周りに流されず個々人がノー残業やフルリモート判断を。ミラティブ流・プロの働き方宣言「デクレア制度」

昨日はミラティブ社の健康裁判長制度(CHO)について取り上げました。がんばって運用しています。


今日は、今月から試験運用を始めたばかりの「翌月の働き方宣言制度」=「デクレア制度」について紹介します。

どんな制度?

毎月20日をメドに、翌月の働き方を宣言(デクレア)して、各人の宣言を踏まえて経営や各PMは翌月の開発スケジュール等を調整します。
・「6月はノー残業にします」
・「第3週は7時~15時半で稼働します」
・「この日はリフレッシュ兼ねてフルリモートです」
といった宣言です。
(もちろん大前提として、有給休暇の使用や、フレックスのコアタイム以外の出退勤、必要な休憩時間をいつでも取れる、当日でもフルリモートに切り替え、等は、その日の突発対応含めいつでも利用ok

名前を考えて、「エクレア」と「デクレア」って似てるよなって思ったら英単語の覚え方にかわいいイラストがありました。みんなにはエクレアで覚えていってもらっています。

きっかけ・課題

何でわざわざ働き方の宣言が必要なの?という話ですが、この制度で解決したい点はシンプルで、「周りも大変そうだから、休みにくい/早く帰りにくい」のゼロ化です。


「最近忙しくてinputの時間が取れていない」
「出張が多い時期で家族との時間が十分に取れていなかったので、この週は毎日家で夕食を食べたい」
「息子の放課後を受験勉強徹底サポート期としたい」
といった時期は誰にでもありうると思います。

いまinputした方が中期で成果が最大化するなら堂々といまinputしてほしい、今は家族に時間使った方が良い時期なら堂々とそうしてほしい、

そんな風に、結果を出すプロである個々人の判断を尊重して、それらがやりづらい状況はすべて排除しよう、という考え方です。もう少し説明します。

この制度に至る思想=「プロフェッショナル」と「Default Trust」

ミラティブ社の組織コンセプトは「支えあうプロ集団」です。
少数精鋭の組織で、性善説経営を標榜してやっていく、という意志表明をしています。

その上で、以下のような要求と、尊重を最近明文化しました。

プロとはなんだろうか、という問いは難しいし正解がないのですが、少なくとも当社では行動指針を満たせる人に入社してもらうことにしています。

「期待を超え続ける」「スキルを磨き続ける」ために、マーケターにとっては家でYouTuberを見ることもある意味仕事だし、採用担当にとっては友達とのコミュニケーションも誰かの紹介を受けうる仕事とも言えます。最大のパフォーマンスを出すために健康管理やゆっくり睡眠をすることもある意味仕事のため「とも」言えるでしょう。
つまり、プロにとっては、生活のあらゆる瞬間が仕事につながりうるものだという発想に立ちます。


また、親の介護や、家族のケアといった事象も、結果を出す(期待を超え続ける)プロであるその人が使わなくてはいけない時間・使いたい時間なのだから、ある意味では仕事に「も」つながるものだし、尊重するのが当然とも言えると思います。
(家族のことなど、仕事よりも優先すべきことは人生でたくさんあると思いますが、ミラティブでは「人生において仕事の優先度が高めな人」に来てほしい、とは思っています。行動指針「そして楽しみ続ける!」)

そして、高齢化が進む日本では、こうした問題はより日常化しますし、休みや時間投資が必要な度合いも個々人によっても全く異なるはずです。


そんな中で、少なくとも働き方については既に大きな時代の変化が訪れています。
SlackやZoomなどのツールが整備された現代では、必ずしも出社時間だけが仕事時間とも言えないケースが増えています。
(副業の多いミラティブ社ではリモートワークのしやすさにもこだわっています)
帰宅後でも、スマホに来た通知で返信した方がいいなと思えばその場で返す、といったことは、(強制はされるべきでないものの)自然な仕事の仕方になっていますよね。

いまや、いつでもどこでも仕事はできうるし、何を仕事と定義するかも難しいし、すべては混ざっていっているとも言えます。


となると結局、短期の会社都合を押し付けて何かしらの歪みが個々の生活に出るよりも、相手がプロフェッショナルであればその調整を含め一任して委ねる方が、信頼に応えて中期でより良い結果を出してくれるはず、と考えます。(これはある意味プレッシャーをかけているとも言えるので、必ずしも「やさしい」組織でもないのだと思います。報酬等をベースにした適切な緊張感がお互いにある状態)


もう少し補足すると、性善説経営の要素の言語化として、最近「Default Trust」という考え方を取り入れました。
(海外組織の成功事例に着想を得ています)

この対義語は「Earned Trust」で、信頼関係は入社後にパフォーマンスで獲得するものだ、というものです。

そうではなくて、フルタイムで入社すると決まったら(そこまでのハードルは低くはしないけれども)、お互いの信頼関係はすべての前提として「支えあうプロ集団」をやっていこうぜ、

もしも信頼しづらいと思える状況だとしたら信頼する側の問題ととらえて、わかりあう姿勢でやろうぜ、わかりあうための福利厚生には徹底投資するよ、というような発想です。
(制度例:新入社員の入社後1週間はいっしょにランチ行くと完全無料の「ウェルカムランチ」、社内メンバーとの夜ご飯・飲み会はいつでも2000円で行けて残りは全額補助の「式部式ごはん制度(2000円札が紫式部なので)」など)

「ミスや誤解はあっても悪意や怠慢はない」という信頼関係で仕事ができると、いろんな物事がとても速く、また気持ちよく進められます。

この「Default Trust」については、今月から言い始めているのですが、これだけで超長文になってしまいそうな奥深さを(難しさも)早くも感じているので、そのうち別途取り上げたいと思います。

デクレア制度

前置きが長くなりましたが、これらの発想を前提に、それぞれの仕事に向き合うプロフェッショナルとして、自由に自分の時間をコントロールして中期で最大のパフォーマンスを出してほしい、それを堂々と表明してほしい、というのが「デクレア制度」の要諦です。


「1週間家にこもって徹底的に新技術の勉強をすることで中期で成果が最大化するなら、堂々とやってくれ」、
「ある特定の時間は仕事以外のことを優先しなくてはならない場合は、堂々とやってくれ」、という制度です。

たとえばこれは6月のある週の例。この週はinputに使いたいのでノー残業とする、この日はフルリモートで集中してやる、等が数週間前から宣言されています。(ノー残を言ってなかったら残業しなきゃいけないとかではないですし、フルリモートの突発利用もokなのは前提)

プロがこの宣言をしているということは、こうした方が最終的に生産性は上がるのだろう、という理解と尊重(Default Trust)で、踏まえた業務量やスケジュール調整をPM等は行っていくことになります。

運用はまだまだ始まったばかりで、試行錯誤になりますが、さっそく変化を感じはじめています。

そして、経営としては、これらの制度は、ミッション達成のためにやること、つまり勝つためにやることなのだ、というのは明確に伝えています。残念ながら慈善事業ではないので、最終的な勝ちへのこだわり・野心は強烈に強い会社でもあります。
プロのパフォーマンスを信頼して、徹底的に個々人の事情をサポートしていく方が、最終的にはパフォーマンスも上がり、優秀な人も長く所属してくれて、勝てると思ってやっています。

勝つために、最高の仲間と最高の仕事をするために(その結果みんなでハッピーになるために)今後も仲間に向き合っていきます。

採用強化中です!

今日はデクレア制度を紹介しました。フルリモートをたまにやると、マジでリフレッシュして生産性あがるんですよね。特にエンジニアやものづくりにかかわるメンバーの働きやすさを重視して今後も制度を設計していきます。

「支えあうプロ集団」として、メンバーの優秀さに関しては本当に自慢したいことばかりの最高のチームです。まだまだではありますが働きやすさも強化されていっていると思っているので(終わりない旅路ですが…)、少しでもミラティブ社に興味を持っていただけた方はぜひ気軽に話を聞きにきてください!エモカラや次なる新規事業の募集も行っています!!
→話を聞きたい・応募はこちらから:採用ページ https://www.mirrativ.co.jp/recruit/

デザイナー向けの資料、本当に当社デザインチーム素敵すぎるのでぜひパラパラでも目を通してほしいです。

今はミラティブ社じゃないな、という方も、よかったらフォローやシェアで応援もらえると嬉しいです。個人にパワーバランスがある時代だからこそ、それぞれがやりたい仕事に、やりやすい形で全力で向き合っていけるといいなと思っています。それではまた!

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