勝手に電力ビジネス分析⑨(TRENDE、PinT)

本来もっとも新しいビジネスをしているのは新電力ベンチャー、、、と言いたいところですが、実は1番チャレンジングなのは、東京電力グループです!

おそらく、本体とカニバリゼーションが起こったり、ビジネスモデル上利益が取れるかなんとも言えないビジネスは、グループ会社を作って果敢に挑戦されてます!

その代表が、TRENDE、PinTかなあと思います。

TRENDE
http://trende.jp/

今流行りの

・基本料無料プラン
→あしたでんき

・太陽光発電の第三者保有モデル
→ほっとでんき

・蓄電池専用プラン
→あいでんき

はほぼ網羅してます。太陽光発電は、販売電力量が減るモデルなので、系統電力を売りたい東電本体のビジネスとはカニばりますし、蓄電池も電気代が安い時間帯に充電されると利益が稼ぎづらくなる可能性もあります。

本体でできないことをグループ会社でリスクを取ってやっているのは面白いですね。

ここはほぼ小売戦略メインですが、TRENDEのすごいところは、太陽光発電や蓄電池設置は来るべきP2P電力流通の準備と位置付けているところ。

例えば、隣の住宅の太陽光発電をその隣の蓄電池に充電するとすると、託送料見直しになると託送料コストは安く済みますし、太陽光発電もある程度年数が経ってイニシャルコストが回収できた後は、限界費用ほぼ0円の電源にもなりうるので、将来的には発電戦略にも送配電戦略にもつながるモデルを想定してるのが恐ろしいところ。

ただ、これを東電エリアでやった場合は本体の減収につながるのですが、エリア外でやれば、単純に増収なので良いとしてるのでしょう!

https://pintinc.jp/

あと、PinTは「電力お預かりサービス」という少し変わった

バーチャル蓄電池

のようなサービスをトライアルしてます。
これは話すと長くなるので、端折りますが、蓄電池メーカーやPV電力を買取たい事業者からするととんでもなく厄介なサービスです。

もし知りたいとのお声があれば、別トピックで記載したいと思います!

それにしても東電のチャレンジぶりは恐ろしいです!



電力関連を中心にほぼ毎日気づきを書いてます!少しでもお時間があれば立ち寄ってご一読いただけると嬉しいです!