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JAEAの先輩職員をご紹介!(技術職)

西村 朋紘
安全・核セキュリティ統括本部 安全管理部 危機管理課

2012年度入社。最初の配属は核燃料サイクル工学研究所で環境放射線モニタリング業務に従事。
2019年に現在の本部に異動し、原子力防災及び危機管理に係る業務に従事。

本部建屋

JAEAに就職した理由

大学院時代の研究活動の中で、原子力機構の研究用原子炉(JRR-3)に設置されている分析装置を使用したこともあり興味を持ちました。多種多様な原子力施設を有する環境や、公共機関のため広く技術を公開して社会に役立てられる点も、私にとって大きな魅力でした。放射線管理・安全管理という分野で、地球温暖化対策・エネルギー自給率の向上につながる原子力研究開発の一翼を担うことで、社会に貢献したいと思い志望しました。

仕事風景

原子力防災及び危機管理について

万一、原子力災害が発生した場合、発災現場において迅速に事態の収束を図ることはもとより、国を通じて国民に対して必要な対応(住民退避等)を促すため、発災状況、対応状況、環境への影響等に関する情報をいち早く集約し国へ情報提供することが極めて重要となります。そのため、万一に備え、原子力機構では危機管理体制を充実・強化させるとともに、種々の情報共有ツールを整備し、定期的に訓練を実施しています。私が所属する安全管理部危機管理課では、原子力防災及び危機管理に係る各研究開発拠点のへの指導、支援及び総合調整に関する種々の業務を実施しています。

緊急対策室(事故・トラブル発生時に研究開発拠点とTV会議により情報共有を行います)

JAEAの良いところ

資格取得を奨励しているので、自主性があれば多数の資格を取得でき、スキルアップすることができます。資格取得に係る費用(旅費含む。)も支給されます。また、育児関連制度がしっかりしています。例えば、子どもが急に熱を出して休まざるを得ない場合が多々あるのですが、通常の有給休暇とは別に子の看護のための特別休暇が取得できるので、非常に助かっています。

学生時代の専攻はあまり関係は無い

大学院時代は放射化学系の研究室に所属し、宇宙線によって生成される放射性核種の分析測定を行っていました。最初の配属先では、環境試料(土壌、海水等)中の放射性物質濃度を測定するための化学分析を行う業務を行っていたので、学生時代の知識を生かしながら進めていくことができました。一方で、現在の所属の業務では直接的な関わりはありません。しかし、原子力機構には入社後に各種教育講座が充実していること、人を育てる文化があることから、入社後に学びながら知識を増やしていくことができます。学生時代の専門分野に縛られる必要は全くないと思います。

当時の自分の就活を振り返って

エントリーシートを書くのが非常に苦だったので、社を絞って活動を行いました。そのため合同説明会や個別の企業説明会等に足を運び、情報収集を行い、吟味しました。
就職活動中の皆さんは、どの会社が自分に合っているか迷うと思いますが、原子力機構の業務に少しでも興味を持っていただけましたら、ぜひ説明会や施設見学に参加して雰囲気を直接感じてみてください。原子力機構には、一人ひとりがそれぞれの個性や能力、多種多様な専門性を発揮できるフィールドがありますよ。