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Monero(XMR)のマイニング

モネロ(Monero、シンボルXMR)という仮想通貨のマイニングを試してみました。ワタシ好みの通貨だったのですが、CPUマイニングでは電気代込みで赤字、採算はとれないようです。


モネロは匿名性の高い仮想通貨です。もう一つの特徴としてはASIC耐性を維持していることです。

ビットコインのPoWが大量に電気を消費するのが環境問題というのはそうなんだけど、だからといってPoSってとてもウサンクサイ気がとてもするんですよね。中央集権的で、大量保有者や取引所など一部の大企業の利権で仮想通貨のシステムが変えられていってるような・・・(もう少し勉強したらそれはアホな勘違いだと気がつくときが来るかもしれませんが、今はそんな印象)

いくつかの通貨はASIC耐性を持つことをウリにしていたのですが、ASICがすぐ作られちゃって、それに対応するためにハードフォークとか無理ということでマイニング会社の軍門に下って行ったわけですが、モネロは未だハードフォークを厭わずASIC耐性を維持してる!かっこええね!モネロ

参考↓

https://coinpost.jp/?p=20833


マイニング歴2カ月にしてようやくモネロという通貨の存在に気付いた!わけです。これはワイの掘りたかった通貨!ということで掘ってみました。

モネロのマイニング

手持ちのWindows10のパソコン(AMD RYZEN 7 5800X / Radeon RX6800)でモネロのマイニングを試してみました。
今使ってるNicehashだと細かい選択ができないので、以前使ってたMinerstatを使ってみたのですが、設定が悪いのかうまく動かない。しょうがないので、マイニングシステム利用はあきらめて、手作業でやってみました。

手順は、以下を記事を参考にしました。


モネロ公式サイトからワレットをダウンロードしてインストール。
https://web.getmonero.org/

Windowsのインストール版だとなぜか落ちるのでZIP版をダウンロード。ファイアウォールの通過を許可。
ワレットの種類はsimpleだったか最小用途用を選択しました。プールマイニングに必要なのはアドレスのみ。


マイニングプールはMinexmrを利用
https://minexmr.com/


マイニングツールはxmrigを利用。githubからソフトをダウンロード
https://github.com/xmrig/xmrig/releases


設定はconfig.jsonに書くか、xmrig.exeにコマンドラインで渡すらしいです。ここではコマンドラインで渡しました。こんな感じのコマンドになります。

xmrig -o pool.minexmr.com:4444 -u 47wcnDjCDdjATivqH9GjC92jH9Vng7LCBMMxFmTV1Ybf5227MXhyD2gXynLUa9zrh5aPMAnu5npeQ2tLy8Z4pH7461vk6uo

-oの後がマイニングのプールのURL。-uの後がワレットのアドレスです。
ワレットのアドレスは公式からダウンロード、作成した自分の受け取りアドレスです。マイニングプール側で何かしら登録作業とかはなくて、このアドレスを使ってプールに参加、状況の確認ができるようになっています。
https://minexmr.com/dashboard


デフォルトだとCPU100%で掘りに行くので、熱すぎるとか、パソコンで他の仕事もさせたいなどのときは、cpu-max-threads-hintオプションでCPU利用率を指定できます(といってもスレッド数を減らすだけ)。うちのパソコンだとCPUパッケージ温度が90度とかになってたので少しリミットをつけました。


↓参考


あと、モネロは基本はCPUマイニングのようで、GPUでのマイニングは効率が悪いらしいです・・・GPUで他の通貨をマイニングしながら、CPUでモネロをマイニングするのをMinexmrのサイトでは推奨していました。

Note that mining on GPUs is currently not very efficient…
If you have a GPU, maximise your returns by mining a different coin (ETH, RVN, etc) on your GPU at the same time as mining Monero on your CPU.

https://minexmr.com/miningguide


でもとりあえずAMDグラボでGPUでもマイニングしたいときopenclはオプションをtrueにします(NVIDIAはcuda)。

CPUを3/4スレッド利用し、GPUマイニングも行う、オプションでこんなコマンドで実行しました↓

xmrig -o pool.minexmr.com:4444 -u 47wcnDjCDdjATivqH9GjC92jH9Vng7LCBMMxFmTV1Ybf5227MXhyD2gXynLUa9zrh5aPMAnu5npeQ2tLy8Z4pH7461vk6uo --cpu-max-threads-hint 75 --opencl true


また、マイニングを効率的に行うにはMSRをオンにした方がよいらしいですが、これは管理者権限で実行する必要があるようです(Windowsの場合はコマンドプロンプトを管理者権限で起動)。

https://xmrig.com/docs/miner/randomx-optimization-guide/msr

xmrigを起動したところ(これはGPUマイニングオフ状態)



一晩掘った結果

上記CPU75%、GPUも利用、MSRはオンで一晩モネロをマイニングしてみました。Minexmrでどれだけ掘れたかを見てみると・・・

https://minexmr.com/dashboard

0.000801XMR≒18.4円

約11時間で18.4円、1日フル稼働で30~40円ぐらいか。
うーん・・・電気代考慮すると赤字か\(^o^)/


NiceHash

そして後で気づきましたが、
NiceHashでCPUマイニングをオンにすると(CPUマイニングの中では効率のよい)モネロ掘りに行きますね。

NiceHashを利用すればモネロ用のワレットやツールを個別に設定しなくても勝手にやってくれますね。ただし受け取りはビットコインに両替されて、あとかなり効率悪いように見えます。


モネロ、いいと思ったんだけど・・・赤字は辛いわね。
NiceHashなどのマイニングシステムなしでも、簡単にプールマイニングを行える(設定系が簡単な印象)ので、最初に仮想通貨マイニングのお試しとしていい通貨かもしれないですね。

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