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世界で通用する日本人を育てる!英会話×レジリエンスの専門家“木場真一さん”

英会話×レジリエンスの教育スクールを経営されながら、ミスユニバースなど世界で活躍する方々の折れない心の教育をされている木場真一さんにお話しを伺いました。

※レジリエンス:失敗やつまずきから直ぐに立ち上がり、挑戦し続ける心理的能力

プロフィール
出身地:長崎県西海市
活動地域:九州一圏
現在の職業及び活動:株式会社キバックスインターナショナル 代表取締役
2019ベスト・オブ・ミス福岡大会Beauty Campメンタルレンジリエンス講師
大学卒業後に就職したコンピュータ会社を辞め、経営学を学ぶために渡米。ワシントン州のCity University of SeattleでMBA(経営学修士号)を取得し富士通に入社。会社の主要プロジェクトであるトヨタグループの海外生産物流(SCM)システムを任される。その後、ヘッドハンティングされ福岡の英会話スクールに営業責任者として入社。3,000名以上にカウンセリングを実施し、卒業生は留学はもちろん、海外勤務や外資系企業で活躍中。2011年の長男の誕生を機に「将来世界で活躍する日本人を育てたい」 と、英会話×レジリエンス教育スクール・キバックスインターナショナルを設立。幼児・小学生のグローバル教育とビジネスマンに特化した独自のパーソナルトレーニングを実施。専門のレジリエンス(失敗や逆境から立ち直るメンタル力)研修を企業や自治体などで積極的に行い、シルク・ド・ソレイユアーティストにも関わる。全国での活動が評価され、ジャパンレジリエンスアワード2017「最優秀レジリエンス賞」を受賞。
座右の銘:Negative thinking before any action wastes opportunities.

 「世界で通用する日本人を育てる」

記者:木場さんのご活躍は目覚ましいですね!そんな木場さんは今、どのような夢やビジョンをお持ちですか?

木場真一さん(以下敬称略): 「世界で通用する日本人を育てる」が生きるテーマなんです。英語は世界で何億人もの人が話している言語なので、必要なツールであり最低限話せなければいけないものだと思います。英語を話せるかどうかで握手一つとっても自信があるかどうか態度が違ってくるんです。コミュニケーションはそこから始まってますから。
あと、僕がやっている「レジリエンス」という思考、メンタル、マインドの部分ですね。なんでも目標、夢に挫折はつきものですから、その付き合い方とか自分の心とか、感情コントロールとか、絶対僕は必要だと思うんです。「やりたいことを叶える力」とも言えると思うんですけど、その考え方を幼少期からトレーニングできたら素晴らしいなって思ってた時にレジリエンスという理論に出会ったんです。

記者:英語を話せるだけでなくってレジリエンスを通して、自信を持てたり堂々と挨拶ができる日本人を育てたいってことですか?

木場:そうなんです、日本人が海外の人を涙させられるくらい、感動させられる人材を育てたいです。レジリエンスの理論は海外から学んだけれど、僕はこれは日本人がもともと持っていたものだと思ったんです。いまは失ってるけれど。。その日本人が失ったものを取り戻したいですね。海外に出てみて、僕は日本は世界一の国だと思うようになりました。サムライスピリットを「サムライレジリエンス」として世界に発信していきたいです。海外の個の良さと、日本の絆の良さが融合していくようなこともしていきたいですね。

「目標を立てない挑戦」

記者:素晴らしい夢ですね!!木場さんは、それを具現化するために、どんな目標や計画を立てていますか?

木場:それがですね、目標は立てていないんです。正確に言うと今は立てない挑戦をしている。僕は中学校から大学までずっとスポーツをしていまして、「絶対大会で優勝する!」って目標を立ててきたんです。
だけど、目標立ててきた事が正しかったのかな?とふっと疑問がわいたんです。目標を立てるっていうことは、それ以上いかないって自分に制限をかけるようなものだと思って。
大体、目標を立てる時って、過去の自分や親への復讐とかegoから来ることが多いんです(笑)。僕自身、スポーツをやってきて、兄や教育関係にいた両親に対する「見返したい!」というのを結局やって来ていたんです。そうするとね、そこから先が行かないんです。世界に行くのはそれでは難しい。だから毎日これをやるということしか決めていないんです。それをやりつづけることで、1.2.3年後には「絶対こうなる」とイメージがわいているから、敢えて目標を立てないんです。

「やらないことを決めること」

記者:目標を立てないことへの挑戦ってかっこいいですね。毎日「これをやる」と言われた事はどんな事ですか?

木場:オリンピック選手の金メダリストは、金メダルを表彰台に登ってもらうのが初めてなのではなく、日々メダルをかけているイメージを持って生活しているんですね。僕はそういう事を教えているので、僕自身もそういう気持ちで生活してます。
また毎朝、早く起きてマインドフルランニング(瞑想に近い心を整えるためのランニング)をしてますね。散歩とランニングの間のスピードで走っているんですが、それで心を整えてリセットすることから1日を始めます。
そして、やることはそんなに多くないです。とにかく「世界で通用する日本人を育てる」ことに対して「今の仕事がこれだ」と思ったら、そこから落とし込んだ行動しかやっていない。新しいことだったり、不必要な本を読んだりはしないんです。
どうしたら目標達成できるかって結構聞かれることがあるんですが「やらないことを決めること」と答えてます。自分に関係あるか、必要なのか、というのをバサッバサッと優先順位をつけます。考えることも、人の話を聞くこともそう。シンプルが好きですね。
自分の人生は自分でハンドル握ることが大事だと思ってます。だれかに連れていかれるのが嫌なんでしょうね(笑)。

「世界を感動させる日本人を作りたいし、自分もそうなりたい」


記者:そもそも、その夢やビジョンを持ったきっかけは何ですか?そこには、どのような発見や出会いがあったのですか?

木場:2004年、シアトルのビジネススクールに行っていた時、イチロー選手がメジャーリーグの年間最多安打記録を更新したんですね。僕はちょうどその時に球場で生で見ていたんですが、20分間、その満員の球場のスタンディングオベーションが止まらなかったんです。僕の隣の80代くらいの足が悪そうな老夫婦がいたんだけど、その二人も涙を流しながらスタンディングオベーションしていたんです。で、アメリカ人を涙させる日本人ってすごい!!と思ったんです。
日本人は英語ができないからとか、自分に自信がないとか、私の力ってまだまだ大した事ないとか、なんか欧米崇拝なところがあるじゃないですか?
だけど、日本人の持っているものを本当に発揮できれば、もっと世界で活躍できるんじゃないかな、と思ったんです。自分もそうなりたいし、そういう日本人を増やしたいというスイッチが入ったんです。いつの日かイチロー選手にあの時のお礼を直接伝えたいですね。

「自分でハンドルを握る人生」

記者:その発見や出会いの背景には、何があったのですか?
木場:留学が終わってITのメーカーに入ったんですけど、その時、何もかもが楽しくなかったんです。昔から自分が望んでた仕事ではあったんです。大企業、IT、お給料もらえて、海外相手にして、とかめちゃカッコいいじゃないですか?だけど全然楽しくなかった。でも貯金は増えていくから買い物して一時的に満たされるというのをしていましたが、このまま生きていっていいのかな?と思ってました。結局「自分でハンドルを握る人生」ではなかったから苦しかったし、正直心が折れてました。

記者:「自分でハンドルを握る人生」っていうのが木場さんの人生のテーマでもあるんですね。小さい頃から自分でハンドルを握っていたんですか?

木場:もともとは小さい時から泣きべそだったんです。しかも小5までおねしょもしていて、それもすごくコンプレックスだったんです。泣きべそだったしコンプレックスもあったからレジリエンスというのに興味を持ったのかもしれませんね。
小さい頃、唯一、僕は足が速くって、それだけは褒められて、認められていた気がしたのかもしれません。それ以外は親からはずっと「地元の学校に行きなさい」「うちにはお金がない」「あなたには難しい」など言われていました。いわゆるドリームキラーですね。それを聞いて僕は、親には親のやり方があるし、僕には僕のやり方がある。親の数々の反対を覆してまで挑戦してきた学生時代があったから、自分の人生のハンドルは自分で握る楽しさを知ったのかもしれません。

記者:本当に木場さんの心がとても強くてしなやかで、チャレンジすることを昔から楽しんでいらっしゃったんだと感じますね。
最後に読者の方に一言お願いします。

木場:コンプレックスをコンプレックスとして生きるのか、それをネタにできるのか(笑)。生き方、考え方、とらえ方(思考)っていうんですかね。心の使い方な訳ですよ。それを本当に伝えていきたいですね。

記者:いろんなお話を伺えて本当に楽しかったですし、木場さんから元気をいただきました!! 木場さん、今日は本当にありがとうございました。

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【編集後記】
今回インタビューの記者を担当した不知、荒牧、古川です。自分の人生の決定権は自分が持っている、ということをまさに体現されていて、そのバイタリティに心打たれました。次から次へと新しいお話が出てきて、本当に楽しいインタビューでした。今後の木場さんのご活躍も目が離せません!!

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この記事は、リライズ・ニュースマガジン“美しい時代を創る人達”にも掲載されています。


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