JOPT 13 GF

最近、自信とまではいかないが、ちょっとだけ不安感が少なくなってきた中でJOPTがやって来た。しかも規模の大きいGF!自分の成長を確認するにはうってつけの場だね。
臨むにあたってのテーマは、「いつもと同じ感じでやったらどんな結果になるだろうか?」というもの。
2017年の11月〜12月は妙にトナメでのインチケ率が良くて、ふざけないでまじめにやってればFTに残るのは簡単って思いながらやってたけど、これと同じように戦った時にJOPTでどうなるかはとても興味があった。
チケットはギリギリだったけど4枚確保。前みたいにあまりサテに行けなかったけど、4枚/14サテだったら、まぁ悪くないかな。
「トーナメントにはどのタイミングでエントリーすべきか論」をいずれ書きたいけど、今回は検証もあるし、当然最初から参加。レイトレジストギリギリで入って、タイトにやってDay-1通過とかしても成長度を測ることはできないからね。

【メイン Day-1】
メイン会場でプレイしたかった。そして、できればブレイクしないテーブルが希望。という観点からしても、受付開始直後にエントリーして、フィーチャーテーブルを引けばよい。簡単。

おっと、今回のGFには海外からの招待プロ選手が居たのか。こーゆープレイヤーは得てしてフィーチャーテーブルに座るもんだが、やっぱ居ました。ど真ん中に鎮座してた…。フィーチャーテーブルの罠として覚えておこう。

今回も30,000点フルスタックスタートで、ヒットしてもキッカーで負けてたり、2ペア引かれたりとかで御自慢の30,000点が少しづつ減って、しばらくは23,000〜28,000点辺りをウロウロ。
原点割ってる状態が続くと焦るし、なんとかせめて初期値を確保せねばとか思っちゃうもんだけど、この日はあまり気にしてなかった。
「必ず増やせる時が来る。だからそれまでなるべくスタック減らさないようにしておこう」と自分に言い聞かせて。
BBでも無理に守るとかしないで、ハンドで負けてそうなら素直に降りる。このスタンスでいくと、意外とみんな見てるもんなんだよね。ちょっとミドルのポケットとかでプリフロオープンするとすぐ降りられちゃったりして、リスペクトが溜まってるのが実感できてくる。
スタックは僅かに減らしつつも、代わりにリスペクトを増やしてると思えばトントン。変なハンドを晒して僅かなチップを獲得して代わりにリスペクト減らすのと長い目で見てどっちがいいか。
11時に開始して16時半までの5時間半は初期値を下回っており、順調とはいえない展開。最もチップが少なくなった時は19,950点まで減ってた。
そんな感じで耐えてたら、16:34に招待プロのGUO DONGさんとぶつかってダブルアップして、一気に4万点に乗せた!その後はDay-2で飛ぶまで4万点を下回ることがなかった。
スタックが右肩上がりなんて僕の場合そうそうないし、それがトーナメントなんだけど、焦る必要ないよねってことだ。
5時間近く耐えてれば、自分が一番勝率高いだろうと言える状況が必ず(いや、きっと)来る。その時にオールインに引きずり込めるように周到に待てばいいんだよね。この5時間とかの時間感覚は重要かと思う。待てない人が多い気がする。
プレミアハンドが来る来ないは大した問題じゃない。僕がプロからダブルアップしたハンドはAd8dだった。弱くはないけど、強くもないハンド。でもその時はポジションがあった。加えて、プロはKdを持ってて、フラッシュボードになった。状況と絡むかどうかの方が大切なこと。

【予期せぬテーブルブレイク】
ダブルアップして、その後も少し増やして上向きっぽくなってきた頃、まさかのフィーチャーテーブルがブレイクした…。あれ、こんなことあんの?
というのは、夜のイベントをメイン会場でやるので、ダーツフロアにプレイヤーを寄せる必要があったから。ぐぬぬ。
ダーツフロアに移動して入ったテーブルは、少し空気が殺伐とした印象。
1人すぐにオールインをしたり、びっくりするようなハンドでほぼ毎回参加してクソ絡みする変なプレイヤー(謎プ)が居て、みんなその人に手を焼いているんだなと察した。荒れる予感…。

このテーブルでは何人か見知ったプレイヤーが居た。前のテーブルではチップリだったけど、ここでは上から4番目くらい。この環境の変化は意識してないと危ない。加えて、ここではまだ僕にリスペクトは溜まっていないのだ。
変なプレイヤーが主導権を持ってる感じで、あいつを飛ばせれば楽になりそうと思いながら機会を伺っていると、UTG+1でJJが来た。
オープンしたらBTNの謎プがコールで来てくれた。うひょー!
フロップがKh8h6xのボード。Kが落ちてやり辛いなと思ってチェックしたら、謎プがいきなりオールイン…。おえ。
僕は約7万点強あり、そいつは34,000点くらい。悩ましいんだけど、
1. K持ってたらバリュー獲りにくるはず(普通の思考なら)という読み。2nd, Btmヒットで降ろしたい、もしくはフラドロが濃厚?
2. 相手は自スタックの半分。負けても僕は飛ばないし、獲れば僕は10万点を超えて一気にDay-1通過が有利になる(周りに焦りも与えられる)
3. あいつは早めに飛ばしたい
4. 微妙なハンドでプレイしてるのを数ハンド見てた
等の理由でコール。出てきたハンドはQ8の1ペア…。脅かしやがって。
しかしターンでいきなり8が落ちてトリップス…。おえ。うわ、謎プも喜んでいるよ。
まぁ、バッドビートっぽい拾われ方したけど、オールインにコールした時点でのリーディング的にはナイスコールと言えるんで、負け惜しみではなく僕はあんまり悔しくなかった。スタックが多かったから、こーゆーチャレンジをする機会があったという話。またやり直そう。

しばらくしたら77が来た。また謎プとヘッズアップ。Kハイボードでフロップ打たれてコール。ターンはチェックチェックで、リバーにAが落ちた。謎プはほぼポット額を打って来た。フロップCBからのA主張…?自分の中で厳密にコールの根拠を示せないまま、本能的にコール。謎プは苦々しくQハイ。77でのブラフキャッチで1万点くらい戻す。本当にブラフの多いやつだな。
その後、AKでまた1万点弱回復したりなんやらで気づくと7万点弱くらいまで回復しているではないか。

そんな時にSBで再び77が来た。都合よくミドルから謎プがオープンしてるので、コール。フロップがAQ7のレインボー!セット刺さってる!!
チェックすると謎プは1,600点をベットしてきた。僕は5秒溜めて、渋々風にコール。
相手がA持っててくれると嬉しいと思っていたらターンにまたAが落ちて、僕はフルハウス確定。僕はチェックすると4,000点を打ってきた。やっぱA持ってるっぽい!
うーむ、どうするか。
コールしてリバーを迎えてもいいけど、リバーをチェックしたら相手もチェックで終わる可能性ありそう。リバーでドンクベットしても悪くないけど、ターンにもう少しバリューあるかもと思い14,000点にレイズしたら、スナップでオールインしてきた!
「え?上フル?」が一瞬頭をよぎるも、上のフルハウス持ってて相手を降ろしちゃいかねないオールインはまず無い(はず)。
右手でチップを押し出して負けずに秒でスナップコール!
出てきたハンドはまさかの76o…。目を疑ったわ。
謎プは「あぁ、7持たれてる」と言って絶望してた。いやいや理解できんわww
おかげで安心してリバーを迎えられて、めでたくダブルアップ!さっきの分も利子つけて返してもらった!これで15万くらいまで増やし、テーブル2位のスタックにのし上がる。この時点で20:54!Day-1通過の可能性が高まってきた!

【通過直前】
最後のラウンド残り40分くらいからよほどのプレミアハンド以外はベタ降り。降りるのも少し悩んだり、ショートのオールインに対してカウント要求して時間稼いだりしてたんだけど、他の人が結構スナップでフォールドしてるのが気になった。
ここはみんなが毎ハンド20秒くらい消費してもいいと思うんだけど、サクサク回してブラインド沢山やりたいのかな?
ショートはダブルアップしたいからハンド数増やしたいの分かるけど、アベレージ辺りのスタックを持ってる人は慌てなくていいと思うんだけどね。時間消費してたのは、僕ともう1人くらいだったかな。

その後、JJ来たけどフラッシュボード降りたり、再び来た77で複数人のPFAIに降りたら幻のストレートを逃したりと少し減らしたものの、なんとか117,300点でDay-1を通過!10番目のスタックで通過とか出来過ぎ。充実感ハンパない!

メインDay-1通過者一覧

【僕なりのDay-1対策】
JOPTのDay-1は、上手いプレイヤーと下手なプレイヤー、初心者も混在してて本当にカオス。相手のレベル分けを間違うと痛い目にあう地雷がゴロゴロしてる。2017年の後半はそんな地雷原を縫いながら翌日へとたどり着くスキルが僕は必要と思って修行してきたから、今回の開始時からずっと座ってアベレージの倍のスタックで生き残れたのがとても嬉しかった。
普段、新宿ジクーデポでの修行は、この手の初級〜中級辺りのプレイヤーとの練習の場としてはちょうど良いと思ってる。たいていunknownな人が1人2人居て、プレイを通じてその人達をどのレベルに分類するかの格好の練習台になってくれてる。
上手い人達とばかり打ってると相手にアジャストする事で勝てるようになる面もあるけど、この手のunknownをどれだけ早く正確にレベル分けするかの練習法は、やっぱ実践するしかないなぁと僕は思う。
その仮説が今回は否定されない結果になったので、当面はこのカオス環境の生存戦略をもっと磨く方向性で修行を頑張ってみる。

メインDay-1のモーメント

【メイン Day-2】

朝は8時頃に目覚める。人間は目覚めてから3時間経たないと頭が働かないってイチローも言ってた。
トナメに合わせて自分の身体を調整するのも最近は大事だと思ってきた。前ならDay-1通過しても、楽しくて深夜のサイドイベント出たりして、メインを寝不足で臨んだりしてたなぁ。

前夜に発表されたリシート表を見て、「今日はテーブルチップリか。どんな戦い方すっかな」なんて考えていたけど、実はそれが間違っててテーブルでは2ndチップリからの再開。
30分くらいしたらテーブル移動を促されて、6番テーブルへ。
ここには知った顔が4人で、それ以外はunknownな人たち。みんなのプレイスタイルを確認しながら、自分のテーブルイメージ構築を開始。まだ焦るような状況じゃない。

この6番テーブルではショートが何人かいるものの、そんなに毎回PFAIが来るでもなく、過激さは高くない。適切にハンドを絞ってるつもりだけど、ボードとなかなか絡まなくて全然ポットを取れない。
AJ < A5でショートを飛ばせずダブルアップさせちゃったりして、流れは決して良くない。そんな頃に右側シートに天下人のきぬさん着席…。厄介な強敵だけど、右側でまだよかったわ。

1stブレイクの時は85,000点まで減ってた。ブレイク直前のハンドがKKで2万点くらい増やしているってことは、6万点強くらいまで減らしていた訳か...。

ブレイクあけてからは少しずつ状況はよくなり、つぶやきを振り返ると
13:32 10,5100点
13:52 128,300点
と増やしつつ頑張ってた。この間の反省というか課題は、Kハイフラッシュ引いてるときと、77でフロップセット引いてるとき、KKでQハイボードの時と3回オールインしてるんだが、いずれも相手にフォールドされてしまい、Maxバリューを稼げていないこと。ブラフっぽくしてるつもりなんだけど、相手もそこまでハンドが強くなかったのか、どうしてもオールインに引きずり込めない。まぁ、メインのDay-2のこの時間帯まで残っている人たちなんで、そうそう下手な人は残っていないだろうから、僕の浅い罠なんて見破られちゃうんだろうね。勝ってるときに大きく稼げず、チビチビした増加。負けてなくてもブラインドに削られて減ってしまい、一進一退の展開。

2ndブレイクの時に、フジヤ君がやってきて言った言葉が印象的。
「いずもさん、僕の自慢を聞いてください。ここまでじゃんけん勝負のPFAIを一度もやらないで来ましたよ!」って言ってた。
これは実は僕も同じだったから、「言われてみれば僕も同じだ!」って二人で喜んだ。
確かにオールインはDay-1の時もしたけど、それはナッツのAハイフラッシュ引いてたり、相手のブラフをキャッチしてのJJでのオールインコールだったりであって、じゃんけんとはちょっと違うもの。
PFAIはフォールドエクイティもあるけど、即死の危険性もあるからね。
極力生き残ることを優先してプレイしてきたのがDay-2へとつながったのだとフジヤ君の言葉で再確認した貴重なブレイクだった。

【ついにジャンケン勝負】
ハンドが入らず地蔵モードが続きスタックも8万点を切る辺りまで減ってきた頃、Ah8hがやって来たので、久しぶりのオープン。しかし2つ後ろのぴーさんから2倍強の3bet…。とほほ。
ハンドで負けてるのは確実だけど、昨日のGUO DONGさんからのダブルアップもAのスーツだったし、ここまで耐えてるのに3betされたら降りるなんてイメージ悪化しちゃうでしょ!意地でガッツのスナップコール(コールかよww)。
フロップにハートが2枚落ちた時に決心した。チェックレイズでオールイン!ピーさんスナップでコール。KKが出てきたけど関係ない!ここは絶対にハートを引く!
気合いでポーカーの神降臨!ターンでいきなりハート!!リバーでK落ちたけど、セット止まり。今大会では初めてのジャンケン勝負だったけど、勝率46%を制して起死回生のダブルアップを果たす!これは嬉しかった。

まぁ、禁断のオールインをしてしまったのは反省点だけど、どこかで勝負しなくちゃとは思ってたからやむなし。勝負処の見極めは悪くない。

【運命のテーブル移動】
さっきのオールインダブルアップが16:28のことだったけど、そのすぐ後で6番テーブルがブレイクして、5番テーブルに移動した。

このテーブルは4~5万点辺りのショート気味のプレイヤーが3人くらい居て、PFAIの頻度が高いテーブルだった。僕は右隣りが「4cm」さん。仲良しの強いプレイヤーで、昨日Day-1を通過した時も僕の右隣りでプレーしてた。4cmさんも「あの人とかあの人はすぐオールインするから気を付けて」なんてコソっと教えてくれた。

そんな時、KQsが来た。誰かのオープンに対してレイズしようと思ったら、隣の4cmさんがコール...。これはちょっとやばい警報。
といって、ここでKQsを捨てるのももったいないので、同じくコール。
そうしたら、7万点程持ってるプレイヤーがオールインしてきた。
オリジナルはフォールド。
4cmさんも散々悩んでフォールド。
僕は14万点くらい持ってて半分程度のスタックだったからコールの余地はあったんだけど、
1. そのプレイヤーのレンジをまだ把握できてない
2. KQはオールインはできても、オールインをコールするのはつらいと思ってる
の理由から渋々フォールド。
その時、4cmさんが「KQsだった」って教えてくれて、僕も同じって告げた。二人して「コールしなくて良かったね」ってひそひそ話。

そして次のハンドがAKsだった。うわ、ハンドラッシュ!?って小躍りしながら1万点のオープン。そしたらなんと、さっきのプレイヤーがまたまたオールインしてくるじゃないか。確かにオールインが多い。スチールのつもりだろうか。
みんな降りて、最後に僕のアクション。カウントしたら、さっきのスチールで多少増えて10万点くらいになっていた。
僕はAKなので、AAとKKをブロックしてるし、奴のハンドはQQ以下のポケットか、Axのどちらかと予想。AKなら十分コールできると判断してコール。出てきたハンドはまさかのKK...。フロップ・ターン・リバーでAが一枚落ちれば良いだけ!って願っていたが、Aは落ちず。やってしまった禁断のジャンケン勝負。

【終戦】
AKで大ダメージを受けて、その次のハンドがQTだったのでプリフロコール。ヘッズアップ。Qが落ちたのでチェックレイズオールインして、相手はフォールド。少しスタックを増やす。
そして次のハンドが77。今回のJOPTは77がとても活躍してくれた。セットも何回も刺さった。ミドルからオープンが入ったので、SBから77でかぶせオールインしたら、そのプレイヤーだけがコール。AAが出てきた。うわ、最悪だ。
ボードに7は落ちず、終戦。悔しすぎる。写真ではプレイヤー数「40」となっているけど、直前に何人か飛んでいたから、おそらく38位くらいのはず。

翌日のメガスタで隣りに座ったプレイヤーがYUMA君なんだけど、彼とはDay-2の6番テーブルで永く同卓してた。メガスタの時にお互いのDay-2のその後を話し合って反省してたんだけど、彼と話してお互い強く思ったのは、『6番テーブルは3betや4betなんかがプリフロで入って降りる余地もあったけど、PFAIが頻発するテーブルに移動した時に、いかに早くそのテーブルに慣れるかが課題だね』ってこと。フジヤ君の「ジャンケンしない強さ」とも通じる話だけど、相手のハンドを推察する機会がほとんどないPFAIが飛び交うテーブルでの対処法が難しい。ある程度そこにいればレンジも透けてくるのかもだけど、テーブルに入って10分かそこらでそれをやるには時間が少なすぎた。今回のJOPTで得た課題は、「テーブルを移動した際のアジャスト」を挙げたい。どんなプレイヤーたちがどんな風にプレイしているのかをなるべく早く把握し、アジャストする能力がトーナメントではとても大切だなと強く思ったよ。

そんな感じで、楽しい楽しいJOPTが終わった。
2日に渡る永い戦いの間、ブレイクや要所でスタックをメモしてたけど、序盤の伸び悩みを過ぎればそれなりに増える傾向があった。それが5番テーブルに移って15分で飛んでるからね。いかにPFAIが死亡リスクの高い戦術かが分かる。トーナメントを勝ち抜こうと思ったら、極力PFAIは避けた方がよろしい。当たり前なんだろうけど、本当に実感した教訓。

【教訓】
1. テーブル移動時のアジャスト能力が課題
2. PFAIは極力避けるべし

メインDay-2のモーメント

【サイドイベント】
メイン飛んだ時はすでにPPCのレジスト締め切ってたので、2日目は素直に帰宅。
3日目にメガスタに出た。最後は残り24人くらいまで残ったけど、集中力切れて弱いハンドでオールインを受けてスタック激減。その直後に飛んだ。もうちょっと粘ればよかったなぁ。
たいして書くべきエピソードも無かったから、この詳細は割愛かな。

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