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悩んで考えた時間は人生の財産になる【活躍支援担当紹介-安藤有希-(後編)】

今回ご紹介するのは、ジェイック就職カレッジ®の活躍支援チームに所属する安藤有希。ジェイック経由で就職先が決まった方に、少しでも安心してご入社いただけるよう、入社前後に研修を提供するだけでなく、フランクに職場の相談ができるジェイック公式LINEの運営に携わっています。
後編では、「退職を考えた時はまず相談してほしい」という想いが生まれた背景を語ってもらいました。



成果が出ず悩んでいたアドバイザー時代

今はジェイック経由で就職された求職者に、「職場で困っていることはないか」、「入社して数カ月経ったが仕事には慣れたか」などお伺いして、定着・活躍をサポートする仕事をしています。
ただ前編でもお伝えした通り、転職時は就職に悩んでいる人をサポートする就職アドバイザーの仕事をしていました。

毎日大勢の求職者の人生に向き合い、就活の相談に乗り、就職いただけるよう全力で仕事をしていましたが、実はしばらくは思ったような成果が出ませんでした。
加えて、同期のアドバイザーが非常に優秀であったことから、同期と自分の差を強く意識してしまい、悩んでいたのです。

自信を喪失しかけていたある日、先輩に面談をお願いしました。そして、仕事で成果が出せず苦しい気持ちを吐露したところ、こう投げかけられました。

「あなたはどこに成果を求めていますか?」

質問の意図を探りつつも、「上司の評価が自分の成果ではないのですか?」と返事をすると、先輩はさらにこう続けました。

「今まで支援した求職者に電話をしてみてください。
 きっと答えが分かると思います。」


自分の成果=上司の評価、ではなかった

「どういうことだろう?」と不思議に思いながらも、言われるがままに以前自分が担当して就職成功されたお客様に電話をかけました。そして雑談を交えながら、仕事の調子はどうかと尋ねてみると、こんな返答が返ってきました。

「正直忙しいですけど、
任される仕事が増えて楽しいです!」

そんな嬉しそうな声を、1人だけでなく、電話をした数人から聞かされるうちに、あることに気が付きました。

「自分の成果は、上司が決めるものではないのかも…。
自分が仕事をしたことで、お客様が幸せになっていることが、自分の成果なのかもしれない。」


辿り着いた『お客様の幸せ』と自分の変化

その答えに辿り着いてから『お客様の幸せとは何か』を突き詰めて考えたところ、ひとつの答えに辿り着きました。

「求職者に入社していただいたら自分の仕事は終わりではない。
 入社後に活き活き働けて、幸せになっていただくことだ!」

それからは、自分の仕事の仕方が変わっていきました。
求職者との面談では、入社後を意識したアドバイスを伝えるようになりましたし、紹介企業が長く勤められる環境であるか、厳しく目を向けるようになりました。だからこそ、就職した求職者から退職の連絡をいただくと、ショックを受けるようにもなりました。

加えて、優秀な同期と自分を過剰に比べなくなりましたし、自分にも他人にも噓をつけない自分が、胸を張って「良い仕事をしている」と自信を持てるようにもなりました。

「目の前の顧客に幸せになってほしい」

そんな想いと成果が評価され、アドバイザーから担当変更して、冒頭で説明した『活躍支援チーム』にて、就職が決定した求職者が安心して働き続けられるようサポートする仕事に携わるようになりました。


辞める前に相談をしてほしい

『活躍支援チーム』では、入社後に安心して働き続けられるよう、入社前後に研修を受けていただけるよう手配したり、公式LINEで相談窓口を設置しています。

LINEの相談窓口では、職場や仕事の悩みを24時間受け付ける体制を整えていますので、毎日多くの相談メッセージが届きます。

「同期がいなくて心細い」
「年が離れた上司に相談することを緊張してしまう」
「なかなか仕事が覚えられない」

こうしたご相談がメインですが、時には「会社を辞めます」という一文だけが届いて、ブロックされていることもあります。

紹介した手前、辞めたくなるほどストレスを溜め込ませてしまったことに申し訳なく感じつつ、「辞める決断をする前に、相談してくれてもよかったのではないか」と思うのが本音です。

何があったのか教えてほしかった。
時間が解決してくれる内容ではなかったか。
ジェイックが介入すれば避けられた退職ではなかったか。

そして何よりも、「勢いで辞めるのはもったいない」と考えてしまいます。


次の転職で影響を及ぼす『退職理由』

もちろんあなたの人生ですので、最終的にはあなたに決めていただきたいです。でも、後先考えない衝動的な退職と、たくさん相談して悩んで考えて、いろいろな選択肢を知った上での退職は、今後の人生が変わってきます。

具体的には、次の転職の難易度が大きく変わります
というのも、人生の一大イベントである就職と退職は、人柄が表れるものです。

何を考えてその企業に入って、
どんな気持ちで仕事に向き合って、
そしてどんな経緯で退職に至ったか。

この一連の流れを聞くだけで、『人を見るプロ』である面接官は、求職者のある程度の人柄や考え方の癖を見抜けるものです。ですから一般的に、『前職の退職理由』は面接で細かく深掘りされます

「どうして辞めてしまったのか」
「状況を変えるために自分で何か行動はしたか」
「転職して同じ状況に置かれた場合どうするか」

これらの問いへの回答が、理路整然としていて、困難をチャンスに変える希望を見出せる内容でしたら、なんら問題はありません。
ところが、誰にも相談せず、何も行動を起こさず、今後のことを何も考えず勢いで辞めてしまった場合。
多くの面接官は「うちの会社に入っても同じことを繰り返すだろうな…」と懸念を示すものです。ですから、面接で退職理由をうまく答えられないと、転職活動で苦戦することが多いです。


たくさん悩んだ上での選択は人生の財産になる

だから、就職先で嫌なことがあった時。
困ったことがあった時。
すべてを投げ出したいと思った時。

勢いで辞めるのではなく、まずは私達に相談してほしいです。

そこで考えたことはあなたの財産になりますし、相談することで、もしかしたら「明日から頑張ろう」と気持ちが晴れるかもしれません。
もし私達が介入できる内容であれば、私達が企業に直接相談して、環境を改善してもらう手もあります。

だから衝動的に辞める前に、やれることを全部やってから辞めませんか?
これから転職活動をする時に「嫌なことがあったので辞めました」とだけ面接で話すよりも、「やれるだけのことをやったのですが…」と話せた方が、面接官からの印象も良いものです。


入社して終わりではない

人生を懸けて就職活動をして、無事に入社が決まったら「これで人生大丈夫」と思っていませんか?
むしろここから3年くらいが1番大事だと、私は考えています。

今は入社したばかりで、慣れない環境や仕事内容につらく感じるピークかもしれません。ただ、次第に慣れていきますし、数か月後には今とは違う新たな悩みが出てくるものです。
だから「きつい!もう辞める!」と衝動的に辞めるのではなく、「乗り越えるために何ができるか」を、まず考えてほしいです。ひとりで考えることが難しければ、気軽に私達にLINEをしてください。

今まで大勢の相談に乗ってきましたが、どんな悩みにも何かしら解決策はあります。たくさん相談して悩んで考えて、解決できれば嬉しいですし、もし最終的に退職の道を選んだとしても、たくさん悩んだ過程にこそ価値があると思います。

だから、どんな内容でも構いませんので、ひとりで思いつめずに私達に相談してください。
入社して終わりではなく、入社後に幸せであれるように、誠実に携わらせていただきます。



前編はこちら!


ジェイック公式LINEはこちら





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