勝手に回答③(太陽光発電の需給管理)

ブログにご質問を頂きありがとうございます!
今回は下記ご質問を頂きましたので、コメントさせていただきます。

(ご質問)
「毎日16時から17時にかけてものすごく神経を尖らせているはずです。おそらく1000kWレベルの太陽光が一斉に発電しなくなる」

リアルタイムで太陽光発電量を見ていても、またその日の気象状況などから、火力による調整を準備は難しいものなのでしょうか?むしろ需要の変化の方が難しいなんてことがあるのでしょうか?ドイツなんかはどうしてるのでしょうね?

(ご回答)
実はリアルタイムに見ている内容は

・エリア内の最大電力

・周波数

がメインで、大規模太陽光発電などはリアルタイムに見れるところもあると思いますが、

ほとんどの太陽光発電所のデータはリアルタイムに見れていません。

一般の方が聞くと驚愕の出来事だとは思いますが、昔の電力メーターの時は、各家庭の電力使用量も家に検針員が見にいくまでさっぱり分かりませんし、スマートメーターに変わっても30分値が30分〜1時間後にデータが来るのでとてもリアルタイムと言えません。

それに加えて、太陽光発電はエリアに分散しており、気象1つをとっても無数のケースがあるため、なかなか予測が難しいのが現状だと思います。

需要の変化については、長年の蓄積があるのである程度は電力会社の皆さんが対応できてるとは思います。

ドイツについても、発電予測は課題であると知人から聞きました。ただヨーロッパは多くの国の送電線が繋がっているので、電力の輸出入で対応がしやすいのは日本と異なりますね。

ヨーロッパ全体でドイツが占める割合と、実質的に同じエリアと見なせる東北+東電の中での東電の割合では圧倒的に東電の影響が大きくそこで太陽光発電の予測がうまくいかないとかなり厳しい状況になります。

1000万kW規模の減少に対して、中部からは最大120万kW、北海道からは60〜90万kWなのでなかなか埋め合わせは難しい状況です。


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