今年もたくさんの漫画を読みましたという事で、個人的に面白かった、記憶に残った作品を書き殴ります。

年末年始の暇つぶしの参考にどうぞ。

黄泉のツガイ／荒川弘

鋼の錬金術師以来の少年ガンガン帰還作。
今回は日本を舞台に相変わらず最高に面白い少年漫画を描いてくれてます。
アルスラーン戦記も、銀の匙も面白いけど、やっぱり荒川先生には少年漫画を描いてほしかったので嬉しい。
既刊２巻まで導入は100点、期待以上の作品になりそうで今後が楽しみ。

天国大魔境／石黒正数

物語に絶対の信頼を置いている石黒先生の終末系SF作品。
作者自身も明言してるけど、AKIRAの雰囲気がそこはかとなく感じる世界観で、あぁいう雰囲気やSF系が好きなら文句なくおすすめ。
ここ最近の展開で徐々に世界の謎が解き明かされてきて、面白さが右肩上がり。また、作中では具体的に語らずとも、読み込めば分かる秘密が多く、それに気付いた時の鳥肌がやばいです。
何度も読み直したくなる作品。これ、いまが読みどきです。

あかね噺／馬上鷹将

ジャンプでいま一番少年漫画してる漫画かもしれない。
落語という一見地味とも言えるジャンルを、バトル漫画みたな展開を土台に読みやすい絵柄、多様な表情の描き分けで読ませる漫画に仕上がっています。これは面白い。
個人的にも落語が好きなので、今後のメディアミックス展開まで着たしてます。

メダリスト／つるまいかだ

次にくるマンガ大賞かなにかで１位を獲って、注目されている作品ですね。
作中で、「フィギュアスケートは奇跡を見守るスポーツなんだ」というセリフがあるんですが、この奇跡の瞬間を最大限表現するために、厳しい練習や選手、コーチの覚悟が丁寧に描写されているのが上手い。
どの競技でもそうですが、一瞬の本番のために膨大な努力があるという事の表現がとにかく上手い漫画。

百木田家の古書暮らし／冬目景

神保町の古書店に暮らす三姉妹の話。
これぞ冬目景といったような話、登場人物で安心して読める良作。
イエスタデイをうたってが至高の名作なんですが、それ以降も冬目先生な短編～中編の良作をコンスタントに出し続けているので好き。
ちなみに冬目先生の絵柄は個人的にTOP10に入るくらい好きです。

これ描いて死ね／とよ田みのる

とよ田みのるは漫画という媒体を最大限に遊び倒す天才です。
東京の離島で暮らす少女が漫画を読んで、漫画を愛し、漫画を描いて成長する青春物語。熱い熱い。
作品紹介の↓の文章がこの作品を最高に表しているので引用。
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漫画家を目指している人にも、
かつて目指していた人にも、
漫画が好きな人にはもちろん、
漫画を毛嫌いしている人にも、
漫画を読んだことがない人にだって
絶対に読んでもらいたい漫画の漫画ッ！！
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その着せ替え人形は恋をする／福田晋一

コスプレ＆恋愛漫画。シンプルに絵が好みです。
ちょっと珍しいのはコスプレの制作や、撮影にスポットがあたってるところか。コスプレ界隈は全く触れてことなかった正解なので色々と初めて知るところがあって面白い。
話としては地味で友達がいない主人公が、陽キャのヒロインと出会って成長していくというまじでよくある話なんですが、よくあるってことは鉄板ということで、グッとくる描写もあって面白いです。

ちはやふる／末次由紀

まさか連載開始時は50巻も続くとは思わなかった。
クライマックスのクイーン＆名人戦をたっぷり7巻分描き、最高に熱い試合を届けてくれました。
脇役に見える読手に焦点を当てた話が一番泣けたりするもまた良かった。
百人一首という稀有なジャンルで生まれた名作。末次先生ありがとうございました。

HUNTER×HUNTER／冨樫義博

もう描き続けてくれるだけで感謝しかありません。単行本で読むと改めてとんでもなく面白いし、この話を描ける冨樫先生はホント天才としか言えない。
無理せず今後も描いていってくれると嬉しいです。