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鶴ニ乗リテ樗堂一茶両吟/初雪やの巻

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松笠に燗焚風情旅に似て
 しばし星ある春の山小屋       一茶

名ウ四句、穏やかな花前の句。

     〇

しばし 暫し。

星ある ほし・ある、星霜の星のこと。客人には、ゆとりの時間とでも。

春の はる・の。

山小屋 やまごや。連歌このかた、花は山から咲き下りると詠んできました。

     〇

まつかさに
     かんたくふぜい
            たびに
               にて

 しばし ほしある はるのやまごや

こうして<ゆとりのひととき>をお与えていただき感謝にたえません。おいおい花も咲きましょうほどに、、、、と、旅の客が応えたのです。

     〇

後の句に

山塊へしづかなる星霜くすべ      知子
つかのまに二十五星霜花がちる     青邨

などが。

26.10.2023.Masafumi.

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