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マスク

キッチンのエアコンから「チリチリ」と嫌な音がし始めた。

200V 40畳タイプの少し古い型だが不便は感じていなかった。
近所の馴染みの電気屋さんに来ていただいて、点検してもらった。

彼は専門家を連れてきて、エアコンをバラバラに分解して慎重に点検している。
通常は、洗浄剤を吹き付けて、汚れを落とすだけなのだが、徹底的に清掃する業者だった。

フィルターは時々洗浄していたのだが、テーブルの上に汚れたフィルターが取り出されていた。おかしいなと手にとってみると、他にもフィルターがある。
業者に聞いてみると、このタイプのフィルターは正面と天上部分と2枚ずつ2箇所にあり、正面フィルターは綺麗だけど天上フィルターが目詰まりしているそうだ。

触ってみるとフェルト状態を通り越して、油が染み込んで完全にラップ状態になっていた。
全くフィルターの役目を果たしていなかったのだ。

人間がマスクをしているのと同様に機能不全を起こしていたのだった。
ザーッと洗ったくらいではとても、フィルターの通気性は復活しないので専門家に任せた。

3時間ほどかけて、徹底的に掃除をしてもらったエアコンは快適に動くようになって、今までの通常使用レベルの温度設定では、汗だくになってしまうほど効率が良くなった。

政府は「マスクはしなくても良い」とコメントを出しているが、レストランなどでは「マスク着用」などと指示が出ている。外に出るときは、やむをえずマスクを持参するが、2分間もかけていると息苦しくなる。

このエアコンと一緒で、マスクは酸欠を引き起こし、機能障害を起こしているはずなのだが、気にならないのか気になっている。

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