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第29話|雑記|こんなある日をつくりたくて【セーブポイント】【ふわふわ経済】【想像と現実の境界線が曖昧】【小説調にしてみた】

目が覚めた。

カーテンの隙間から温かそうな光が部屋に浸み出している。

どうやらもう街は動き出しているような気配が、窓の外からやわらかく「おはよう。そろそろ起きたらいかがかい?」って話しかけてくる。

今、何時だろ。iphoneどこ置いたっけ?

まあいいか。もうちょっとおふとんとお話ししてから動き出そうかな。

ここはどこだっけ。ちょっと背中痛いな。猫みたいにうにゃー、って伸びて体勢変更。うん、こっちの方がふかふかと肌の触れ具合も心地よい。

もふもふ感は神。安心する。

しばし、記憶をたどって再インストール。目を開けてほの明るい部屋の天井の中に「今」の状況を探しに行く。


そうだ、昨日は珍しくセーブポイントには誰もいない日だったから『まほうの部屋』で音楽かけながら、最近話したことを頭の中で整理しながらぼんやり過ごしていたんだっけ。

そして、そのままソファで眠って今に至る。あれ、いつの間にYoutube止まったんだろ。まあ、いっか。止まってくれていてありがとう。


・・・そういえば、今日誰か来るって言ってたな。

連絡きているかなーっと、もぞっと動き出す。さっき、動いた時に肘に当たったひんやりした硬いもの。きっとiPhoneはあそこだ。布団の中を手探りで捜索して、どうやら予期せず添い寝していたらしいiPhoneを探し当てた。

【電池残量:12%】wi-fi感度は良好。メッセンジャー見るだけだったら問題なし。

『つきました!この間話した人、一緒に行くことになりました!』

お、連絡きている。

どこに着いたんだ。誰と来るんだろう、この間ってどのこの間だ?

まあいいや、来てから話そ。


時刻は、今11時ちょい過ぎ。

『15時になったら一旦出かけちゃうよー』って送信。


眠気覚ましにtwitter見て、前から気になっていた面白そうな人が大阪に来ているって知る。まだ交流したことないけど、この機会にDM送ってみようかな。オンラインもいいけどやっぱり、直接会って話してみたい。

思い立った時がその時。

簡単なあいさつと「会いませんか」ってメッセージを添えて

[ 送信 ]

2人が来るんだったら、明日あたりここに来てもらってもいいし、どっか会いに行ってもいいね。そして、友達が新しいpolca企画を立てていたのを発見したからポチッと支援。

また何か思いついたのか、すごいなぁ。頑張れー。そしてRT。


そうこうしていたら、Facebookのメッセンジャーがオンラインになったのを見計らって、新たなメッセージの受信メッセージが画面に表示された。

『静岡には何日くらいに到着しますか?よかったら神奈川まで一緒に乗っていきたいです。』

えーと、何の話だっけ?静岡、しずおか、シズオカ..。

あ、きずな交通か。

今度、車で東京行く時に、あと3席座るところあるから、誰か一緒に行かないかっていう告知をしてたんだっけ。

こっち出るのは、18日だから静岡は21日くらいかな?岐阜の人って、山の方なのかな、そこ経由するともうちょっと後になるのか。東京には24日にいればいいから....


ああ、だめだ。こういう計算苦手。1人でやるとパンクする。

関係者でメッセンジャーグループ作っちゃえ。タイトルは「大阪⇄東京ツアー関係者」でいいや。みんなで調整しよ。

はい、招集。静岡の人には「こっちではなそー」って送って、と。

朝のひと仕事おしまい。


最近もう、わけがわからない。

さあ、本格的に動き出しますか。太陽もそろそろ部屋に入れてよー、ってニヤニヤ様子をうかがっている。

ソファからむくって起きて、カーテンざざぁーって開けて、その流れでポットのスイッチをオン。

誰もいないって久しぶりすぎて新鮮。こんなに静かだったのか。ひたひたとひんやりしたフローリングを素足で歩く。

たまには、こういうのもいいね。ふんわりゆるやかな気分を堪能。

昨日が締め切りっていって、慌ててやってきて、全てを遮断して機材部屋に籠もっていたあの人は、出発時間10分前に「できたー!!」って言ってバタバタと旅立つ準備を終えて、変なタイミングで「これお土産です」ってお菓子を渡して、嵐のように夜行バスでどっかに旅立って行ったけど、結局バス間に合ったのかな。

あれっきり何も連絡ないってことは、まあ大丈夫だったってことかな。


-カチッ-

ポット湯沸かし完了。1人分だと沸くのも速い。

誰かが持ってきたお茶の中で一番わけわからないのでも飲もう。

これがいいかな、とよくわからない国の言葉で書かれたお茶のティーパックををポットに入れた。

わけがわからないけど、思い描いた世界が回っている。

人もコトもモノもお金もいつの間にかやってきて、旅立っていく。いつからこうなったのかは覚えていない。特別な境目なんてなくて緩やかに革命は成された。

この部屋にあるものの、どれが私のものでどれが誰かのものなんてもうごちゃごちゃで、でも思い出そうとしたらそれぞれのストーリー、きっと思い出せる。ん?このお茶意外と美味しいな。今度会った時にお礼言っとこ。取り急ぎ VALU1個買っとこ。とりあえずtwitter用に写真撮っとくか。全てが流れて流れて綺麗に回っている。

夢だと思っていた世界があたり前になったら、僕らはまた冒険に出かける準備をしたくなる。心地よさの毎日の中に少しのスリルと無茶を。心の中の少年少女がツンツンと心の端をつついてくる。

「ねえ、ここで冒険譚はおしまいなの?」

いやいや、まだここに安住するには早すぎる。私だって昨日あたりから、またうずうずしだしたよ。もう少ししたらきっと何か思いつくから、思いっきり遊ぼう。

次は何をしようかな。そろそろオリンピックも近くなってきたから次は世界規模にこの循環を広げようか。常識なんて毎日アップロードされてる。何が「普通」なんてもう語ることすらきっともう意味を持たない。ひとりひとりが自分らしく好きに生きれば生きるほど経済はなめらかに動く。去年あたりできないと思っていたことを、今振り返って考えるとなんて狭いところにいたんだろうって、恥ずかしくなるくらい。もっと周りの人の力を使えばよかったんだよ。もっと周りの人に頼ったらよかったんだ。そのお願いが相手の人生をわくわくさせる火種になることだってある。


ピンポーン。

お、来た?着いたって最寄駅に着いたのか。

ご飯食べたかな。まだだったら、この間持ってきたもらったサツマイモを一緒に食べよう。ベランダで焼き芋したらさすがに怒られるか。っていうか、もう1人って誰だ?


謎は尽きない。未来は見えない。だけどそれがいい。ゆるやかな世界を回遊しながら僕らは今を目一杯味わい尽くして生きる。


おかえりなさい。セーブポイントへようこそ。

ここまでのお互いの旅の話をしよう。

やっと出会えた同士で。

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今日は、いつもと違う妄想小説型のnote投稿です。

この一コマは、半分以上ノンフィクション・そして少しの想像で作られています。

今私が感じている日常

世界との触れ合いの心の内を共有したくて書いてみました。


こんな日常の一コマを作りたくて、届けたくて今いろいろやっています。

楽しい世界作っていきましょう!

@サカキミヤコ

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polcaサポートも引き続きお待ちしております!

広大な仮想空間の中でこんにちは。サポートもらった分また実験して新しい景色を作ります。