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支配からの脱却 最後の難関

政治と貨幣経済を当然視する者を疑え

 「迷信は無知から生まれる」

 だから、調べて、考えて、知識を増やせば、迷信は少しずつでも、なくなっていく。

 判断の迷いや間違いも減る。

 それでも、たとえどれほど社会の嘘や陰謀に通じていようと、

・政治の本質的な虚偽
・貨幣経済の本質的な悪魔性

 この二つを知らないか、スルーしている発信者は全員、疑った方がいいと思う。

 この二つをスルーして、例えば、

・特定の政党・政治家を支持する人、支持を促すことを言う人
・投票行動を呼びかける人
・特定の政党・政治家の働きを絶賛し、その陰で泣いた人のことを全く考えない人。あるいは、一部の人が泣くのを、当然であるかのように言い、他人の痛みに鈍感な人
・「貨幣経済があるから、人は搾取・収奪される」現実から目を背けながら、いかに儲けるかを言う人
・儲けるために、嘘・騙し・詐欺の手口を使うことに何の疑問ももたない人
・「これからは自立の時代」と言いながら、外側にあるものに目を向けさせようとする人
・問題があるとお金を使うことをしているから、目の前のことや他の選択肢を思いつく力が弱まるのに、そういうことには全く気づかない人

 こういう人たちは要注意と言っていいだろう。

事例研究:天縄文理論とコンテンツ商材

 以前の記事で紹介した天縄文理論研究家である小山内洋子氏や宇宙人生理論の発信者である天河りえ氏も、やはりこの二つのどちらか、あるいは両方をやっていると、最近知った。

 小山内氏によれば、今迄の地球はマイナスの星だったので、産業もマイナスの物質中心の、不幸産業しか存在しなかった。

“不幸産業とは、人々を苦しめるための産業、あるいは、人々の不幸、例えば、苦、痛、哀、病、老、死、戦、争、闘、競、脅、怖、欺、災、害、隠、嘘、ごまかしなどを対象にした、不幸に備える産業のことです。つまり、不幸な人が多ければ多いほど成長する”

小山内洋子『改訂版 大転換期の後 皇の時代』コスモ21、2022、p,126

 これは、今迄の「祖」の時代の産物だが、これからの「皇」の時代には存在しなくなると明言されている。

 その変化として、近年、企業や官庁や政治などにおける、過去の嘘やごまかし・隠していた悪事が次々に露見されていることが指摘されている。

 このことは、これからの「皇の時代」では、公事の隠し事が一切できなくなることを教えてくれているという。

“新しい皇の時代の神様は、ごまかし、嘘を一番に嫌います。”

同書(p,134)

 それなら、どうして、天縄文理論研究家の小山内氏は、高額コンテンツ商売をやっているのだろうか。

最初のメルマガでコンテンツ案内

 小山内氏の『改訂版 大転換期の後 皇の時代』の最後に、戦略研究所のサイトにあるメールマガジンの紹介がなされている。

 戦略研究所のサイトにある「無料メールマガジンのご案内」の「詳細を見る」をクリックし、「新時代の戦略構想」のメルマガを登録した後、最初に来るメールが、コンテンツ紹介で、笑ってしまった。

 このメルマガは、中森護という人がやっている。

“こんばんは。
戦略思想研究所 中森です。

宇宙のルールに従って新時代の生き方を学ぶ講座
【徹底解説 天縄文理論】のご案内です。

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あなたへどうしてもお伝えしなければ
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 そして、リンクをクリックすると、こういうコンテンツ販売のページに飛ぶ。

 おなじみのランディングページである。

 長々とコンテンツの内容紹介があって、最後に値段提示がある。

 どうして最初から値段提示をしないのだろうか。

 やましいところがなければ、最初にするはずだ。

 ちなみに、「理論一 入門・天縄文理論」は500円だが、それ以後のは数万円にはね上がる。

コンテンツ販売者は自己矛盾を屁とも思わない

 ランディングページの真ん中辺りにこうある。

“お金の流れひとつとっても、これまでは盗む人や支配する人にばかり流れ込んでいましたが、これからは絶対的自由と調和という「宇宙のエネルギー」を帯びていて、人生を楽しむ人のもとに流れ込んでいきます。

「絶対的自由」とは、人生の目的の一つで、人間が課せられた宇宙のルールの一つでもあります。

そして、ゆくゆくは衣食住がすべてタダになり、お金も消える、、、夢のような時代が来るようです。”

徹底解説 天縄文理論

 サイト閲覧者の不安を煽って、本来必要でもないものを、巧妙に必要だと思わせて、閲覧者の時間やお金を盗むのは、コンテンツ販売者が常にしていることであって、この商材も例外ではない。

“宇宙のルールに従って変化に対応できない人は、
生きられなくなってしまいます”

徹底解説 天縄文理論

 人によっては、こういう言い回しに強い恐怖を感じるだろう。

 これは、「情報商材」という「薬」を買わせるための、作られた問題に過ぎない。

 こういう操作・洗脳の手法をPRS(問題―反応―解決)と言う。

 どうやら商材販売者は、自分が矛盾していること、また小山内氏の天縄文理論と真逆の方向性であることに全く気づいていないようだ。

コンテンツ販売業者は息を吐くように嘘を吐く

 余談だが、コンテンツ販売者には、しばしばこういう自己分裂が見られる。

 嘘を吐いた端から違う嘘を吐いたり、少し前に自分が言っていたことと矛盾することを平気で言ったりというのは、彼らにとっては日常茶飯事だ。

 ソシオパスの特徴に当てはまる。

 ゆたかさんの記事から抜粋する。

●罪悪感を感じない

相手に深刻な心的、または肉体的な傷を負わせても心を痛めることがない

●高齢者や貧困者から金を騙し取る詐欺の常習犯

●ニ枚舌を巧みに使い恥を知らない狡猾さを持つ

●計算高い偽善行為やニセの正義を語り、数多くの人を信用させる

●他者に影響を与えたり、もしくは他者を操作したりするために頻繁に策略を用いる

●不誠実で人をあざむこうとする

●道徳的白痴

●人を操ろうとする

ソシオパス(良心を持たない人)の特徴

 こういう商売の仕方をしながら、「皇の時代は、嘘や詐欺・ごまかしが通じず、搾取はできない」と言っても説得力ゼロである(笑)

 100歩譲って言えば、小山内氏が、この戦略思想研究所の中森護という人間の本質を見極めきれていないだけなのかもしれない。

信用できるのは自分自身なのに、外部に頼る?

 中森氏は、「もはやこの世界に絶対的に信用できる情報はないのか?」という葛藤に苦しんでいた時期があるという。

 そしてある時、気づいた、「絶対的に信用できる情報・・・それは、自分自身」と。

 それならば、一人一人が自分の中を深く掘っていくことを促せば筋が通るのに、そこから巧妙に、このコンテンツ商材が必要な理由へと話がつながっていく。

 自分自身が絶対に信用できる情報なら、外部のコンテンツ商材が要るわけがないだろう。

 こういう当然のことが、ソシオパスには全くわからない。

 そして、そんなソシオパスに引っかかった小山内氏は不幸だと思う。

 小山内氏本人を私は知らないので、彼女の人間性については、何とも言えない。

 もっとも、本を読んでいて、「本当かな」と感じることはある。

皇の時代「金を出すほど、金は増える」?!

 「皇の時代」の経済についてこんなことが書いてある。

 これからは宇宙エネルギーが豊富に満ちてくるので、お金を出すほど増えるようになる。何かを買う時は、前払いすると、払ったより多く入ってくることになる。

“お金を増やす方法は、使うこと、出すときは喜んで出す。するとお金が子どもを連れて帰ってくるそうです。”

(小山内洋子、同書、p,234)

 「そうです」となっているのは、小山内氏が師の考えでよく理解できていない面があるためである。

 「お金を喜んで出せば、増える」

 これを読んで、首を傾げないだろうか。

 「お金を出せば、お金は減る」のが理である。

 点だけで見るのは慎んだ方がいいだろうが、この経済の考え方だけを見ると、「お金はエネルギーなので、使えば使うほど循環して、戻ってきます」と言う、似非スピとほとんど大差がない。

 お金は使えば使うほど戻ってくるなら、高額情報商材で稼いだ金を、生活に困っている人に喜んで差し出してはいかがかと思うが、そういうことはやらないのだろうか。

事例研究:天河りえ氏のセミナー案内

 宇宙人生理論の天河りえ氏については、ブログ記事の

と、こちらのセミナー案内のランディングページを見れば、おおよそのことはわかると思われる。

 天河氏は、世界の陰謀に気付いていると思われるが、著書でトランプ前アメリカ大統領を絶賛したり、政治というものを全く疑っていなかったり、気になる点がいくつかあるので、注意が必要だと感じている。

 日本の政治家が、日本国民ではなく、他の国の下請け業者であることを、彼女は全く見えていない。

余談:国民のための政治をやると、○される

 ゆたかさんのすばらしい小説のやり取りから引用しよう。

 愛の度数をどうやって上げるかという文脈で、悪徳政治家に、医師が指南する場面でのやり取りである。

ゆたた「無いものを考えるのではなくて、有るものを使うことを考えて下さい」

汚金田「有るもの?…」

ゆたた「特別会計が400兆円あるでしょう。それを一般財源化すれば済む話です」

汚金田「そ、そんなことをしたら…」

ゆたた「消されるんでしょ?」

汚金田「………」

ゆたた「では政府紙幣を発行すればいい」

汚金田「そんなことが出来るわけないだろ!」

ゆたた「したら消されるからね」

小説【異次元治療院 Dr.ゆたた】 第8話 ケモノが人間を追い出してしまう

 こういうことがわからないだけでなく、政治屋を絶賛する人が知っているという「陰謀」や「世界情勢」など、たかが知れていると、私なぞは思うのだが、いかがだろうか。

 敢えて聞きたいと思います?(笑)

天河氏のセミナー案内はPRS

 天河氏のセミナー案内の書き方は、おなじみの「PRS」である。

 「今の時代に不安を感じていると思うが、それは不要だ。なぜなのか、私が教えてあげよう。だから、セミナー来てね」

 要約すると、こういうことだ。

 こういう情報なら、本当に困っている人に無料で提供するという発想は多分、ないのだろう。

 だから、貨幣経済を終わらせようという発想も、当然、ない。

対価に本音が現われる

 やはり、一貫して、無償でやっている人は、こういうところも外さないなと思わせられる。

 ゆたかさんやUさんは、元首相の暗殺事件に動じず、ずっと政治の嘘を見抜いたこと、また貨幣経済の悪魔性について述べている。


 「対価に本音が現われる」と、ゆたかさんのブログにある。

 この言葉は的を射ている。

 “光を名乗るのなら、隠すなよと言いたいです(笑)

隠すのは、闇のすることだろ!

光なら、公明正大にやれよ!

本当に光のメッセージを広めたいのなら、誰でも見られるようオープンにするべきです。

本当に大切な情報なら無料にして、どんどん拡散するべきです。”

真の光は、対価など取らない

 時代の変化に少なからずの人が、不安や恐怖を感じている。

 外側に基準のある人なら尚更だろう。

 さらにその人たちの不安や困窮につけ込んで、高額商材やセミナーをやるのが、果たして、愛のある行動だろうか。

 なぜ無料でやらないのだろう?
 なぜ高額なのだろう?
 なぜ一部の会員に限るのだろう?

 それは、天縄文理論・宇宙人生理論でいう「祖」の時代の方法ではないか。

"それは奉仕でやっているのですか?
それとも商売でやっているのですか?
もしも貨幣制度が廃止されたとしたら、それでも今の活動を続けますか?
続けるのなら、それは奉仕です。
やめるのなら、それは単なる商売です。
本音は『対価の有無』に表れるからです。"

全ての善良なる奉仕者へ どこまでも清らかで利他的であれ

是々非々で見る、丁寧に見る、全体を踏まえて見る

 小山内氏の著書によれば、ゆくゆくは金が消えていくそうだから、彼女自身は、それを願っているのかもしれない。

 小山内氏にしても、天河りえ氏にしても、著書から大いに啓発されたし、「なるほど」と感じたことがあるので、全否定はしない。

 「一つ一つ、自分で丁寧に見て、良いものは取り入れ、疑問や悪いものは保留か取り入れない」、こういう当たり前のことに気付かせてもくれた。

 視座を広げてくれる本ではあるので、お二人の著書は読んでいいと思う。

 が、セミナーや情報商材は不要だと思うし、もしやるなら、自己責任でやってほしい。

無血革命のススメ

 最後に、「依存率を減らし、支配から脱して自立するための、無血革命」について記したゆたかさんの記事を貼っておく。

 いきなりは全部できないだろうから、できそうなところを見つけ、小さく始めてみる。

 実行できなくても、自分の考え方を点検してみる。

 まずは自分が、支配層が望む考えをする人間だったと気付くこと。

 全てはそこからだ。


( ´∀`)サポート本当にありがとうございます!!😭😭😭🥰🥰🥰 (  ・ ∀ ・)ご恩返しするためにも、今後も一生懸命頑張ります!!😊😊😊