英語の文法解説

友人に頼まれた件で、初歩的な英語の文法解説を載せていきます。なお、専門外なので間違いなどあるかもですが、教えていただけると幸いです。

一、文型
 まずは英文法の基本、文型から。ぶっちゃけると、ここで躓いてるやつ多数。というか、英語にしろ何にしろ、語順というのは重要である。シンタグマとかパラディグマとか、まあ、文法的な話は置いておくにしろ、統語(Syntax)が滅茶苦茶だと通じない。よって、まずは平叙文の場合、主語の次は動詞となるみたいな流れをきちんと掴んでおこう。
S=主語
V=動詞
C=補語
O=目的語
である。

①第1文型(S+V)
・I looked at the wall then.
(俺はその時壁を見た。)
・I would often go to Umeda station to pick up girls when I was young.
(俺は若かりし頃にちょくちょく梅田駅にナンパをしに行ったもんだ。)
→こんな長い文章が第1文型? と思うかも知れないが、両方とも動詞の後には前置詞が来ている。よって、それ以降は句という扱いになり、文型としては第1文型。

②第2文型(S+V+C)
・I am a serial kille.
(俺はシリアルキラーだ。)
・Nancy is not a garbage box!
(ナンシーはゴミ箱ではありません!)
・I became a gorilla.
(俺はゴリラになっちまった。)
→動詞の後の語が主語の説明をしているもの。イコール関係になっていればこれ。二つ目の例文は「ゴミ箱ではない」ことが「ナンシー」とイコールである。notからboxまでが補語になるので注意。

③第3文型(S+V+O)
・I love you.
(私はあなたを愛している。)
・I love not you, but your money.
(私が愛しているのはあんたじゃなくてあんたのお金。)
・He shoot her head with a shot gun.
(奴は彼女の頭をショットガンでぶち抜いた。)
→動詞のあとに前置詞がなくて、なおかつ主語と動詞の後の語がイコール関係でないもの(=動作の対象となっているもの)の場合は目的語である。その目的語の後に続く語が名詞なり形容詞でない場合は第3文型、ということになる。

④第4文型(S+V+IO+DO)
IO=Indirect Object、間接目的語
DO=Direct Object、直接目的語
・I tought him English.
(俺は奴に英語を教えた。)
・I bought her a rifle as birthday present.
(私は彼女に誕生日プレゼントとしてライフルを買い与えた。)
・I made him a chocolate cake.
(私は彼にチョコレートケーキを作った。)
・I found him a good job.
(私は彼に良い仕事を見つけた。)
→目的語の後に来ているものが目的語とイコール関係ではない場合はこれ。一文目では、「彼≠英語」だし、二文目では「彼女≠ライフル」だし、三文目では「彼≠チョコレートケーキ」だし、四文目では「彼≠良い仕事」だ。直接的に動詞の対象となるものを直接目的語、間接的に動詞の対象となるものを間接目的語という。
 なお、一文目は次のように第3文型で言い換えられる、とよくいわれる。
・I tought English to him.
ところが、実はまるで違う。第3文型の例文の場合は「教えたが、彼が出来るようになったかどうかは謎のまま」であり、第4文型の例文は「わかるまで教えた」のである。そこはかとないスパルタ教育臭がヤバい。

⑤第5文型(S+V+O+C)
・The news made him happy.
(その知らせは彼を喜ばせた)
・She found it too easy for herself to knock out Mike Tyson with bare hands.
(彼女は、彼女自身にとってマイク・タイソンを素手でノックアウトすることくらいあまりに簡単なことであると気付いた。)
・I think it easy for her to kill elephants with bare hands.
(彼女にとっては象を素手で殺すことなんぞ簡単なことだと、私は思うがね。)
・We considered her the strongest being in all over the world.
(我々は彼女が地球上最強の存在であると見なした。)
→目的語の後の語が目的語とイコール関係であるものの場合こちら。なお、二文目・三文目にitが出てくるが、こちらの内容はto以降である。「it〜to構文」というやつで、結構便利。
 ここまで文型の説明をしてきた。慣れると気にせずとも読めるようになるし、話すときも特に意識せずに語が出てくるようになる。読む際は、前置詞が入っていたとしても「意味的には目的語だよな」みたいな感じでやっちゃってオッケー。
⑥補足
 倒置文や疑問文、ないしは「はい」とか「いいえ」みたいな受け答え文でないでない限り、基本的には名詞か代名詞である。一つ念頭に置いておくべきは、「必ず主語がItになるもの」だ。
・It is 5:00 am now.→時間
(今五時だよ。)
・It's raining today.→天候
(今日雨降ってんね。)
・It is about 30km between Matsumoto to Omachi.→距離
(松本から大町まではおおよそ三十kmだ。)
・It was still dark.→明暗
(まだ暗かった。)
→「時間・天候・距離・明暗」を表す場合、主語は必ずItになる。覚えておこう。



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