バートラムホテルにて

 先週辺りまで、ハヤカワ文庫のアガサ・クリスティーの電子書籍が半額だったので、久しぶりに読んでないのでも読んでみるか~と、買った一冊がこの『バートラムホテルにて』だ。
 ポワロよりミス・マープルが好きなので。
 クリスティーは中学・高校を通してけっこう読んだ。ホームズやルパンも多少は読んだけど、メチャクチャはまるってことはなかったので、多分、推理物では一番読んでいる(赤川次郎もけっこう読んだが、推理物かどうか、自分の中では微妙)。
 で、バートラムホテルはどうだったかというと……。
 昔よく行った店に何十年かぶりに行って食べてみたら、「変だな、美味しかったのにな~」ということがあると思うのだが、そんな気分。
 ミス・マープルが主人公なのか、列車強盗を追っている警部が主人公なのか、なんだはっきりしないし、終わり方もなんだか中途半端だ。
 こんなのミス・マープルじゃないよ、って感じ。
 なんでも、かなり晩年の作らしいのだが、その一年前には私の大好きな「カリブ海の秘密」が書かれているらしいから、どうも釈然としない。
 ただ、クリスティーはサクサク読めていいね。

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