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JAEAの先輩職員をご紹介!(技術職)

池田 明日香
高速炉・新型炉研究開発部門 敦賀総合研究開発センター
高速炉プラント技術開発部 ナトリウム技術開発グループ

2023年度入社。福井県敦賀市にある「敦賀総合研究開発センター」に配属。
「敦賀総合研究開発センター」は原子力施設の廃止措置に関する技術開発や原子力分野へのレーザー技術の応用研究、もんじゅ成果の取りまとめやナトリウム取扱技術開発などを行っており、自身は高速炉に係る研修・研究施設の運営管理、助勢を担当。

JAEAに就職した理由

学部時代に教授から「JAEAが募集案内しているナトリウムの表面性状に関した研究に参加しないか?」とお声がかかり、話を聞いていくうちに研究内容に興味を持ち、夏期休暇実習生として"ナトリウム取扱いに関する基礎的研究"に参加し、濡れ性について実験に取り組むことにしました。当時の実験中での出来事は今でも鮮明に覚えています。実験中にナトリウムが想定外の挙動を示すことがあり、その疑問点を研究者に質問したり自宅で調べたりする度にナトリウムの化学反応や特性に興味を持ち始めたと同時にナトリウム関連について深く追求したいと思うようになりました。
機構では幅広い職種、多岐に渡る研究を行っており、その一部としてナトリウムを用いての高速炉の実用化に向けた研究があり、私もその研究に参加し、社会に貢献できればと思いJAEAを志望しました。

液体ナトリウムの流動の様子

自身の業務について

配属先の主な業務は、「高速炉のナトリウムの取扱いや廃止措置に関する研修」「危険物施設の運営・管理」及び「ナトリウムの化学反応等に関する研究」であり、私は各種研修の段取りや施設設備の管理、研究助勢に携わっています。
各種の教育研修や実験に使用するナトリウム保有設備、実験装置を複数所有していることから、これら施設装置群を安全に運転するための点検やその管理の一端を担っています。
また、ナトリウムを用いた各種の実験に参加し、準備や装置運転、記録など研究助勢を担当をしています。実験中に予想と異なる挙動を示した場合には、「このような反応、結果になったのはなぜ?」「原因は実験手法、それとも実験雰囲気による影響?」などと考え、研究者の方と意見交換や考察をしています。

研究助勢の様子

入社して一番良かったこと、気付いたこと!

入社して一番良かったことは、自身が希望していた"ナトリウムに関する実験"に携われたことです。
夏期休暇実習生として実験に参加し、ナトリウムに興味を持ち、入社してナトリウムを扱う実験や高速炉の実用化に向けた業務に携わることができ、本当に嬉しく思います。
実験を任せられるエンジニアとして戦力になるように、必要な知識と技量の習得に向けて頑張っています!!
また、入社前は担当業務を粛々と遂行するイメージを持っていましたが、立地地域への理解促進活動として各種のイベントに参加する機会も多く、地元の方々への原子力に対する理解を重要視して活動されていることに気が付きました。

同期と参加した敦賀祭り

学生時代の専攻で今の業務に活かせるか

学生時代は工学部に所属し機械システムを専攻としており、所属先では数多くの試験装置を所有していることから、今後「実験装置の改良」などで知識を活かせるものと考えています。

どのような就職活動を行っていたか

大学3年の春に就活を始め、就活サイト(マイナビ、リクナビなど)で情報収集し、企業研究・自己分析をしていました。
夏休み期間中はインターンシップに参加する予定でしたが、コロナの緊急事態宣言などが発令されたため、インターンシップはほとんどが中止となり、この状況でできることは限られていたのでオンライン型の企業説明会に参加しました。
そのような状況の中、大学3年の秋にインターンシップに相当したJAEAの夏期休暇実習に参加しました。
1週間の実習でしたが「自身が働くイメージがつかめる」「社内の雰囲気が知れる」などと就活を進めていく上で重要な"自身のやりたいこと"が明確となる貴重な経験となりました。
インターンシップの参加理由、成果は十人十色ですが、いろんな企業に回りながら業界・職種について理解を深めることができるのは学生限定なので、ぜひインターンシップに参加してほしいです。