見出し画像

【備忘録】スマートキー搭載車でシステム始動中に外部からドアロックする方法

はじめに

 クルマから離れる際、システムを停止しパーキングブレーキをかけるなどの措置を取らないと道交法の停止措置義務違反にあたる可能性があります。また、条例で停車中のアイドリングストップが義務付けられている場合もあるので、必ず各種法令等を確認の上、実践される場合は自己責任にてお願いいたします。
 本記事は道交法適用外となる私有地(私有地でも道交法が適用される場合もあるので注意)、かつEV、FCVなどのアイドリングストップ条例に反しない車両を用いたケースを想定しています。

こんにちは。

 最近のクルマは一部のものを除き、基本的にスマートキーというシステムが採用されています。キーを携帯していればドアノブを握るなどで解錠でき、また、ドアにあるボタンを押すことで施錠することもできる便利なシステムです。システムの始動もプッシュボタンでできます。
 このスマートキー、便利なシステムであることにかわりはないのですが、"システム始動中はリモコン信号を一切受け付けない"という欠点があります。

 これが地味に厄介で、例えば機械式の駐車場で操作をしなければならない、ゲートを開けなければならないなど、システムを始動したままクルマから離れなければならない状況は少なからず存在するのですが、その際に外から施錠、解錠することができません。最近はクルマの盗難なども多いため、短時間であっても施錠がベスト。そこで、システム始動中であっても外からドアロックする方法を掲載します。

結論 : スマートキーに搭載されている物理キーを使おう!

 電池切れ、キー故障時、バッテリーあがりなどのエマージェンシー的用途のため、実はスマートキーには物理キーが隠されています。

画像1

Honda スマートキーの例

画像2

Nissan インテリジェントキーの例

画像3

Suzuki 携帯リモコンの例

 このような形で大体のメーカではスマートキーのどこかにスライド式のロック機構があり、ロックを解除しながら引き抜くことで物理キーが出てきます。このキーを運転席ドアにあるキーシリンダーに差し込み回すことで、従来のクルマのように集中ドアロックをすることができます。

画像4

Honda スマートキーの物理キーを用いてFitを施錠している例

 この手法はECUを通すことなく物理的にロック機構を動かしているだけに過ぎないため、システムの動作に関係なく行うことができるのです。

 注意点として、キーシリンダーは基本的に運転席にしか用意されていません。運転席側を壁などにぴったりつけて駐車するとこの手法は使えなくなります(スマートキー電池切れ時に詰むので本当に要注意)。また、ロック時は物理的なロックの音こそ聞こえるものの、アンサーバックは何もありません。ドアハンドルを引くなど、きちんと施錠されているかどうか確認してください。
 そして何よりも、いきなりクルマが動き出した!みたいなことが絶対に起こらぬよう、確実にパーキングブレーキをかけ、ギアをパーキングに入れてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?