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ワイドな曲面ディスプレイを買ったら驚くほど集中力が上がった話

コロナでひきこもりはじめて以降、最も生産的な買いものだったのが、4月頭に買ったディスプレイだ。34インチ曲面ディスプレイ(UWQHD、3440 x 1440ドット)を手に入れたのだ。これが最高だったので、ぜひ紹介したい。

このディスプレイを買うまで、僕は古い27インチiMacのディスプレイに(WQHD, 2560 x 1440ドット)にMacBook Proの画面を映すという、少々トリッキーな使い方をしていた。ところがiMacの画面の左半分が次第に暗くなってきて、使い物にならなくなってしまった。そこで思い切って新しいディスプレイを買うことにした。

やっぱり画面を広くしたい

最初はiMacと同じWQHD解像度のディスプレイを探していた。BenQのデザイナー向けPD2700Qとか。でも、せっかく買い替えるならもう少し広い方がいいかも、と思い直した。2560 x 1440ドットは十分に広いが、感動するほどでもない。いまどき、4Kも当たり前になってきているし。

ということで、より広いディスプレイを探し始めた。でも、単に解像度を上げればいいというものでもない。なぜかというと、解像度を上げるなら、一緒に画面サイズ自体も大きくしないと、表示される文字が小さくなってしまうからだ。

専門的にいうと、27インチWQHDと同程度のdpi(108dpi)の4Kディスプレイは、40インチ(110dpi)だ(参考:iPentec.com)。つまり今までと同じ大きさで文字を表示するためには、40インチの4Kディスプレイを選ばないといけない。さすがに40インチでは大画面テレビを机の上に置くようなものだ。書斎の机にはデカすぎる。

ワイドな曲面ディスプレイに決定!

そこで目を付けたのが、UWQHDと呼ばれるウルトラワイドディスプレイ。これは縦の解像度は以前と同じ1440ドットで、横幅だけを4Kとおなじ3440ドットまで広げたものだ。34インチのUWQHDディスプレイを選べば、高さ方向のサイズはほとんど変わらず横だけが広くなる。下の写真の左にあるのが以前使っていた27インチiMac、右が34インチのUWQHDディスプレイだ。

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このサイズになると、ディスプレイ中央と端のほうとでは、目からの距離が大きく変わってくる。人間の目は、ピントを合わせる距離の移動が大きいと疲れるらしい。だからなるべく目からの距離を一定にしたい。そこで登場するのが、曲面ディスプレイだ。画面が頭を囲むようにゆるやかに湾曲しているので、画面の端でも目からの距離があまり変わらない。

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とまあいろいろ考えて選んだのが、LGのAmazon限定ディスプレイ、34WL75C-Bだ。

MSIにもう少し安いディスプレイもあるのだが、そちらはVAパネル。VAパネルは黒が締まって映像に強いとされるが、僕は写真の現像とかもするので色再現が得意で横からの視野角も広いIPSパネルのこちらを選んだ。

想像以上の集中力アップを実感

1カ月使ってみて、ウルトラワイドディスプレイは思った以上に満足度が高かった。3440ドットという横幅は、1100ドットのウインドウを横に3つ並べられるサイズ。これが原稿を書くのにちょうどいいのだ。例えば中央にテキストエディタを置いて、左には取材メモ、右にはブラウザを常に開いておける。ウインドウ同士が重ならないから、いつでも即座に必要な情報にアクセスできる。広い机に伸び伸びと紙を広げて作業できる感覚だ。

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背後のウインドウをクリックして手前に持ってくるくらい、たいした手間ではないと思っていた。でもこのちょっとした作業が、思った以上に集中力を削いでいたようだ。このワイドディスプレイに変えてから、原稿を書くときの集中力が自分でも驚くほど向上した。

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Webサーフィンをするときは、左1/4にTwitter、真ん中にはWebブラウザー、そして右1/3は上下に分割してYouTubeやSpotify、その他情報表示に使ったりしている。

この広い画面を最大限に使うため、ウインドウを隙間なく配置するMacアプリ「BetterSnapTool」でガッツリ設定を作ったのだが、その話は、またいつか。

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