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謡ふ酒屋樗堂一茶/烟しての巻

    日常平語
     27

 醍醐は今に蚊の多き月
羽織着てしばし見送るむら尾花       樗堂

名オ九句、羽織は正装、どこのどなたを見送ったものか。

     〇

羽織着て はおり・きて、身成を糺して

しばし 暫し

見送る みおくる

むら尾花 群をばな、群生した芒の穂(をばなは人を招くというのに)

     〇

  だいごは いまに かのおおき つき

はおりきて しばし みおくる むらをばな

月に尾花は常套とは云え、「羽織着て」の上五が曲者。「さて何があったものか」と、思わせる効果があったのです。

     〇

芭蕉に

郭公招くか麦のむら尾花

俳諧に

むら尾花夕こえ行けば人呼ばふ    暁台
猪をになひ行く野やはなすすき    白雄
伸び上がる富士のわかれや花すすき  几菫

など。

14.12.2023.Masafumi.

余外ながら

ビートたけし『草野球の神様』新潮社(1996)

  草野球の神様

 「そろそろ始めるか」
 曲がらない体を無理やりひねって柔軟体操をしていたシンさんが、自慢の野茂モデルのグローブを左手にはめて、右肩をぐるぐると回し始めた。

ヨーブンは、「地域民俗学の目的は、これまでの民俗学の方法論批判のうえに立って、日本文化の体系論を再検討することにより、より多様な文化比較の方向を打ち出そうとするものである。」坪井洋文『民俗再考 多元的世界への視点』日本エデイタースクール出版部版(1986)

野球場に行こう
      映画館にも行こうよ!

2023  首 Kubi Kubi

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