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全訳トム・ケニオン「Danger and Opportunity(危険と機会)」

 これから、トム・ケニオンの「Danger and Opportunity(危険と機会)」という記事の全訳を掲載します。

 これを翻訳・掲載することにした理由は、全訳の後に述べます。


トム・ケニオン「Danger and Opportunity(危険と機会)」

翻訳者:jacob_truth 翻訳完了日:2021/08/18(水)

原文:

[訳注1:トム・ケニオンの記事には日付の入っていないことが多い。この記事が公開されたのは、内容から推測して、2001年か2002年のどこかと思われる。]

[訳注2:この記事は、もっと長い文章の一部だったのではないかと推測している。というのも、最初の一文に唐突な印象を受けるからだ。もし仮に元となる記事があって、どこかで見つけられたら、教えていただけると幸いです。]

 アメリカ政府がアラスカに建設した奇妙なタワー群「HAARP(ハープ)」の影響によると言う人々がいます。公式には、HAARPはオーロラ(北極光)に信号を送り、オーロラを巨大なアンテナに変えて、ELF(極低周波)を地球に送り返す装置だと言われています。では、その目的は何なのか。米国議会が承認したのは、兵器や核廃棄物の地下貯蔵、深海潜水艦の通信などを探知するための監視システムとして利用するためです。これは権力者たちも認めていることです。

 政府以外では、合理的な思考や行動を妨げる信号を発することによる、マインドコントロールとの関連性が高いという意見もあります。確かに、ELFは脳の処理に影響を与えるという研究者もいます。あなたやあなたの周りの人たちは、年齢に関係なく、記憶力の低下や説明のつかない精神的な動揺に気づいているでしょうか?ところで、ELFの影響を受けているのは私たちだけではありません。クジラなどの鯨類もこの低周波の否定的な影響を受けており、環境保護主義者の中には鯨類への影響を懸念する声もあります。もちろん、私たちの多くが通常とは異なる精神的・感情的な問題を経験している理由については様々な説がありますが、HAARPはその一つに過ぎません。また、はっきり考えることに問題が生じているのは、単純にテレビの見過ぎが原因だと言う人もいます。

 しかし、その理由が何であれ、アメリカの人々は政治的な舞台でのデタラメを見抜く力を失っているようです。あるいは、私たちが気にしなくなっただけかもしれません。確かにその可能性はあります。

 審判の日にイナゴのようにインターネット上で飛び交う、政府の陰謀の噂は忘れて下さい。自由の国では物事がおかしくなっており、見る目のある人にはその兆候がいたるところに見られます。

 私たちは今、悲惨な時代にいると思わざるを得ません。そして、私は子供の頃の話を思い出します。その物語では、ある王様が裸で自分の王国を歩いていました。王国の誰もが、一人の子供が真実を語るまでは、何も言う勇気がありませんでした。

 私たちは、次の千年紀の始まりに際して、奇妙なおとぎ話に巻き込まれているのでしょうか?そして、それを否定する声はどこにあるのでしょうか?私たちはHAARPによって沈黙させられてしまったのか、それともテレビの前で眠ってしまっただけなのでしょうか?国として、私たちは目を覚ますか、覚まさないかのどちらかです。単純なことです。しかし、ここで甘く見てはいけません。私たちを眠らせておこうという真の利害関係者がいて、彼らは最近、時間外労働をしています。HAARPのことではなく、メディアのことです。ジュディと私は海外にいる間、ニュースがいかに歪曲され、一方的になっているかを何度も目の当たりにしました。正確な情報が自由に流れることが民主主義の生命線であるならば、私たちは生命を脅かす深刻な動脈硬化に陥っています。

 カエルを沸騰したお湯に入れると、飛び出そうとします。しかし、同じカエルを連れてきて、ゆっくりとお湯の温度を沸騰させると、リラックスして眠ってしまうのだそうです。誰かがゆっくりと温度を上げているのでしょうか?

 この熱さについての意見は、実にさまざまです。ある人は、秘密政府の背後にいる、銀河系の異星人とされるレプティリアンのせいだと言います。ある人は、(宇宙を旅している)私たちの太陽系が、宇宙の中でよりエネルギーの強い地域に移動しているからだと言います。実は先日、ロシアからメールが届き、シベリアの研究者が太陽圏(太陽のオーラ)の大きさの増加を測定したらしいということがわかりました。そのメールによると、ここ数年で太陽圏の大きさが10倍以上になっているというのです。

 また、「今は単に終末の時であり、黙示録の馬が地上に解き放たれただけだ」と言う人もいます。

 もちろん、終末論に詳しい人であれば、マヤの予言を知っています。その予言によると、私たちが知っている時間は、西暦2012年に終わるとされていますが、これはわずか10年後のことです。また、この予言によれば、私たちは「知性の時代」を後にして「神々の時代」に突入します。あなたがどう思うかはわかりませんが、それは無理な注文のようです。つまり、多くのことを変えていかなければならないのです。

 時の終わりに関することが正しいかどうかは、時間が解決してくれると思います。でも、もしそれが本当だったら?私たちは時計をどうするのでしょう?

 もしかしたら、2013年の大晦日には、みんなでパーティーをしていて、これまでの経緯が明らかになるかもしれませんが、おそらくそうはならないでしょう。私たちは今、移行の時代にいると信じていますが、何から何への移行なのかが問題です。

 一つはっきりしているのは、古い体質の人たちが神経質になっているということです。これまでのやり方ではうまくいかないのです。どの企業のCEOに聞いても、このように答えるでしょう。家族を育てようとしているお母さんやお父さんに聞いても、同じことを言うでしょう。

 私たちの文化は、古い1950年代の大きなシボレーが制御不能になって、道路を転がっているようなものだと思います。車体の一部はコンクリートの上に落ち、前部座席では誰がハンドルを握るかで争いが起きています。年老いたドライバーたちは、私たちを危険なほど崖っぷちに連れて行き、後部座席の何人かは目を覚ましています。これは現在の運転手の好みではありません。彼はコントロールされることに慣れています。しかし、ボブ・ディランがよく歌っていたように、「時代は変わってきている(The times they are a changing.)」のです。世界中で多くの人々が、テレビを見ているにもかかわらず目を覚ましています。

 ここで、「私たちは何に目覚めているのか」という疑問が湧いてきます。目覚めた人の意識にもよるでしょうが、古代インドのヴェーダが言うように、「知識は意識の中で構成される」のです。言い換えれば、私たちの開発レベルによって、意識できることが制限されるということです。資本主義ファシズムの危険性や、必要のないものをもっと買うように促す、催眠術のような圧倒的な広告の提示に目を覚ましている人もいるでしょう。生態系が危機に瀕し、崩壊しかけているという苦しい叫びに目覚めている人もいます。さらに、地球は搾取されるべき不活性な岩の塊ではなく、意識を持って生きている存在であることに目覚める人もいます。また、全てが意識であり、私たち一人ひとりが、世界で起きていることと何らかの形で密接につながっているという理解に目覚めている人もいます。

 私たちは、自分の島だけにいるのではなく、むしろ、世界は私たち全員による継続的な共同創造の産物です。私たちの外側に見えるものは、実際には内側と外側の両方の表れです。自分自身についての信念や態度、そして何が現実であると考えるかが、人間関係という広大な海の中で行動となって表現されます。私たちの周りに敵意や憎しみがある場合、私たちは自分自身の内面を見つめる必要があるのかもしれません。太陽が昇ったり沈んだりするのと同じように、私たちの周りで起こっている出来事の根源は、私たち自身の精神の肥沃な土壌の中にあることが多いのです。

 ある人にとっては、このような考え方は異質で奇妙なものに思えるでしょう。他の人にとっては、単純で明白です。私たちは再び、知覚の相対性に直面しています。そして、知識は意識の中で構成されています。しかし、21世紀を迎えた今、文化としての私たちの認識の多くは、根本的な変化を遂げています。世界的な変革が起きています。現代の加速する出来事は、その変革が急速なものであることを示しています。それが私たちをどこへ連れて行くのか、誰にもわかりません。

 しかし面白いことに、「変革(transformation)」という言葉は、中国語では2つの表意文字で構成されています。一方は危険(danger)を意味し、もう一方は機会(opportunity)を意味します。私たちは、間違いなくその両方の真っ只中にいます。

 国内や国際的な舞台を見ると、別の人やグループを指して、悪者や邪悪な者と呼ぶことは簡単です。二重性には長く膨大な歴史がありますからね。しかし、意識の内なる働きを感じ取ることができる人にとっては、このような時代は、私たちと世界との間にある、「分離の幻想(the illusions of separation)」を見通す機会となります。このことは、私たちがいかに自分自身と他人の精神的・感情的な人質になっているかを知る機会でもあります。世界の出来事の外側の舞台は、私たちの中に反映され、あるいは創造されています。内面的・外面的な選択によって、私たちは未来の運命を作ります。果たして私たちは、この真実に目覚めることができるでしょうか?


2021/08/18(水)午前の奇妙な出来事

 この記事は、本日、翻訳しました。

 翻訳しようと思ったのは、こういう経緯によるものです。

 朝ふと思って、以下のtweetをTwitterにしました(「ふと思うは神心」)。

 「マスコミの役割は世の中で起きていることを伝えることだと思いますが、もうかなり長い間情報操作・誘導機関に成り下がっていますね。日に日にその度合いがひどくなっている。

 そして、しばしば、恐怖をかきたてる文脈で、戦争や不安になる話をぶち込んでくる。タリバンのアフガニスタン制圧とか緊急事態宣言延長はそうですね。前者は偽旗作戦だと思いますが。

・情報操作・誘導機関と思って新聞・テレビを見る人は、情報発信の意図や方向を見る

・世の中のことを報じていると思っている人は、「何が起きているのかを知ろう」と思って見る。

  景色や認識が変わってしまうのは、当然です。」

  そして、その後、Twitterで、「ノーベル賞受賞のボブ・ディラン、少女の性的暴行容疑で起訴」という記事を知りました。

 複数のニュースメディアが取り上げていますが、一つだけ掲載します。

 この記事とは無関係に、トム・ケニオンの記事で、HAARPに触れたのがあったと思い、アーカイブを辿ると、「危険と機会」という記事だとわかり、翻訳を開始しました。

 その少し前にtweetしていた内容と見事に重なる内容が書かれていて、驚きましたが、まだ終わりではなかった。

 しかも、その記事の中で、ボブ・ディランの歌の一節が引用されていたのです。

 これにより、最初に、思いついて行ったtweetから、トムの記事を目にするまでが、全部、一つの流れだとわかりました。

 時々、こういうことが起こります。

 意識では何が起きているのか、全く把握できません。

 午前中は、別に翻訳したい記事がありましたが、それではなく、この「危険と機会」に取り組みました。

 翻訳してみて、2001年頃の記事ではあるものの、今の世界の状況ととても重なることが書かれているのに加え、私たちの内的世界と目に映る世界との関係が述べられていることも興味深いと感じました。

 最後の段落にある、次の一節は重要です。

"国内や国際的な舞台を見ると、別の人やグループを指して、悪者や邪悪な者と呼ぶことは簡単です。二重性には長く膨大な歴史がありますからね。しかし、意識の内なる働きを感じ取ることができる人にとっては、このような時代は、私たちと世界との間にある、「分離の幻想(the illusions of separation)」を見通す機会となります。このことは、私たちがいかに自分自身と他人の精神的・感情的な人質になっているかを知る機会でもあります。"

 ハトホルの記事のどこかで、私たち地球人は、「惑星規模の知能テスト・サバイバルテストを受けている」という表現が出てきます。

 そういう自覚をもって、日々を生きております。

 連日、ニュースでは、著名人の、人間性を疑う話が出てきます。

 私はそれを「人間性暴露ゲーム」と見ていますが、果たして、そうした著名人を批判し、「自分には関係ない」と笑っていれば済む話なのか、疑問です。

 特に、ハトホルやトム・ケニオンの記事の翻訳をしていると、「人間性暴露ゲーム」は、多かれ少なかれ、既に、あるいはこれから、誰もが経験するのではないかとも感じています。

 もっとも、客観的に見て、自分が真面目で親切であり、他者に誠を尽す人間だと、正直に感じるならば(これは人によってはチャレンジかもしれません)、これは氣にする必要のないことでもあります。

 過ちを冒したらそれを正直に認め、謝罪し、繰り返さないように努力すること、また誰かや何かの恩恵に感謝すること、こうしたことが当たり前にできる人も、氣にする必要はないでしょう。

 とはいえ、私たちの外側の世界は、ある意味、私たちの内側の世界の反映でもあるので、自分に向き合い、自分を整えることは、依然として不可欠な営みです。

 「別の人やグループを指して、悪者や邪悪な者と呼ぶ」という段階では既にないと見ています。

 「トランプを支持する正しい自分 対 人類を奴隷にするレプティリアンやその血族・著名人」という発想は、「分離の幻想」そのものでなくて何でしょうか。

 私が考えるように「人間性暴露ゲーム」が始まっているならば、もはや他人の欠点や行状をあげつらって、笑っていられる場合ではないと思いますが、もしかすると、本人の自覚の有無に関わらず、そうするのが役割という人もいるのかもしれません。

 ともあれ、これからも、この困難な時期を乗り切っていくために、ハトホル及びトム・ケニオンの記事の翻訳・公開は続けます。


以前の翻訳記事はこちらをご覧下さい。


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