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4月1日

4月1日といえばエイプリルフール。
入社初日。

新社会人になったのは、かれこれ、、30年以上前。

まだバブルの尻尾におったワタシは、内々定、内定の時に2回もフレンチレストランに招待され、食べたことのない超美味しいフレンチをいただいた。チーズがデザートで出てくるような店なんて、行ったことなかったもん。全くの別世界だった。

横浜の田舎娘が、東京に憧れて都内で働き始めた。

入社1日目。いまだに忘れられないのは、自己紹介や配属部署への挨拶が終わり自席に座った時。。。なんもすることがない。8時間以上拘束されているのに、なんもない。暇。「仕事しかすることがない」ということに衝撃を受けた。

高校生の時から、生活のためにバイトを掛け持ちし、学生生活を超過密スケジュールでエンジョイしていた。兎にも角にも若さに任せて勉強、部活、遊び、複数のバイトと毎日朝から晩までいろんなことしてた。

それがどうだろう。朝出社して仕事しかすることがなくて。。。嘘やんと思った。

その日が長いなんてもんじゃなかった。やることもほぼなく、長い長いチュートリアル状態だった。衝撃。

そう思ったのも束の間、金融業界の洗礼を喰らった。朝7時に出勤し、走り回るとお昼。場が閉まってからの分単位の決裁処理でビルの中を縦横無尽に走らされる見習い。終わったら同期たちと夜中まで飲み会で終電帰宅。

あっという間に体を壊した。バカだな。

都内まで往復4時間の通勤、早朝から仕事し、残業当たり前、それからの飲み会に参加してたらそりゃ体壊すよね。寝てないから笑

1年で会社を辞める決心をし、同期と育ててくれた先輩に詫びを入れて、地元の公的な団体にそのまんまスライドで転職した。

そんなこんなで最初に入った会社の同期とは30年超の付き合い。毎年数回美味しいランチを食べに行き、近況報告をして馬鹿笑いする貴重な仲間達。

結婚し、子持ちになったり、結婚しても二人きりの生活だったり、旦那さんを早くに亡くしてシングルで頑張ってたり。それぞれの事情はあるけど、みんな元気でいる。仕事超忙しい時に一緒に頑張った戦友だからなのか、どうなのか、本当に不思議な絆。

この季節になると思い出す。入社初日にどうしていいかわからず、ポカーンとしていた自分と、周りの忙しさのギャップを。

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