『峰不二子の嘘』の感想

 『次元大介の墓標』は映画館で見たが、『血煙の石川五右衛門』は見られなくてレンタルで見ている。このシリーズは最近のルパン三世のアニメでは『峰不二子という女』と同じくらい好きだ。パート4やパート5も頑張っていたから見ていたけど、やはりこっちのほうがいい。
 で、『峰不二子の嘘』がもう上映終了しそうだと気づき、慌てて上映館を調べたら、近くだとTジョイ蘇我しかやってないとわかる。この映画館は蘇我の海辺にあってちょっと遠いし、会員でもないから割引が効かないし、あまり行かない所。ただ、うちの近所だとここでしかやってない映画ってのがたまにあるんだよね……。
 ということで、嵐が近づいているのは承知の上でレインコート持参で19:05から1回のみの回を見に、早めに移動。
 映画館のあるこの施設、以前にも増して寂しい感じになっていた。
 空きスペースがやたらとあって、飲食店なんかロッテリアとラーメン屋さんしかないのだ。店の中に物があるまま閉店状態になっているところがいくつかあったりして。
 行きだけでも雨にふられたくないと思いだいぶ早くに来たので、上映までロッテリアで時間を潰すしかないか……と思ったら、漫画喫茶があったので、そこのオープンスペースを選択。
 仕事をしながら、19:00ぐらいまで待った。

 で、映画。
 じつに不二子らしい、そして絡んでくるルパンと次元もまた良い感じのアニメであった。
 前二作と同じく期待通りって感じか。
 まあ、不二子の雰囲気には、もっともっと『峰不二子という女』のときのような怪しさというか、色気というかがあっても良かったかな~とは思うんだけど。むしろキル・ビルのノリがあったかな。今回のは。
 西部劇とか、70年代のハリウッド映画っぽい感じもした。ラストの音楽も、どこかマカロニウェスタンを思わせる曲だったし。
 そして、なにより……。

 あ、ここからネタバレするんで、知らないまま鑑賞したい人はここまでってことで。








 驚いたのは、前二作と連動していたということ。
 不二子と連れている少年から、横領された金を取り返そうとしている悪党が子飼いにしている殺し屋「ビンガム」は、何者かによって作られた殺し屋製造会社が育成した(or改造した?)ものだったのだが、なんと五右衛門と戦った「ホーク」や、次元と戦った「ヤエル奥崎」も、そこで作られた殺し屋だったことが判明する。「カラクリが見えてきたぞ」とかルパンが言うんだけど、そうだったの? 続いていたの? 個々に独立したストーリーで一話完結だとばかり思っていたから、メチャクチャ楽しみになってきた。
 しかも、改造人間みたいなやつなんだよね、敵の殺し屋が。毒ガスみたいなのを出して謎の呪いにかけるビンガムは、着けているベルトがショッカーのあのベルトにしか見えなかったし。改造人間か~って考えると、ホークのアホみたいな強さもわかるし、復活したヤエル奥崎なんか実際のところ完全に改造人間だったし(ていうかウィンターソルジャー?)。
 この流れからすると、当然まだまだ作られるんだろうなあ。次は銭形警部のスピンオフだろう。そして、ラストでルパンが「あのお方」とやらと対決するのかもしれない。
 あのお方って誰だろう? マモーだったりして。

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