コミュ力が低いのは君が無能だからじゃないぜ

幼いころのほうが冷徹な合理主義だと思いつつあります、僕です。飲みニケーションだとか職場でのあいさつだとか下らない根回しだとか、そんなもの捨て置いてしまえと過去の自分は主張していたわけなんですが、それがどうも馬鹿にはできないと改心し始めました。

無論その立場におかれた人間が心休まらないと感じるのであれば逃げ出すのも一つの手だとは思いますが、形式的な慣習に沿うことで見えてくるものも多いのだなあと感じている次第。いやあジジイになってきたのかもしれません。

仕事を進めるためだけならば余計にやり取りをするのは無意味です。しかし、仕事を円滑に進めるためならば無駄なやり取りが生きてくることも往々にしてあるでしょう。アイコンとしての上司よりも人間としての上司のほうが頼みやすいこともあるわけです。

そこに必要なのが俗に言うコミュ力のようなもの。

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コミュ力なる暴力的な言葉がいつから流行っているのかは知りませんが、どうにも誤解されやすいと思います。広い交友関係を築くことと職場で上手に立ち回ることが同じ能力で示されているかのようです。主な仕事がモノポリーとかなら良いかもしれませんが、どうも仕事ってそういうものじゃないらしいですよ。

で、コミュ力は非常に抽象的なので僕は大きく二つに分けています。

友達力社会力です。

友達力。友達を作り維持する能力は一つのコミュ力として評価できます。会話を盛り上げたり他人の生活に興味を持ったり、本能や欲求に近い部分にあるでしょう。好きだから付き合うというやつ。

社会力。こちらは関係にひびが入らないように配慮しつつ馬が合わない相手とも仲を保つ能力のことです。潜在的であっても本能的とは言い難く必要的に身に付ける力ですね。好きじゃなくても付き合うというやつ。

仕事で求められているコミュ力とは後者の社会力ではないでしょうか。

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友達力と社会力は大きく異なります。それを勘違いすると就活でコミュ力が求められることを真に受け、面接で「おい!あっち向いてホイしようぜ!」と特攻する若者が生まれかねません。かわいそう。

それならば求められる社会力とは何か、僕は【嘘でも笑顔を作ること】や【その職場のルールに服従すること】などと思います。面従腹背の暗殺者みたいな指南ですが、これができるなら仕事が得意でなくても社会でやっていくことはできるでしょう。

雰囲気や空気を読んだりするのは無理。そんな存在するかどうかもよくわからないものを追い求めるよりも、相手の印象を良くして自分に対する好意を高めるほうがずっと建設的です。

人間の世界はおおよそ論理よりも感情で動いています。間違ったことを言っていても心象さえよければ受け入れられますし、正しいことを言っても不快感を与えてしまえばサヨナラバイバイです。

社会力とは相手の感情を操作する技術と言い換えてもいいかもしれません。

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本能的でなく技術とも言える「うまくやる」社会力、これを後天的に獲得するのはそこまで難しくはないでしょう。本当に個性的な人物でもない限りはそれなりの役者になれるはずです。

僕たちはどのようにして社会力を身に付けるかといえば、ほとんどの人が学校で学びとるのではないでしょうか。それは空気を読む能力などと言い表されてしまうこともありますが、友達力とともに日々の生活の中で社会力を鍛える機会が与えられているのです。

ただ、それを明言することはないけれど。

僕みたいな賢くない人間はその構造の意味を理解できていませんでした。休み時間は机に突っ伏し集団活動からは逃げ続け、今もオタクオタクしてる。一人遊びが得意だとこういう人間になってしまいます。

反対に友達力の高い人間は自然と集団活動に邁進し、社会力をも身に付けていくのです。先述したように友達力は本能によるところが大きいですから、友達といたいという思いの強い人ほど友達力は上がっていきます。すごい。

そのためここに友達力と社会力の高い人間友達力と社会力の低い人間の二つが生まれるのです。

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コミュ力の誤解の正体はここにあるでしょう。仲間欲求の強いものは友達力を獲得し社会力も付随して身に付けていくが、仲間欲求の弱いものは友達力を持たないし社会力を持つ機会も捨ててしまう。よって、総合してコミュ力の強い者と弱いものに分かれてしまうのです。

あわれなるかな格差社会。この状態に対してコミュ力を上げろというのは正論でしょう。だってコミュ力低いんだもん。ただそれは正確ではなく、仕事の上では社会力を身に付ける努力をしろと指示するべきです。

そこへきて社会力は個人的に習得する必要があり、そういうのがまとまっているのがビジネス書やらなんやらでしょう。自分が仲間欲求の弱い人間だと自覚のある方は「うまくやる」社会力を身に付ける本を読むのがよいのではないでしょうか。

みなさんの持つ自己流の社会力はなんですか?

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JUN TURNER

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コメント1件

他の誰も書いてないことを書いてる。JUN TUNERさんのコラムを読むとそう感じることが多いです。友達力と社会力についてのはなしでしたが、読んだあとJUN TUNERさんには独り力とでもいうものがあって、それが軸になってると思いました。無論それだけでは生きにくいかもしれません。ビミョーに上から目線なコメントかもしれませんが、ぼくもじじぃになったんで大目にみてやって下さい。
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