スパークリング対決

念願のスパークリング比較!

今回は安ウマの代名詞「アルパカ」のスパークリング、
安価CAVAの定番「フレシネ」
シャンパーニュの王道「モエ」
の三つで比較していきたいと思います!

そもそも、アルパカスパークリングを初めて飲んだ時に
「なんじゃこりゃ!この値段でこの味?!シャンパンみたい!」って感動した時からずっとやりたかったんだ。

ーーーーーースペックーーーーーー

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(左)アルパカスパークリングブリュット
チリ/セントラルバレー
品種/シャルドネ、セミヨン
Alc12.5%
値段/ハーフボトル(365ml)630円

(中央)フレシネ コルドンネグロ
スペイン/カタルーニャ
パレリャーダ40% マカベオ35% チャレロ25%
Alc11.5%
値段/ハーフボトル(365ml) 830円

(右)モエ
フランス/シャンパーニュ/
ピノムニエ30~40% ピノノワール30~40% シャルドネ20~30% リザーブワイン20%
alc12%
値段/ハーフボトル(365ml) 3500円

アルパカがシャンパンっぽいって思った所以に、シャンパンで使われている品種「シャルドネ」を使っているせいもあるのかもしれません。(個人的にシャルドネのシャンパーニュが好きなので)

※本当は、アルパカ飲んだ時に「ポメリーに似てる!!!」って思ったからポメリーで比較したかったんだけど、ポメリーがどうにもスーパーで見つけられず、なくなく超メジャーどこでも買えるモエで比較検討致します。

ーーーーーーー香りーーーーーーーーーー

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アルパカ(左)
いわゆる「樽香」(※1)って言われるものじゃない「木」っぽい香りがなぜかする
(※「樽香」は樽の木の香りの事じゃなく、バニラとかバターとかチョコみたいなあま~い香りの事を言います)
時間が経つとだんだんガムシロップの様な甘い香りが立ってきます。
香りのボリュームは小~中といった所

対してフレシネ(中央)
注いでる時から酸味のある香りがぶわ~ってやってきます。
しかし、しかし!数分後にはハチミツっぽいほんのり甘い香りが。
CAVAって酸っぱいだけのイメージだったのに、こんな甘やかな香りしてたっけ?!と、ちょっと意外な印象。

王者モエ(右)
グラスの淵にしっかり粘性を感じられます。
シャンパーニュ特有のパン(ブリオッシュとよく表現される)の香りがフワリと漂う。
あとは、これ表現難しいんだけど、ピノムニエ特有の「どっしり構えた香り」がします。
わかりやすく香りを表現するのが難しいんだけど、小錦じゃなくて千代の富士みたいなどっしり感?(平成生まれにはよりいっそうわかりにくいw)。
ただ太いのではなく、しっかり輪郭がある感じというのでしょうか。
ぜひ、なんかの機会にピノムニエがメインのシャンパーニュを飲む機会があった時に千代の富士を想像してみてください。軽やかでどっしりした男前なあの感じを、、、

ーーーーーーー泡立ちーーーーーーーーーー

泡立ちの強さランキングとしては

1位フレシネ 2位モエ 3位アルパカ

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(同じく左からアルパカ、フレシネ、モエ)

フレシネはCAVA特有のやや大きく荒い泡。モエは上品な細かい泡。アルパカも負けず劣らずの細やかさです。

 

ーーーーーーー味ーーーーーーーーーー

さぁ、一番の勝負所、味わい対決

では、安ワイン代表アルパカさん
少し苦みがあります。酸味はおだやかで全体のバランスはとても良し。

安泡の代名詞CAVAのフレシネさん
ハチミツっぽい甘い香りに騙されたらヤケドするぜ、って感じのピリっとくる酸っぱさが際立つ。さすがCAVA。CAVAは酸味が強いという、それらしさを忘れていません。

泡の王者、シャンパーニュのモエさん
まず、さわやかな酸味が来て、後味に苦みが残る。
しかし、それだけでは終わらない「コク」を見せつけてくれる。

飲み比べする前は「なんだかんだ言っても比べたらモエには全然敵わないだろうな」と思ってたんだけど、ところがどっこい、アルパカさんもフレシネさんも、ちゃんとシャンパンと対抗できる!

過去二回やった安い赤ワイン比較は、ブルゴーニュやボルドーの「ちょっと良いワイン」と比較したら正直、太刀打ちできないのは明白なんですよ。同じ土俵にすらあがれないくらいの明白さはある。
でも今回の泡のこの二つは、同じ土俵で闘えるクオリティをしっかり持っているよ!
これには驚き。

個人的には「泡が粗雑で酸っぱい」って思って敬遠していたCAVAの代表格のフレシネが思ったよりも甘やかで香り高く美味だった事が発見でした。

という訳で、「どれも泡としてはなかなか良い」
というなんとも面白いような面白くない様な結果になったので、
これはもう、シチュエーションで選ぶしかないと思います。

別に味だけで言えばアルパカで良いんだけど、
お誕生日とか、なんかの記念日とかそういう時に630円、フルボトルで900円のワインあげるのもなんなので、そういう時はやっぱシャンパン♥みたいに。

やっぱり、モエ絶妙な「コク」っていう意味では他二つよりもしっかりある。
なによりも「そこそこ高いシャンパンを飲んでいる!」っていう気持ちって結構大事だと思うの。それを頂いた方も送った方も。
シャンパンの歴史とかも覚えると良いかと思うけど、そこまですると押し付けがましくてうっとおしくなるので、まぁ、そこは皆様のライフスタイルに合わせてお選び下さい。
フレシネもアルパカも「味」だけで言えば対抗できますよ。

ちなみに、ちょっとソムリエ感だして言うと、
「これは!!!!!」と思ったシャンパーニュは、「ボランジェ」と「ルイロデレール」です。
どちらも映画で扱われているシャンパーニュ。
ボランジェは007で(初期はドンペリことドン・ペリニヨンでした)、ロデレーヌのクリスタルはタランティーノの「フォールームス」で。
味にしてもこの二つは明らかにアルパカとフレシネとは一線を画しております。
(他にも何個かあるけど、マニアックすぎて手に入りずらそうなので割愛します。。。)

ーーーーーーーマリアージューーーーーーーーーー

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「どれも大差ない」というなんとも面白くない結果じゃ面白くないのでいろんな物と合わせてみようというマリアージュ検証もしてみました。
(ここから、後半はグダグダになるのでwお暇な方のみおつきあいください)

まずは写真右にあったカマンベールチーズ。
雪印の400円くらいのです。

アルパカはお酒の方にちょっと甘さとフルーティーさが際立ってきて苦みが総裁される感じで相性よさげ。

モエは逆に酸っぱさが際立って少し苦みが生まれます。シャンパーニュ特有のパン香が減る印象であまり相性はよくなさそう。
高級ラインの白カビだとまた違うのかもしれないけれど、安いカマンベールでは「あなたなんか寄り添えないわよ」と言われているような高圧的な抵抗を感じます。

フレシネは特に変化なし。

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続いて左、フィラデルフィアのクリームチーズ

打って変わって安クリームチーズの代名詞なのにモエは相性よし!フルーティーさが増します。
まったくモエさんは気まぐれなお嬢さんですね。

そしてこれも意外にアルパカは相性悪し。苦みが増します。

ここでもフレシネは特に目立った変化は無し。
己を行くタイプだな、フレシネ。

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続いて40%引きになっていた鯛の刺身。
オリーブオイルと塩でカルパッチョ風。

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ここで己を貫いていたフレシネが相性の悪さが出ました。
ちょっと苦みが増します。
ただ、ほんのりなくらいなので気にする程度ではないですが、ちょっと気に障る相手だったのでしょう。ポーカーフェイスを少しくずしました。

変わってアルパカとモエは平静を保っています。

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このあたりで、わたくし、だいぶ酔っぱらってきてしまい、
「なんかまだお腹すいてんな~。なんかある?チャーハンでも作る?」というグダグダの家飲みでありがちな行動に出る!

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卵とベーコンと醤油で味付けのベタなお家チャーハンと泡の相性は

どれもイマイチ・・・・

強いて言えばアルパカが少し酸味が増してスッキリ飲める程度。
モエに至ってはもう相性とかの問題ではなく、単体で時系列の味わいの変化を成し遂げている。
抜栓時よりもピノムニエの味わいが前に出ている印象。

まぁ、相性をしっかり確かめるには酔っぱらってしまっては元も子もないといった所でしょうかね。

おそらく家飲みでチャーハンだしてくる頃にはビール変わりの泡なんてとっくに飲み終わっているだろうから早々に飲みきってしまうっていうのが家飲み泡の鉄則かもしれません。

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いかがでしょう。
どれも肩をならべられる味わいの三者。
ライフスタイルとシュチュエーションに合わせて選んでみてください!

補足
今回登場のCAVAフレシネ
この商品は葡萄畑を持つ家とワイナリーを持つ家の2人が結婚して「美味しいの作ろう!」って出来上がった商品だそうだ。
そんな背景を元に、気軽な結婚記念でのプレゼントにもおすすめです♥

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↑「世界入りにくい居酒屋」の1シーン。本当かよ?!

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