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自立支援について考えてみる~トイレで用をたす~

自立支援の中でも大切なことの1つに
排泄のコントロールがあると思っています!

排泄のコントロールはバーセルインデックスなどの指標にもなっていますし
多くの施設や専門家が大切なこととして提唱しています!

今回はその排泄のコントロールについて考えてみたいと思います!

施設に来ている(住んでいる)利用者様は
リハビリパンツやおむつをしていますか?
それとも、生パンツですか?

多くの専門家は生パンツがいいと提唱していますが、
どう考えますか?

大切なことは、生パンツだからトイレに行かなくてはいけない
リハビリパンツやおむつだから行かなくてもいい
という考え方に陥ることなく、
どのような下着でもトイレに行く習慣
トイレで用をたす習慣を身に付けることが重要だと思っています!

利用者様の状態に合わせて服や下着などを変えることは
悪いことではないと思います
ただし、そこに頼ってしまいやらなくてはならないことを
しない状況になってしまうことは問題だと思います

尿意などの感覚が低下してきていしまっているのであれば
定期的な声掛けをしたり、失禁する前にトイレ誘導するなど
排泄に関する支援は出来ると思います

また、尿意の感覚が低下していても
急に立ち上がることがあったり
ズボンをもぞもぞしていたりなど
何かしらのサインがあることも多いです!

そこを見逃さないことも
自立支援のポイントの1つです!

詳しくは動画で解説!
https://youtu.be/NQazl4_NpEM


ここからは細かく考えていきましょう!

まずは先ほども話したトイレに行くタイミング
これはお風呂の前や食事の前や後、帰りの前など
生活のイベントを1つのタイミングとしてトイレにお誘いしてみましょう!
まずはここから始めてみるのがやりやすいと思います!

そこから、
朝は大丈夫だったけどお昼ご飯の時には失禁してしまっているななど
失禁してしまうタイミングが徐々にわかってきます!
そうしたら1人ひとりに合わせたトイレ誘導を考えていきます!

トイレの回数は多すぎても少なすぎてもよくありません
トイレの1日の平均回数は4~7回と言われています
おおむねそのあたりになるようにタイミングを計ってみてください!

タイミングを決めたら、今度はトイレに座ってもらうこと!
始めは座っても出ないことがあると思いますが、
タイミングを決めることと繰り返し行うことで
「トイレに座る=用をたす」
いうように体が覚えていきます!

ここは根気強く行っていきましょう!

拒否がある利用者様には
生活のイベントごとに誘導するのが一番スムーズかと思います
それでも難しい場合は、何かのついでに誘ってみてください!
それでも難しい場合はリハビリをトイレで行ったり、
看護師の身体チェックなどを行う名目でトイレに誘導する方法もあります
ベストは自然な形でトイレに誘うことですが…

これも根気が必要です

ここで難しいのは
強要しすぎてすべてが嫌になってしまわないようにすることです
利用自体が嫌になってしまっては本末転倒です

トイレに座ってもらうことが出来たら
後は用をたしてもらうだけです!

これが意外と上手くいかないことがあります
しかし、人間にはトイレに座るとしたくなる神経(反射)が
備わっているので、根気よく続けていくことが大切です!

1点だけ確認してほしいことは
トイレに座っているときの姿勢です
後ろに寄りかかるように座ってしまうと
上手く腹圧がかからずに排泄が難しくなります
逆に前傾になりすぎると尿道などを狭めてしまうため
これも排泄することは難しくなってしまいます

やや前傾くらいがちょうどいいと思うので
なかなか上手く排泄が出来ない場合は
トイレに座っている時の姿勢に注目してみてください!

このようにトイレで用をたすたすことで
生活のリズムも整えることができます!

その他にも、歩行や服の着脱、整容といった部分まで
複合的な効果が期待できます!

ぜひ、自立支援の一環として
トイレで用をたすことを意識して介助を行ってみてください!

動画はこちら
https://youtu.be/NQazl4_NpEM

それでは、今日はこの辺で♪

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