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全訳ハトホル㊵「The Sphere of All Possibilities(全ての可能性の球体)」

 トム・ケニオンによる高次存在ハトホルの、40番目の惑星メッセージの翻訳をお届けします。

 記事の大部分は、未来において実現したいことを創造するワークの説明です。

 トムの解説部分で、ステップごとに説明されているので、ハトホルの説明でわかりにくければ、トムの解説を繰り返し読んで、御理解下さい。

ハトホルの記事の四タイプ

A:「物事の全体的な理解を与える」
B:「意識や視野を拡大する、地球にまだない、あるいは隠された概念の紹介」
C:「地球規模の変容の波にうまく乗る、あるいは影響を軽減するワークの紹介」
D:「ワークショップやイベントの紹介」

 このハトホルの四タイプの内、今回の記事は、四つ全部を扱っていると思われます。


The Sphere of All Possibilities(全ての可能性の球体) 2012/08/18

翻訳者:jacob_truth 翻訳完了日:2021/08/25(水)

原文:

 このメッセージでは、あなたの3次元現実だけでなく、あなたという存在の他次元の側面にも結果を具現化する方法をお伝えします。この方法は、幾何学と意識の性質に関する基本的な理解に基づいています。現実化のための手段として使用できる幾何学的な方法は数多くあります。その中でも最もシンプルで、皮肉にも、最も効果的なものを御紹介したいと思います。

 現実化について、最初に理解すべきことは、全ての行為には反作用があるということです。これは、二元性がもはや存在しない高次元意識に到達するまでの、二元性の性質によるものです。この方法は、あなたの3次元の人生に新しい現実を具現化するためのものなので、二元性が要因となります。

 もう一つの重要な点は、「害を与えてはならない」という戒めを理解することです。この原則は、あなたを悪い結果から守るためのものです。最も簡単に言えば、あなたの創造物があなた自身や他人に害を与えてはならないということです。

 この資料の性質上、3つのパートに分けて御説明します。この第1部では、「現実化の幾何学」を扱います。

 第2部は、非二元的な意識状態と、あなたという存在の高次領域との交信の仕方について御説明します。この2点の情報は、今年(2012)の10月1日までに完成する予定です。これは、11月4日(日)に開催されるハトホル集中イベント「新しい現実の種蒔き術(The Art of Seeding New Realities)」の中で行われるワールド・サウンド・メディテーションの準備です。

 この情報の第3部は、非二元的な意識状態の結合と、時間と空間において結果を創造することの習得を含みます。この統合された知識は、今年(2012)の12月1日までに伝授されます。

 皆さんは、集団としても個人としても、宇宙の岐路に立っています。2012年12月21日の惑星配置は、新しい振動の現実への通過を告げるものです。念のために申し上げますが、私たちはこの日に世界が終わるとは思っていません。しかし、これまで皆さんが知っていたような世界は、変わりつつあります。

 このメッセージでお伝えしている情報は、あなたが自分自身と人類(humanity)のために、新しい現実を現実化するのを支援するためのものです。この方法は、現実化のプロセスを大幅に加速させます。あなた方が知覚する時間の流れが速くなってきているので、すぐに大きな効果の出る方法があればいいと考えています。

方法
 この方法では、自分のチャクラの1つを、意図を向けるための焦点として使います。確かに、現実化の観点では、意図・意識・エネルギーの結合に秘密があります。

 一般的に言って、ほとんどの人は、意志や個人的な力に関連する太陽神経叢(みぞおち)をエネルギーの焦点として使用することで、最大の結果を得ることができます。

 また、ハート、スロート、サードアイ、クラウンなど、他のチャクラでも試してみることをお勧めします。多くの人は、クラウンチャクラから新しい現実を現実化することは、本質的に逆説的であると考えています。クラウンチャクラでは、意識が全ての現象を幻想とみなし、あらゆる現象を超越しようとする傾向があるため、このチャクラでワークをしても、何かを創造しようとする固有の欲求はありません。

 私たちの目的である、あなた方の3次元現実に成果をもたらすためには、多くの人は、太陽神経叢が最も効果的であると考えるでしょう。

 みぞおちの後ろにある太陽神経叢に意識を置き、自分の周りに宇宙サイズの球体(ボール)があり、その中心が太陽神経叢であることを想像します。あなたがこのボール(球体)を想像する時、球体の表面には無限の点があり、私たちが「全ての可能性の球体(the Sphere of All Possibilities)」と呼ぶものを起動していることに気づきます。

 新しい現実を現実化するのが難しいのは、「現在の現実が全てである」と信じる人間の傾向があるからです。あなた方には、認識を「固定化」して、自分の認識や外部からの条件付けによって敷かれた道を進む傾向があります。「無限の可能性を秘めた球体」を想像することで、自分の知覚の卵に、言うなれば亀裂を入れることになります。それにより、新しい可能性と新しい現実が可能になります。

 次のステップは、自分が選んだ現実に住んでいる未来の自分を想像することです。物や状況を現実化させることを選択している場合は、その物や状況を持っている未来の自分を想像します。現実化したいのが自分の資質や能力であれば、その資質や能力を所有した未来の自分を想像します。

 この想像上の「未来の自分(Future Self)」を、あなたの目の前に、心地よく感じる距離で置いて下さい。ほとんどの人は、このエリア、この距離を10~30フィート(約3~9メートル)と感じるでしょうが、この「未来の自分」をどれだけ近くに置く、あるいは遠くに置いても、重要ではありません。ただ、あなたにとって心地よいと感じるゾーンに置いて下さい。

 次に、自分の太陽神経叢から「未来の自分」の太陽神経叢まで一直線につながっていることを想像します。あなたの太陽神経叢から「未来の自分」の太陽神経叢までの直線を保持しながら、あなたは、「無言の意図(silent intent)」を通して、自分の意図にエネルギーを与えるために「無限の可能性の球体(the Sphere of Infinite Possibilities)」を呼び出します。

 「無言の意図(silent intent)」とは、あなたの意志の動きを意味します。声に出して何かを言う必要はありませんし、黙っていても構いません。言葉は必要ありません。これはアファメーションではありません。

 「それは、あなたの個人的な意志の動きであり、宇宙の力をあなたの意図に合わせることです。」

 それは、自分の意識の性質上、あらゆる可能性が自分に備わっているという知識と期待からくるものです。

 ですから、「未来の自分」を目の前に感じ、自分の太陽神経叢から「未来の自分」の太陽神経叢までの線を意識したら、単に自分の意志を動かすのです。意志を動かすといっても、意志がどこかに行くということではありません。それはまるで静止した発電機が回転を始め、「球体」の表面からエネルギーを取り込むようなものです。あなたの意志によるこの静かな動きには、言葉は必要ありません。「未来の自分」(自分が創造したい顕在化した現実を生きている人)に、現在の自分を合わせるという単純な行為によって、「全ての可能性の球体(the Sphere of All Possibilities)」があなたに、これらのエネルギーの線やこれらの新しい可能性を送るのは、単なる意図や期待なのです。

 そうすると、「球体」の表面に沿った多くの光点から、あなたの意図に沿ったエネルギーが発せられます。そして、「球体」の表面にあるこれらの光点とあなたの太陽神経叢の間には、力の線があるでしょう。「球体」の表面からあなたの太陽神経叢まで、何十本あるいは何千本もの線があるかもしれません。そして、エネルギーの増加は、あなたが作った線に沿って、「未来の自分」へと流れていきます。

 これにより、新しい現実にエネルギーが与えられます。この「未来の自分」は、私たちが「磁気アトラクター(magnetic attractor)」と呼ぶものになります。毎日このワークを続けていくと、「未来の自分」という「磁気アトラクター」が増していきます。その結果、多次元的なものが生まれます。一つには、あなたの脳内に、新しい神経学的ネットワークを作り始め、この新しい現実を、あなたの神経を通して顕在化させるのです。また、この「磁気アトラクター」はセレンディピティを高め、思いがけない人物・状況・機会を引き寄せ、この現実の顕在化を加速させます。

磁気アトラクター/未来の自分の増幅
 あなたの現実化の行動に感謝の要素を加えれば、あなたの人生にこの新しい現実が顕在化するのを加速し、増幅させることができます。これは、自分の太陽神経叢から「未来の自分」の太陽神経叢へのエネルギーの流れを感じた時に、未来の現実への感謝の気持ちを加えるということです。「未来の自分」がこの現実(現在の自分が創造しているもの)を生きていることを経験すると、そのことが自分の人生にあることに感謝するようになります。創造のマトリックスに感謝の気持ちを加えることは、あなたの意図にとって強力な増幅器となります。

 「感謝と創造の行為」というテーマは非常に豊かなものです。今後も探求していきたいと考えていますが、ここでは複雑すぎて触れられません。

 人間の意識において、神経学的現実を刷り込み、新たな外的現実を創造するための最も強力な触媒は、「恐れ」か「愛」のどちらかであることは言うまでもありません。人類の集合体(collective humanity)において、恐怖は、現在と未来の結果をコントロールし、指示するための手段として使われてきましたし、今も使われ続けています。また、「愛」(この場合は「感謝」)は、外的現実を創造する強力な手段でもあります。この二元性は、皆さんの歴史の中で表現されてきたものであり、まさに探求する価値のある領域です。

 ここからは、上級者向けテクニックに目を向けていきたいと思います。もし、上級者向けのテクニックに取り組めなくても、心配する必要はありません。基本的なテクニックは、成果を生み出すための非常に迅速な手段です。ただ、上級者向けテクニックは、このプロセスをさらに加速させるものです。

 基本的なテクニックを長く使っていれば、上級者向けテクニックを使いこなせるようになります。

 上級者向けテクニックを御説明する前に、最後に注意していただきたい段階があります。この重要な段階は、基本的なテクニックと上級者向けテクニックの両方に必要です。それは単純なことですが、単純であるがゆえに人間はしばしば理解できません。

 あなたは、現実化したい領域で、何かを「しなければ」なりません。あなたは、行動を起こさなければなりません。もし、あなたが3次元の生活の中で何かを変えたいと思っているのであれば、この技法でワークをした後に何かをして下さい。つまり、あなたが創り出したいと思う結果に沿った行動を人生の中でするのです。それは、あなたが望んでいることについての情報を得ることかもしれません。あるいは、あなたが創造したいと思っている現実に合わせて、あなたの人生のやり方を実際に変えることかもしれません。

 もしそれが意識の別の領域にあるものであれば、その領域で行動を起こさなければなりません。その方法については、今後のメッセージで御説明しますが、今ではありません。根本的な真実は、意識や存在のどの領域においても、新しい現実を創造するためには、その領域で行動を起こさなければならないということです。

上級者向けテクニック
 上記のように「未来の自分」にエネルギーを与えた後、自己認識を現在の自分から「未来の自分」に移します。これは、あなたの意識(正確には意識の一部)を、あなたの肉体から「未来の自分」の肉体に移すことを意味します。あなたは今、自分の未来の現実を体現しています。この現実を完全に体現している自分自身を感じながら、あなたは未来の視点から自分の肉体を「振り返る」のです。このタスクを達成すると、2つの現実が収束する時に、振動や波動を感じるでしょう。それはあたかも、今のあなたが認識している「未来の自分」のエネルギーの波と、今のあなたが認識していない「現在の自分」のエネルギーの波が衝突しているかのようです。

 未来からの波動と現在の波動がぶつかるエネルギーポイントには、「ボイドポイント(void point)」(正確には「ボイド領域(void region)」)が発生します。このボイドポイント(領域)を介して、現在の現実が未来の現実へと急速にシフトしていくのです。どう考えても、タイムラインを飛び越えてしまいますよね。

 そのためには、以前にお伝えした「The Art of Jumping Timelines(時間軸を飛び越えるアート)2010/08/03」というメッセージをお読みになることを強くお勧めします。このテクニックは、個人的な願望のために使用することもできます。ただ、2012年11月4日の世界瞑想の際に、人類(humanity)に、新たな善意の現実をもたらすために使用していただきたいと思って、私たちはこのテクニックをお伝えします。

 2012年11月の第1日曜日に、どこからでも世界瞑想に参加したい方のために、10月1日までに準備事項を掲載します。

 あなた方は、好むと好まざるとにかかわらず、また意識するとしないとにかかわらず、新しい現実の種蒔き人なのです。私たちがこの情報を共有する意図は、人類(humanity)の善良な未来の可能性を高めることにあります。シアトルで開催されるワークショップに直接参加される方、または遠方から世界瞑想に参加される方は、イベント前にこのテクニックを試してみて下さい。自分の人生で変えたいと思うことを選んで下さい。毎日、このテクニックを使って下さい。

 1日1回でいいのです。テストしてみて下さい。効果を実感して下さい。このテクニックがいかに効果的であるかを体験的に理解して下さい。この方法をマスターした皆さんは、人類(humanity)への奉仕のためにステップアップすることができます。私たちは、このレベルのマスターにステップアップするための充分な規律を持った皆さんに呼びかけています。

ハトホル
2012/08/18


トム・ケニオンによる見解と考察
 「全ての可能性の球体(the Sphere of All Possibilities)」は、とても魅力的な精神構造だと思います。そして、メンターが私にそのテクニックを教え始めて以来(メッセージを伝えてくる1週間ほど前)、私はそのテクニックを使って熱心にワークをしてきました。

 メッセージは明白だと思いますが、方法についていくつかの点を御説明したいと思います。

 基本的なテクニックでは、自分の周りに宇宙サイズの球体があり、その中心点に、自分の太陽神経叢があると想像します。視覚化できる人々にとっては、これはとても簡単なことでしょう。視覚化がうまくいかない人は、視覚的なイメージにこだわる必要はありません。球体とその表面にある無限の光点を、あなたが心地よいと思う感覚様式(sensory modality)で想像し、感じ取って下さい。

 ある人にとっては、球体と光点を「感じ取る」ことができるでしょう。他の人は、内なる声が球体と光点を説明してくれるかもしれません。人によっては、「球体」を、複数の感覚様式――見たり、感じたりといった――で体験することもあります。

 ここで重要なのは、球体や光点、「未来の自分」を「見よう」として時間を浪費するのではなく、自分が自然に使っている感覚様式を活用することです。

 もう一つのポイントは、球体の大きさにあります。ハトホルたちは、宇宙のあらゆる側面から微細エネルギーを取り込めるように、宇宙大の球体を提案しています。

 物理学者の中には、宇宙の大きさは無限大ではないかと提唱している人もいて、これは興味深い考えです。現在観測されている宇宙の半径は、約460億光年とされています。これは、現実的に考えて、ほとんどの人が想像できないような巨大な空間のボリュームです。私のメンターたちに、この知覚への挑戦について聞きに行った時、彼らはこう言いました。

 “現実はあなたの想像をはるかに超えています。しかし、にもかかわらず、実際に自分の精神的認識を無限に広げることができると考えて行動することは、多次元的な認識・進化という点で、明確な利点があります。”

 言い換えれば、自分自身が、自分が考えられる限りの、本当に「大きな」宇宙の中にいるのを思い浮かべることに、最善を尽くすということです。

 心の中に大きな空間を作るのが苦手な人もいます。そのような方は、気にせずに球体を小さくして下さい。球体に完全に囲まれている限り、好きなだけ小さくして下さい。

 (多次元的な側面を持つ)人間であるあなた方には、「全ての可能性の球体」の可能性を、最大限に発揮する能力が内在しています。しかし、この球体をうまく活用するには、意図と期待という、2つの不可欠な精神的姿勢が必要です。

 言い換えれば、自分の人生にもたらしたい新しい現実(=結果)について、明確な考えを持っていなければなりません。具体性がなければ、意図の力を発揮することはできません。あなたが現実化させたいことは何なのかを、具体的かつ明確にしましょう。

 また、ハトホルは、二元的な宇宙で何らかの結果が生み出されると、それに対する反作用が生じると述べています。新しい現実の変化が激しければ激しいほど、その反応も大きくなります。このことを意識して下さい。

 ハトホルは、あなたが、自分や他人にとって無害な結果を創造することを強く勧めます。これは、自分(と他人)を誤った創造から守るためです。

 また、あなたが新しい現実を創造する際に、多次元的な支援をもたらす能力と権利を持っていることを明確にしなければなりません。このような期待は、球体から太陽神経叢に「エネルギーをダウンロードする(download of energy)」ために、非常に重要です。

 微細エネルギーとワークする上級者には、何の問題もありません。そのような方であれば、諺にもあるように「鴨が水を飲むように」、このテクニックを気に入ることでしょう。しかし、微細エネルギーの性質や意図との関係についての経験がない場合は、これが障害になるかもしれません。

 ハトホルは、「全ての可能性の球体」が多次元の可能性にアクセスすると主張しています。この技法は、あなたが、この多面的な現実に触れるための手段です。

 私たちの多くは、新しい現実(結果)を創造することを直線的に考えています。それは、人生が一直線に展開し、3次元タイムライン上で特定のことを行うことで、自分が創造したいものに貢献しているかのようです。

 しかし、ハトホルは、今までのやり方に加えて、多次元的な可能性を引き出すことができると言っています。潜在的に存在する(3次元現実にはまだ存在しない)これらの新しい可能性は、私たちが望む結果にエネルギーを与え、通常の3次元的なことをして物事を実現する場合よりも速い速度で、それを現実化できます。

 創造したいものが何であるかという明確な意図を形成したら、意識を太陽神経叢に置き、未来の自分を想像します。そして、自分の太陽神経叢と「未来の自分」の太陽神経叢の間に線を感じます。この線が多次元エネルギーの導線となり、想像した「未来の自分」を磁気アトラクターにして、創造したい結果をより速いスピードで現実に引き寄せることができるようになります。

 ハトホルは、この技法を1日1回行うことで、新しい現実を顕在化するために必要な時間を、大幅に短縮することができると明言しています。個人的には5分もあれば、全てのプロセスを終えることができるので、非常に時間効率の良い技法だと思っています。

 また、ハトホルは、その未来の現実を表に現わすために、何かをする必要があることを強調しています。言い換えれば、あなたの望む結果に向けて、3次元で何かをするということです。人生における外側の現実で実際に何かをしないで技法を使うことは、内側と外側の両方の世界に働きかけるよりも、はるかに効果的ではありません。

 ハトホルたちの技法の説明は分かりやすく、要点を押さえています。ただ、それでも疑問がある方のために、順を追って御説明します。手順がはっきりしている場合は、上級者向けテクニックのセクションにジャンプして、このテーマに関する細かい点を説明しています。

基本テクニック
ステップ1:自分が創造したいものを具体的に、明確にする。これが、これから創造する「未来の自分」の基礎となります。詳細には力があるので、具体的に。

ステップ2:意識を、胃の奥にある太陽神経叢に置きます。

ステップ3:自分が宇宙サイズの「球体」の中にいることを想像してみて下さい(そのような拡大した空間感覚に抵抗がある場合は、もっと小さくても構いません)。あなたの太陽神経叢は、この「球体」のちょうど中心に位置しています。

ステップ4:「未来の自分」を目の前に想像して下さい。ほとんどの人にとって、これは10~30フィート(約3~9メートル)の距離になると思いますが、あなたにとって正しいと感じる範囲で、この「自分」を近くか遠くに配置して下さい。この想像した「未来の自分」が、あなたが創造したいと思っている結果を経験する「あなた」です。それは、その未来の現実を具現化したものです。この想像上の「未来の自分」を明確に感じることができたら、ステップ5に進むことができます。

ステップ5:自分の太陽神経叢から、「未来の自分」の太陽神経叢まで続く線を想像してみて下さい。

ステップ6:「全ての可能性の球体」からあなたの太陽神経叢にエネルギーをダウンロードすることを実行します。ここから、エネルギーは、「未来の自分」の太陽神経叢へと流れていきます。多次元の人間であるがゆえに、「全ての可能性の球体」が利用可能であることを認識した時点で、ダウンロードが始まります。そして、「無言の意図」を通して、「球体」を起動させます。

ステップ7:あなたが心地よく感じる限り、「球体」があなたの太陽神経叢と、「未来の自分」の太陽神経叢にエネルギーをダウンロードすることを許可します。

ステップ8:気が向いたら、感謝の気持ちを加えて、「未来の自分」という磁気アトラクターを増幅させてみましょう。

注意:この種のエネルギー・ワークでは、ほとんどの人が精神的な注意力を失ってしまうのが普通です。注意が散漫になった時は、ワークをしていた場所に、注意をそっと戻して下さい。判断したり、焦ったりせずに、ただ自分を、目の前のワークに戻して下さい。

ステップ9:ワークが終わったら、数分かけて自分自身と向き合って下さい。この間、静寂の中に身を置くことで、このプロセスで放出された微細エネルギーを統合することができます。

上級者向けテクニック
 私は、技法のこの部分に最も興味をそそられました。それは、最終段階で、2つの波形の衝突を感じることができるからかもしれません。現在の現実の定在波と、「未来の自分」の定在波が重なっているように感じられるのです。この2つの波が衝突すると、確かにボイドポイント――ハトホルが明らかにしたように、「ボイド領域(void region)」――ができます。この波形の相互作用の領域は、強力な変換マトリックスであるように私には思えます。

 また、「球体」からのエネルギーや潜在能力のダウンロードは、上級者向けテクニックの時の方が、より激しく感じられます。

 最後に、ハトホルが技法の最終段階で提案する空間のシフトについて、興味深い異変を発見しました。あなたも同じような現象に遭遇するかもしれませんので、そのことを述べておきます。

 最初は、「未来の自分」の視点と空間から、現在の自分を「振り返る」ことに戸惑いを感じました。最終的には、そのようにシフトすることができました。その時、「球体」からのエネルギーが急激に高まったのです。この体験は非常に強烈なものとなりました。そして、「未来の自分」から現在の自分に強力なエネルギーの波が流れてくるのを感じることができました。

 現在の自分ではなく、「未来の自分」に具現化されているという感覚に完全に反転した時、エネルギーは最高潮に達しました。エネルギーが強すぎて自分の居心地が悪くなると、私は自然に「未来の自分」から現在の自分へと「飛び出し」ました。そして、現在の自分に戻る瞬間には、体中にエンドルフィンが溢れているような感じがして、全ての経験が妙に面白く感じられました。この面白さは、自分を含めた世界全体が現実以上に夢のようなものであり、(肉体を含む)全ての形は儚く、瞬く間に変化していくものだという、強い精神的印象によるものではないかと思います。

音楽の使用
 このプロセスでは、音楽をバックグラウンドとして使用する必要はありません。私はどちらも試したことがありますが、ある種の音楽は、より深い体験を生み出すのに役立つと感じています。そうは言っても、私はほとんどの場合、このプロセスを行う際、静寂を好むことに気がつきました。音や音楽が助けになると感じるかどうかは、好みや神経学的な受容性の問題です。

 背景に音楽を使う場合は、自分の中に意識を向けたくなるようなもの、そして心理音響学的なものであれば、少なくとも、アルファ波の活動が活発になるようなものをお勧めします。また、音楽を再生する際には、自分の内的体験を圧迫しないように、小さな音量で再生することをお勧めします。

 私の音楽の中でお勧めのものを知りたい人もいるでしょうから、あなたと私の時間を節約して、ここに書いておきます。「全ての可能性の球体」と一緒に使いたい、私の現在のお気に入りの曲は、「Infinite Pool:Entering the Holographic Brain」または「Lightship」です。

2012/11/04(日) ハトホル世界瞑想
 「全ての可能性の球体」は、個人的な結果の創造を加速するために使用することができます。ただ、ハトホルは、私たちが集合的に新しい時間のサイクルに入る際に、他の人々が、人類(humanity)のためにポジティブな結果を創造するためにこの方法を使用することを期待して、この方法を共有しています。

 2012/11/04(日)午後3時(太平洋標準時)、ハトホルたちは、「全ての可能性の球体」*を中心とした世界規模の瞑想を行います。

 この新しい創造のための瞑想に参加される方は、事前に、「球体」を使ったワークの経験があることをハトホルたちから求められています。最終的な指示や準備のための提案は、2012/10/01までにこのウェブサイトに掲載されます。

 *11月2日~4日にワシントン州シアトルで開催される3日間の集中イベント「新しい現実の種蒔き術(The Art of Seeding New Realities)」に参加される方には、「全ての可能性の球体」をより深く探求し、この技法をより深く習得していただきます。さらに、ハトホルの触媒的な音が、この知識の伝達において、重要かつダイナミックな役割を果たします。


コメント

 この記事は、これ以後の記事で何度か言及されます。

 ワークはやってもやらなくても自由ですが、内容をよく読んで、基本的なことを御理解下さい。

 人によっては、宇宙大の球体を想像することに、文字通り、知覚への挑戦を感じるかもしれません。

 もしかするとそのことによって、自分がいかに狭い知覚へと押し込められてきたかに気づくかもしれません。

 トムの解説記事に出て来るハトホルのコメントにこうあります。

 “現実はあなたの想像をはるかに超えています。しかし、にもかかわらず、実際に自分の精神的認識を無限に広げることができると考えて行動することは、多次元的な認識・進化という点で、明確な利点があります。”

 多次元的認識については、これまでも何度か触れられていますが、これ以後の記事では、より体感としてそれが感じられるワークや概念が出てきます。

 今から、「実際に自分の精神的認識を無限に広げることができると考えて行動する」ことをしてみるのも、知覚・認識を広げる一つの取り組みになるかと思われます。

 また、恐怖・不安が増大するようなニュースが多い昨今ですが、それらの感情は私たちの認識を狭いところに閉じ込めます。反対に、愛・感謝・喜び・至福が、認識を拡大することは、これまでの記事でもしばしば触れられてきました。

 ですから、自分の認識を無限大とまでは言わなくても、広げるには、恐怖・不安を、一時的にでも超越することが最低条件です。

 また、愛・感謝・喜び・至福という感情であれば、認識をどこまでも広げられるからこそ、私たちを「知覚の牢獄」に閉じ込めてきた存在たちは、私たちが恐怖や不安を感じるように、様々な形を通して仕向けてきたのだろうと思われます。

 恐怖や不安から、感謝や至福にシフトする方法は、これまでの記事で、いろんな表現で述べられてきました。その最も簡単な方法は、人生のもたらす些細なことに感謝することです。他の方法を知りたければ、過去記事、特に「エクスタシーと心臓」の記事をお読み下さい。

 ちなみに、私は、本記事のワークはまだやっておりません。

 今は専ら、ハトホルやトムの記事の翻訳と、サウンド・メディテーションに取り組んでおり、この記事のワークにあるような「未来で実現したいこと」を明確にする強い動機が特にないためです。

 また、サウンド・メディテーションでの体験を統合するのにも時間が必要です。

 今は、サウンド・メディテーションを使ってのワークや意識探究に面白さを感じており、「全ての可能性の球体」を行う必要を感じておりません。

 ただ、興味はあるので、翻訳が一段落したら、ゆっくり考える時間を作って、やってみたいとは考えております。


以前の翻訳記事はこちらをご覧下さい。


( ´∀`)サポート本当にありがとうございます!!😭😭😭🥰🥰🥰 (  ・ ∀ ・)ご恩返しするためにも、今後も一生懸命頑張ります!!😊😊😊