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自分の心の謎解きのしかた|人間の取扱説明書・番外編|気づきサプリ

こんにちは、サカキです。重大発表です。

『わたし、人間の取扱説明書を書くことにしました!』


・ ・ ・。



さて、

この一言だけでどれだけの情報を読み取れますか?


正直、これだけ言われても、

「へ?あ、書こうと思ったんですか。ふーん。そうなんですか」

というリアクションしか返しづらいと思います。

一言から、その人が考えていることを読み取るのはなかなか難しい話です。

だけど、メッセンジャーやLineで短文やスタンプでのコミュニケーションをとることが多くなってくると、この意見・考えのみが、テンポよくやりとりされることが増えてきます。

(本当は、この一言の背後にかぐわしい「その人の世界観」という壮大な心の宇宙が広がっているのに・・・!!!)

今回は、1つの意見・考えからその人の世界観の階層に迫る・心の謎解きのしかたをシェアしたいと思います!

これのスキルが身につくと、自分がモヤモヤした時や、誰かの相談に乗る時に、心の中の整理がかなりはかどると思うので、ぜひ使ってみてください。

<もくじ>
・質問をしながら、心の内側を洗い出していく
・短く分けて世界観のパーツを出そう
・階層を掘る質問と、同じ階層を詳しく聞く質問
・原因と結果に注目しながら階層に分ける
・階層に分けるとその人独自の世界の見方が見えてくる
・なぜ階層を掘る必要があるのか(1):個性を見つける
・なぜ階層を掘る必要があるのか(2):狭くなった視野を広げる
・さいごに:自分のスタイルで世界観探検をお楽しみください。

↓今回の記事は、こちらの記事の<実践編>として書いています。こちらの記事も参考にしてください。

謎解き方法1:質問をしながら、心の内側を洗い出していく

今回は、サカキの意見『人間の取扱説明書を書こうと思う』をスタート地点に、自分で自分に質問をしながら階層を掘ってみる例を使って説明したいと思います。

前の記事でも使った世界観マップを念頭において、下の階層へ下の階層へと掘り進んでいくよう質問をしていきます。

<参考:世界観マップ>

いまいちイメージがわかないかもしれませんが、とにかくやってみましょう!


■書き方:短く分けて世界観のパーツを出そう

まず、1つの意見・考えをスタート地点にして、そこから質問をしながら思い浮かんだことを文字で書き、どんどん話を掘り下げていきます。

左上から書き始めて、こんな感じになりました。


ポイントは「1つ1つのパーツがあまり長文にならないようにすること」

長くなると後で階層に分ける時に、再度切り分けるのに苦労します。


1つ思い浮かんだら書いて区切る。そして矢印を書いてその次、という要領で世界観のパーツを出していきます。

まとめ:短く分けて世界観のパーツをどんどん書いていこう。

■質問の仕方:階層を掘る質問と、同じ階層を詳しく聞く質問

矢印(↓)のところでしている質問はこんな感じです。

質問にはコツがあります。(これは回数をこなすと感覚がつかめてきます。)

ピンクの文字のところは、下の階層に掘りすすめるための質問です。前の記事でも書きましたが、上下の階層は原因と結果の関係になっています。

例えば、最初の部分だと「人間取扱説明書を書こうと思うんだ!」(結果)→ふむふむ。そう思った原因は?という感じでどんどん掘っていきます。

黒い文字のところは、同じ階層を詳しく聞く質問(あいづち的)です。

実際に自分で書いたり、誰かに質問しながらやってみるとわかるのですが、何か1つ思いついて、その次に質問をしなくても続けて言いたいことが出てくることがあります。そういう時は、一旦区切って続けて書きます。

動機の部分まで掘れたな、もしくはだいたい書ききったなと思ったら質問を終了します。

まとめ:下の階層に掘りすすめる質問と、同じ階層を詳しく聞く質問を使い分けて心の内側を洗い出していこう。

→次は、出たパーツ(思いのかけら)を階層に分けて行きます。

謎解き方法2:原因と結果に注目しながら階層に分ける

世界観マップを元に、出たパーツを階層ごとに分けてみます。

<世界観マップ>

↑参考に、こんな感じで色分けしてみました。

階層に分けると見えてくるもの:その人独自の世界の見方

「意見・考え」原因には「先入観・自論」があります。

人がなにか「こうしよう」と思いついた時。

思ったその瞬間は、自分でもなんでそう思ったのか同時に把握していないことが多いです。

階層に分けて改めて見ることで、その人がなぜその意見を抱くに至ったのかの背景を捉えることができます。

これは、個性の把握悩みの原因を見つける時にも役立ちます。

まとめ:出たパーツを階層に分けて、個性の把握や悩みの原因究明に役立てよう。


例えば、先入観・自論からは、「その人が世界をどのように見ているか」がわかります。

サカキの場合を見てみると「結構(心の中が)こんがらがっている人が多く居る」という自論が見つかりました。


<原因>結構こんがらがっている人が多く居る

↓ だからその状況を見て、

<結果>人間説明書を書こうと思った

ということがわかりました。

「誰かに頼まれた」とか、「なんとなく書き始めたわけ」ではなくて、自分の中に何かきっかけがあったようですね。

わずかですが、その人の世界観が見えはじめてきます。

まとめ:原因と結果の関係に注目しながら、世界観の理解を深めていこう

■なぜ階層を掘る必要があるのか(1):個性を見つける

この先入観・自論というのは、その人オリジナルの目の付け所・注目している部分です。これによって、その人独自の行動や考えが生まれます。これは、個性として活かせるというメリットがあります。

例えばわたしに、人を見て「考えがこんがらがっている人が多いなぁ」と思う視点がなければ、この記事を書いていないし、今のような人間の研究活動をしていません。

この先入観・自論は、知らない間に日常でもこんな風に現れます。

例を出してみると、友人と一緒にドラマを見た後に、感想を話し合ったとします。わたしは「みんな考えがこんがらがっているねー」という意見。友人は「そんなところ見てたのw?私は、純粋にストーリーに感動しちゃったよ。」というように、日常的に抱く、ありとあらゆる部分に実はこの先入観・自論は反映されています。

人は、この先入観フィルターを通して世界を見ています。なので、同じものを見ても先入観フィルターが照らす部分が強調されて、感想として心に残りやすいのです。

特定の部分に目をつける・注目する特性はその人の個性として活かすことができます。(なぜ目をつけるのかというのも、この下の階層を見れば原因の謎解きができます。)

まとめ:先入観・自論の階層を知ると、その人の注目している部分がわかる。

■なぜ階層を掘る必要があるのか(2):狭くなった視野を広げる

一方で、先入観・自論は、自分の選択肢を狭めたり、正しさを固定してしまい、悩みの原因になるというデメリットも同時に持っています。

例えば、わたしの場合「(考えが)こんがらがっている人が多い」という自論を持っていましたね。

もし、この自論に対して、他の人から「そうかな?私の周りにはあんまりこんがらがっている人っていないよ」と言われた時に、

『そうかー。私がそこを気になるってだけなのかもね。』とか

『そうかー。あなたの周りにはいないのか。』

すんなり自論とは違う意見も受け入れられれば問題はないのですが、


『そんなはずないよ。みんなこんがらがっているじゃん。』

と反対・否定したくなった時は、ちょっと注意が必要です。

なんでそんなにそこにこだわっているのかしら、と。


こういう場合、その視点からしか物事が見られなくなっています。

次回あたりに書く予定の「人は鏡、というけどどうやって使ったらいいの?(仮)」の記事で詳しく触れますが、こういう場合は、「考えがこんがらがっているのはみんなではなくて自分」ということがよくあります。

こんな時、デメリットとして何が起こるかというと、そこから上の階層の意見がいつまでたっても変化しません。


どう言うことかと言うと、

たとえ、人々の考えのこんがらがりを解消したくて人間説明書を書いても、

自分の考えのこんがらがりが解消されない限りは、

「こんがらがっている人が多い!」という先入観は解消されません。


悩んでいる時、世界観を掘り進めてひも解いてみると、ほぼこの自分の先入観が原因になっています。

(悩んだりストレスになっていないなら問題にはならないので、「先入観をもっては絶対ダメ」という話ではありません。先入観を全て捨てると世界に対しての感想や感情が消えます。)

こういう時は、先入観を見直してみると問題が解決します。①自分に先入観があったことに気付く→②いつできたのか確認する→③そう思わないとやっていられない原因は何だろう?と下の階層を掘り下げると問題の根っこが見えてきます。

この解決方法は、他の記事で詳しく解説しようと思っています。

まとめ:先入観が強くなりすぎると悩みの原因になることが多い。解決したい時は、先入観を見つけて視野を広げよう。

さいごに:自分のスタイルで世界観探検をお楽しみください。

この調子で「先入観・意見」〜1番根っこの「動機」まで解説すると、ものすごく長くなっちゃいそうなので、今回の記事はここまで一区切りにします。

この先も要領は一緒です。基本パターンは結果→原因と掘り進んでいく。

その原因を結果として、また結果→原因と掘っていってみてください。


この心の謎解きをすると、本人も気づいていなかった自分の個性に気づいたり、悩みの原因がピンポイントで見つかるようになります。

最初は途中で迷子になったり、次どっちに掘り進めていったらいいのかわからなくなるかもしれませんが、回数をこなしているうちにコツがつかめてきます。


出てくる意見ややり方に、必ずこうではないといけないという正解はありません。

途中にも書きましたが、人には先入観があるので、質問する人が変わったり、自分のテンションが違うと、また違う角度から自分の内側が見えてきたりします。

質問などありましたらtwitterにどうぞ。やってみてわからないところがあったら気軽に投げてください。

また、2月から「人間について詳しくなりたい人向けの個人トレーニング」もはじまりますので、こういった人間の読み解き能力を集中的につけたい人はこちらもご参加ください。

それでは、サカキでした!



広大な仮想空間の中でこんにちは。サポートもらった分また実験して新しい景色を作ります。