見出し画像

Adobeを解約した話

こんにちは。

 Adobe Creative Cloudが満期を迎えたため、そのまま更新せずに解約しました。諸々の経緯について、長々と綴ります。

Adobeとの出会い

 初めてAdobeを買ったのはCS4でした。EOS 30Dを所有していたこと、お小遣い稼ぎにブログを始めたため諸々のツールが必要であったことなどが購入のきっかけでした。当時はまだサブスクリプションなんて概念はなく、パッケージ版の買い切りのみ。Master Collectionという今で言うところのAdobe CC コンプリートプラン相当、全部入りが30万円以上、学生版でも12万していました。実はAdobeの学割、中学生以上(13歳以上だったかな?)じゃないと適用できないんです。当時はまだ小学生だったため学割も適用できず、通常版を大枚をはたいて購入しました。Photoshopも購入するパッケージによって無印と上位版のExtendedに分かれていたりと、複雑な形態をしていました。
 それ以降、CS5、CS5.5、CS6とMaster Collectionを購入し続けていました。64-bit対応などメジャーアップデートのたびにかなり変更点があったためやむを得なかったとはいえ、アホなことしてますね。

Adobe CCとの出会い

 AdobeがCS6をリリースすると同時に、サブスクリプション版であるCreative Cloudもリリースされました。前々からAdobeはCCへの移行をアナウンスしていましたが、"毎月5,000円って買い切りでも6年弱で元取れるじゃん"などとアホなことを考え、CS6もパッケージ版を購入しました。今思えば買い切りの頃も結局毎バージョン買ってたのに、ほんとにアホですね。
 結局Adobeは買い切り版をCS6で終了し、以降はCCに移行されることになります。CC初版はそこまで大きな変更がなかったこと、CS6を買っちゃった手前CCに入るのは負けた気がするのでスルーしていました。しかし、CC 2014になるとPremiere Proが4K編集に対応するなど、CS6ではついていけなくなる部分が生じるように。結局CC 2014がリリースされたタイミングで学生版CCを契約し、今に至るわけです。

大学生活とAdobe

 クリエイティブ系の大学に入学したこともあり、2年生あたりまでは授業でAdobeアプリケーションを使用することが多々ありました。そのため、Adobeは仕事道具兼教材として利用し続けていました。
 以降はAdobeを授業で利用することはほとんどなくなり、本業となっていたブログの写真編集用、そしてたまに一眼を使うことからPhotoshopとLightroomをちょこちょこっと使うかなー程度になっていました。それでもブログのアフィリエイトで食べていたため、仕事道具としてAdobe(特にPs)は必須。学割でそこまで高くなかったこともあり、継続して契約していました。また、映像編集の仕事なども一部していました。

Adobe CCの値上げ

 2019年1月、AdobeはCreative Cloudの各種プランの値上げを発表しました。海外では先行して値上げされていたこともあり、日本でもいずれ来るだろうな…とは思っていたのですが、案の定でした。この段階では学生版は値上げはされず。通常版のみの値上げでした。
 しかし、その後学生版も値上げ。年間1万円以上の値上げとなり、消費税増税も相まって結構いいお値段になってきました。また、この値上げを機にAmazonタイムセールでのAdobe CCのダウンロードコード版の割引が急に渋くなり、5%程度しか引いてくれなくなりました。私はAmazonでセール時にまとめて年間プランを買っていたこともあり、実質的に値上げ分以上の値上げになってしまったわけです。このあたりで値段に釣り合わないと感じ始め、Adobeの必要性に疑問を抱き始めます。

廃業

 無事内定をいただき、就活を終えたわけですが…内定先の企業は就労規則で副業不可とのご達し。つまりは現状の個人事業主は廃業、ブログも閉じることになります。そうなるといよいよ本格的にAdobeの必要性がなくなってきます。頻繁に利用していた一眼レフもだんだん写真、映像に興味がなくなってきたこと、重くてでかいため持ち運びに邪魔なこと、持っているのがEOS 60Dと古く下手するとiPhoneのほうがキレイに撮れちゃうレベルになってしまっていることなどから持ち出す機会が激減。カメラを買い換えるほど写真や映像に熱があるわけでもなくなっており、趣味でPs、Lr、Prなどを使う機会も激減していました。

Adobe、いらなくね…?

 ここまで来るといよいよAdobeを契約し続ける意味がわからなくなってきます。使ってないんですよね。
 昔は代用できるアプリケーションが少なかったので"Adobeでいいや!"と脳死でAdobeを選んでいれば問題ありませんでしたが(Adobeしか選択肢が事実上なかったのも事実)、今となってはPsの代替としてGIMPもある程度使えるレベルになりましたし、Prの置き換えはDaVinci Resolveで十分。AuditionはProToolsをもともと持っているので問題なし、Aiは使わん(使えん!w)と、凝ったことをしないのであればほとんど他のアプリケーションで代用できるようになってきています。Adobe Fontsも私自身モリサワやフォントワークスを持っているのでほぼ影響なし。CCのメリット、全然享受してないことに気が付きました。
 最悪Adobeが必要になっても、手元にはCS6のパッケージ版があります。ファイルの受け渡しをするとなると互換性で引っかかるでしょうが、個人利用で凝ったことをしないなら問題ないんじゃないか、と思ったわけですね。

さらば、Adobe

 ということで、Adobeは更新することなく終わりました。すでにAdobeのない生活を1ヶ月程度送っていますが、後述する点以外特にデメリットを感じていません。
これから社会人になり、学生版の適用もできなくなります。一時期はデジハリオンラインやヒューマンアカデミーのAdobeでも契約すれば、なんて考えていましたが、これも今となっては年4万円。それでも通常版を契約するよりは圧倒的に安上がりですし、そもそも買い切りの頃からしたらCC値上げ後であっても大幅に安いことにかわりはないわけですが、それでもほとんど使わないものに年4万はうーんと言わざるを得ません。これからは必要なときだけ1ヶ月単位ででも契約すればいいかな、と思うようになっています。ちなみに余談ですが、デジハリを本格的に知るきっかけとなったYouTube NextUp開催前まで、デジハリってAdobeを安く買うところだと思ってました。ごめんなさい。

困ったところ、懸念点

・Acrobatがない!!!
 今までCreative Suite Master CollectionからCreative Cloud コンプリートプランまで、全てに包括されていて当たり前のように使っていたAcrobatの存在、すっかり忘れていました。多分CCで一番使っていたツールだと思います。セキュリティの観点からも流石にCS6時代のAcrobatを使う気にはなれず…。今の所は無料のAcrobat Reader DCでなんとか乗り切っていますが、しんどいかもしれません。もしかしたらAcrobatだけは単体で契約するか買うかするかも…。

ということで、ここまで長々と綴ってきました。
青春を共にしたAdobeさん、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?