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50年後の「開運!なんでも鑑定団」

人気長寿番組の「開運!なんでも鑑定団」は出雲でも人気だ。
僕も毎週、時間があれば見るようにしている。こちらでは日曜日の午後1時に放送されている。

自分勝手に高額鑑定や低額鑑定(こんな言葉あるのかな)を予想し、一喜一憂している。もちろん、僕がお宝を持っているわけないので、お宝鑑定大会に参加する予定はない。

「開運!なんでも探偵団」に、いちゃもん付けるつもりは毛頭ないのだけど、一つだけ気になることがある。「おもちゃ鑑定」のことだ。

「おもちゃ鑑定」は、昔のもので状態がよく、希少価値があり、箱付きのものが高額になることが多い。しかし、ものはおもちゃだ。遊んでなんぼのおもちゃが状態が良いなんて非常に珍しいといえる。さらにいえば、箱付きで大事にしているなんて子供いるだろうか。こういうのに価値が付くなんて当時の子供が知るはずがない。ウッディだって、想像もつかないだろう。

そこで僕はいいことを思いついた。お父さん、お母さん、子供におもちゃを与えるときに2つ買いそろえてはどうだろう。1つは子供の遊ぶためのもの、もう1つは保存用だ。50年後の子供のための未来投資といえよう。



 出雲神話のお宝といえば、神庭荒神谷遺跡と加茂岩倉遺跡の青銅器だろう。神庭荒神谷遺跡は銅剣358本、銅矛16本、銅鐸6個、加茂岩倉遺跡は銅鐸39個。一度に出土した数としては、他を圧倒し、ぶっちぎりの全国1位だ。

「出雲国風土記」の大原郡神原郷に「古老が伝えていうには、大国主命がお宝をつみ置かれたところである。それで神財(かみのみたから)郷というべきだが、今の人はただ誤って神原郷といってる」とある。

そこで加茂岩倉遺跡の銅鐸が発見されたのだから、青銅器は大国主命のお宝といっていいだろう。大国主命も大切に保管しておけば、2000年後に高額鑑定が付くと知っていたのだろうか。

さすが、神のみぞ知る、である。



50年後、「開運!なんでも探偵団 おもちゃ鑑定大会 in出雲」に僕のアドバイスを聞いて、友人の子供Aは箱付きの新品同様のおもちゃを持参した。

さぁ、待ちに待った鑑定結果だ。

ジャーン!!


「500円!?」


鑑定士「最近、むかしのおもちゃを大切に保管している人が増えていて希少価値がなくなったんですよ、残念でしたねぇ はっはっは」

まさに神のみぞ知る、だ。



今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。  

よかったら、神庭荒神谷遺跡と加茂岩倉遺跡にもいらしてください。

50年後のなんでも鑑定団の鑑定結果については僕に文句をいうのをやめてください。もう生きていませんので、たぶん。

では、お待ちしています ♪


こちらでは出雲神話から青銅器の使い方を考えています。

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