「あんな大人になりたい!」と影響されていく若者が増えていったらいいですよね。

記者:70代!その年代の方たちが発信されるのと、説得力がありますね!山﨑先生はその目標に対してどのような事を大事にされてますか?

山﨑さん「健康さえあれば何でもできる。だれかに何かしてもらうという、というのでなく自分でできることはする。自分の体は自分で守る。」という事を常々レッスンで言ってます。草の根運動ですよね。気づいた人達から変わっていくことだと。これから先、健康保険料もどうなるかわかりません。例えお金をたくさん持っていたとしたって、実際やお金の価値さえどうなるかわかりません。「本当の価値観って何なの?」という価値観の見直しが必要だと思ってます。私が考えて出した答えが「介護をさせないで終わる=自分の足で歩くこと」というものでした。介護をしていると家族も落ち込むし、恐怖なんですね。ニコニコ笑って死んでいくのが幸せだと思いますし、それが本当の財産の残し方だというところに行き着いたんです。

記者:本当にそうですね!私も義理の両親の介護をして見送ってるのでよくわかります。

記者山﨑先生がそのVisionを持つようになったきっかけは何ですか?

山﨑:40才過ぎた時に、世の中で役に立たなくなっていく不安をどんどん感じて、メンタル的に自分を追い詰めた時期があったんですね。人から自分はどう見えてるのか、と周りからの評価を気にして怖かったんです。
同じ頃、太りやすくもなってて変なダイエットもいっぱいしたんです。例えばテレビで「納豆がいい!」とか聞けばそれらを試して、スーパーからその商品が消える事件に加担してました(笑)。そういう色々な物を試して一瞬痩せてもすぐにリバウンドしてしまって、結局「痩せれない自分はやっぱりダメな自分」とそこにも自己否定をしてしまっていました。

そこで今度は、歩く事は日常生活でいつでもできるので、まずはとにかく歩いてみよう、と思ってしゃにむに半年間くらい歩いたんですが、歩き方を知らなかったので無駄に日焼けをするだけで痩せないんですね(笑)。「歩いても痩せないんだ!」と思った私は、今度は「フットサルなら絶対痩せる!」と思ってフットサルを始めたんです。そしたら痩せるどころか怪我をするようになってしまったんです。このままだと大好きなスポーツもできなくなる!と思って、ますます自己否定に陥ってしまったんです。
そんな時、スポーツインストラクターの養成校のチラシがうちに入ってきたんです。そのチラシを見た瞬間に「体の仕組みや動かし方から改めたらいいんじゃないかな?」と思いついたんです。震災があった2011年、46歳にして「これに行ってみよう!!」とその学校に飛び込んでみました。そこでウォーキングに出会ったんです。ちゃんと仕組みが分かって、体を正しく動かせば違うんだ、と気づいてやり始めたら、体がどんどん変わり始めたんです。あんなに悩んでたのにどんどん締まって、いらないお肉は落ちてくるし「これだ!」と思いました。そして自分に自信がでてきたんです。今53歳ですけど60才の時に「60歳ですけど何か?」と言いたい!と思えるようになりましたし、全然年を取るのが怖くなくなりました。

こんなに体が変わって、気持ちまで変わって自分自身の価値を感じ、自信が持てるようになれるものを世の中に伝えないなんてもったいない!!って思ってそれからウォーキングを一人で伝えはじめたんです。そこから、理論をお伝えしていくんですが、体の仕組みの中でキーワードである「骨盤」を理論で言っても、動かないのが悩みになりました。それでそこを極めるために骨盤矯正と小顔矯正の先生に弟子入りして、セラピストとしてそこから数年間、人の骨盤と顔の矯正をし続けるんです。その先生が理学療法士さんですごく理論がしっかりしていて、体っていうのは歪んでいるところだけを直してもダメで、足とか顔と骨盤もリンクしているので顔もちゃんと矯正するし、立ち方も大切、とおっしゃってるのがものすごく腑に落ちて、「これは大切だ。」と思ったんです。だけど骨盤調整をしてきれいに整っても、帰っていくときの歩き方をみると「ダメだ」と思ったんですね。その歩き方を続けていたらまた歪んじゃう、この癖が体の歪みになっているのに、その癖を取らずに歪みを取っても元も子もないので、歩き方もセットでやらないといけないって思いました。そんな風に体の仕組みや健康について仕組み通り知れば、体をいたわりながら健康になれるし、歩き方が変わって姿勢が良くなると、目線が変わって考えも循環するようになるんですね。頑固な小さな頃からの考えの癖なども変化するんです。

記者:山﨑さんが根本的な変化を大事にされてるのが伝わってきますね。ちなみにそのきっかけや発見にはどんな背景がありますか?

山﨑さん:うちは父がサラリーマンで、その当時の家庭の多くがそうだったように、そんなに裕福ではなくいつもカツカツだったんです。でも実際お金があったら工夫もせずに欲しいものがあれば買っておしまいなんですが、お金がないから頭を使って常に工夫していました。

今となってはその状況と親に感謝なんですね。そして父は転勤族だったので、その影響でたびたび引越したんです。今は子供を転校させると可哀そうという考えで、転校させない選択肢が出てきてますが、当時は、どんなに嫌だ、と泣き叫ぼうが、いじめられるかもと思っても親に着いて行くしかなかったんです。でもそこで新しい場所に馴染んで新しい友達を作る術を身に着けたりする訳です。前の場所から離れることで傷付いたりもするんですが、行った先でそれを修復する筋肉がつくんです。そこも親に感謝ですね。毎回引っ越す時に「こんな最高なところなんて無かった!」って泣くんですが、次の場所でも同じことを思うんです(笑)。

記者:毎回、自分がいた場所を最高にできる山﨑さんが素晴らしいですね。

山﨑:たぶん幸せなんですよね。いる時には辛いこともあるんだけど、離れて行くときは何故かそう思うんです。新しい場所に身を置くと物事が違う角度で見えてくる喜びがあるんですね。そういう意味で今、転校をさせないのってもったいないなあとすごく思うんですよね。すごいチャンスがそこにあるのに。私が苦しい時に、考え方が切り替わっていったのは幼き頃からのお金がなかった事と、あと親が転勤でいろんなところを回っていったりして、新しい世界に無理やり連れて行かれた場所に、身を置くという事がつながっていったんでしょうね。不満に思うよりそれをどう捉えて、知らない土地でどう咲くか、って術を知らない間に身につけていたんだと思います。そう思うと、すべての起こる事がありがたいですね。今ここ、自分にとって何が起きても「今」がベスト。「今」がナンバー1だと思うんです。そして周りにより良いもの・無二のものを提供したいですね。

記者:「今」がナンバー1だとそう言い切り、唯一無二のものを提供するために進化を続ける山﨑さん、本当に格好良くて素敵だと思います。本日は貴重なお話、ありがとうございました!

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山﨑美歩子さんの活動、連絡についてはこちらから↓↓


【編集後記】
インタビューの記者を担当した岩渕&古川です。今回、山﨑さんの生徒さんである橋本さんからのご紹介をいただき、インタビューをさせていただきました。文字数の関係で記事には盛り込めなかった、理にかなった体の仕組みのお話、「なるほど!」と興味深く伺いました!!今からの高齢化社会の問題解決をしていくために、一人一人が健康の大事さに気づいていく必要性を感じつつ、また健康の大事さに気づいた方々の新しい輝く生き方も伺えたインタビューでした。今後もますますのご活躍、楽しみです。貴重なお話を本当にありがとうございました!!

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この記事はリライズ・ニュースマガジン”美しい時代を創る人達”にも掲載されています。


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