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「お客様参加型」新しいビジネス合宿のススメ

こんにちは。マネーフォワード クラウドのブランディングを担当している野本です。今回は、8月24日(土)に実施したビジネス合宿での学びについてお話しします。

合宿について

マネーフォワードでは、定期的に特定のメンバーでオフィス外の合宿所やスペースを借りてワークショップなどを行う機会を設けており、それを「合宿」と呼んでいます(ちなみに宿泊せず1日で終わっても「合宿」です)。頻度はおおよそ半期やクオーターごとで、部署により頻度やその内容は様々です。

今回はマネーフォワード クラウドの士業向け営業メンバーで、「顧客を知る」をテーマに合宿を行いました。

いつもの合宿と違うところ

通常、社内のメンバーのみで行う合宿ですが、今回は特別ゲストとして当社が普段大変お世話になっている士業の方々を全国から7名お招きしました。

(合宿所のロビーにて。北は北海道、南は福岡から参加いただきました! 本当にありがたい(涙))

3つの「顧客を知る」ワーク

(合宿全体をアレンジ・統括した事業推進本部長の山本)

「顧客を知る」を達成するために、以下の3つの視点でワークを行いました。

①顧客のカスタマージャーニーをつくる
②これからの士業の役割を考える
③顧客・士業に寄り添うマネーフォワードのあるべき姿を考える

①顧客のカスタマージャーニーをつくる

士業ゲストとマネーフォワード社員合わせて5人1チームとなり、顧客のカスタマージャーニーづくりを開始。

実際の士業の現場では、どの顧問先にも会社・経営者・従業員に濃密な「人間ドラマ」が繰り広げられているそうです。そこで、「バックオフィスをクラウド化する顧客」をペルソナ(本当にいそうな人物像)として設定しワークを進めました。

だんだんとチームメンバーもペルソナに感情移入。クラウド化に対する「社内の反対勢力」や、導入直後新しい業務フローに慣れるまでの「過渡期の苦しみ」などをリアルに考えることができました。

(士業の仕事について熱く語ってくれた、税理士法人アーリークロスの花城さん(左)と聞き入る社員たち)

ワークのアウトプットとしてつくられた「人間ドラマ」の冒頭部分はこんな感じ。

「ある日、担当していた税理士が亡くなった。これからどうする?」
「ベテランの経理担当者が、会社辞めるって」
「敵は会長である父。2代目社長のクラウド快進撃」

タイトルだけ見るとまるで日曜劇場のようですが、どれも士業の方にとってはよくある話。

士業の先生と一緒にワークすることで、「士業になりきって顧問先の課題改善をする」という一連の工程をバーチャル体験することができました。中でも、特に下記のことについて学ぶことができたと思います。

・士業と顧問先の関係構築は人と人とのコミュニケーション、人づての紹介が大半
・クラウド化とはつまり業務フロー改善であり、もっと言うと企業再生に近い
・士業=外部経営責任者であること

(カスタマージャーニーに沿って説明してくれた、社会保険労務士法人サトーの杉野さん)

各チームそれぞれのアウトプットはどれも濃密で素晴らしかったです。このワークのアウトプットを元に、マネーフォワードとして何ができるかこれからスピーディーに実務に落とし込みたいです。

②これからの士業の役割を考える

(集中力が途切れることなくみんな真剣に考えています)

これから5年後、10年後に起こる変化を見据えて、士業の役割がどのように変化していくのか、ワークでアイデアを出し合いました。

■5年後
・完全にAI化、クラウド化、モバイル化が進む世の中
・その時士業は「中小企業のCFO」として全国で活躍

■10年後
・6Gになり、月に旅行に行けるようになっている
・士業業界はITに強い若手士業のものへと完全に世代交代
・「オフィス」という概念はなくなり、遠隔地からの企業の経営を担う「中小企業のCFO化」は当たり前に

いずれも夢とロマンに溢れる構想案ですが、計画と実行を繰り返し、為せば成るもの。ここで出たアイディアを実現に向けて早速検討します。

③マネーフォワードのあるべき姿を考える

一方でマネーフォワードは、近い未来にどんな存在になっているべきか。こんな案が出ていました。

・日本の経理部として、あらゆる企業の経理業務を全てマネーフォワードが担っている
・「経理」という単語が、「マネーフォワード」に置き換わる
・CFOアシスタントとして、各企業にとってなくてはならない存在になる

日常のMTGでは浮かばないような案がいくつも散見され、活気に満ちたワークとなりました。

士業の皆様にいただいた感想

出席いただいた士業ゲスト6名に、今回の合宿の感想をいただきました。

・伊藤会計事務所 池田大輔さん

僕は今回の合宿、佐賀に有名なサッカー選手が何人も来る日とかぶっていたのですが(※編集注:池田さんはサガン鳥栖の大ファン)それよりもこの合宿を優先しました(笑)。結果来てよかったなと思っています。
今回、士業の未来と、マネーフォワードが目指してる未来を考えて発表した結果を見ていて驚いたのですが、士業とマネーフォワード、ほぼ同じ方向を見ていました。これからより深く、一緒に考え、ともに歩んでいけたらいいと思いました。

・税理士法人アーリークロス 花城正也さん 

マネーフォワードさんとは長らく連携させていただいていますが、今回もとても楽しかったです。たくさんの顔見知りの方々に囲まれて、今日はもう同窓会のような気持ちでした。
「世の中をよくする!」そのためのプロジェクトをこれからもどんどん立ち上げていきたいと思います。それにしても、たくさん考えましたね。これからも一緒に最高に美味いビールを飲みましょう!

・Switch税理士法人 水村耕史さん

マネーフォワードのことは僕は実は大好きで。なぜかというと、マネーフォワードには愛がある。社会を変えていくという理念がしっかりしている。だからこそ僕が思うのは、マネーフォワードも士業に対してもっと意見をぶつけて欲しい。
社会を変えるためには税理士側も変わろうよと、声をあげてほしい。僕は批判される覚悟があって事務所の代表という立場をやっている。ぶつからないと進化していけないと思っているから、これからも意見を戦わせながら一緒に、自分も、そして日本全体を進化させていきたい。

・マッチポイント株式会社 鈴木洋平さん

普段接する士業、北海道出会う士業の方々とはまた異なって、先進的な考え方をする方が多くて感動しました。ぜひ、今回集まっている士業の方々と共に「若手税理士会」をつくって、もっと頻回に意見交換、情報交換をして未来を描いていきたいと思いました。

・税理士法人ビジョン・ナビ 林遼平さん

これまでマネーフォワードの社員さんは一部の方しか知らなかったですし、そこまで接点も多くなかったのですが、今日この会に参加させていただいて、雰囲気とか積極的にみんな発言して議論する感じなどを見ていて、すごくクレバーで活気のある会社だなと思いました。
カスタマージャーニーづくりは初めてやりましたが、とても良いナレッジなので持ち帰って所内でやりたいなと思います。

・社会保険労務士法人サトー 杉野慎さん

今日行ったワークは、すごく楽しかったし参考になりました。士業の仕事は淡々と「法律に準ずる」ところがあるので、今ある枠組みを広げていくような今日のようなワークはあまり馴染みがなく、良い刺激になりました。
損得勘定とか利益がどうとか、そういう話ではなく「この国にとっていい影響があること」を追求する。そんな議論がこれからもマネーフォワードと共にしていけるといいと思いました。

ワークの最後には、クラウド事業責任者 竹田から次回合宿の提案も

第3回の合宿となる今回の合宿は、以前にも増して厚みが増しました。
私自身、士業の方々の業務を理解しているつもりでいたものの、今回のワークでいかにそれが断片的な理解であったかを思い知った気持ちです。今回、士業の方々にご参加いただけたことで学べた知見は計り知れず、感謝の念が絶えないです。

すぐにでも第4回を開催し、次回は今回の気づきの具体的施策への落とし込みを早急に実現させたいですね。

ワークショップのあとは、楽しいBBQ!

乾杯!

野外バーベキュー!

合宿の日は熱海花火大会当日! BBQをしながら花火が見られる、最高の立地でした。

合宿のススメ

(翌朝の集合写真、テンションが高い)

士業の方々と一緒に、「顧客の未来」と「事業の未来」の両方を考える合宿は、両者にとって実りが多い場となりました。

営業と士業の垣根がだいぶ縮まった集合写真からも伝わるように、和気あいあいとした雰囲気で幕を閉じた合宿。次回の合宿は、今この記事を読んでいるあなたと一緒に行くことになるかも?

ぜひ、私たちと一緒に「会計の未来」を考えましょう!


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