ボストンキャリアフォーラムの歩き方ー200名の先輩たちの体験談から学ぶ7つの準備と7つの本番ノウハウ2019年度版

みなさん初めまして。ジェームス・ケイといいます。最初に少しだけ自己紹介をさせていただきます。

ジェームスと名乗っていますが、私は日本生まれの日本育ちという純粋な日本人です。ジェームスというのは、アメリカで生まれた子供に付けたミドルネームで、ウェブ上のペンネームとして使っています。

MBA留学中に知ったボストンキャリアフォーラム

私がボストンキャリアフォーラムの存在を初めて知ったのは、MBA留学中のことです。

私は、日本の明治大学を卒業し日系企業で4年間働いた後に、私費留学でMBAを取得するた米国の大学の大学院に進学しました。

ボストンキャリアフォーラムという就職活動の機会を知ったのは、アメリカの大学院に入学してすぐのことです。当時、私の在籍していたMBAプログラムには1年先に入学していた3人の日本人の先輩がおり、小さな日本人会を毎月開いていました。

一昨年前のボストンキャリアフォーラムに参加していた3人の先輩たちは、ボストンキャリアフォーラム開催の数ヶ月前から毎週対策講座を開き、貴重なノウハウを後輩である私に教えてくれました。

その結果、ボストンキャリアフォーラムに初挑戦した年に、アマゾン、楽天、インド系大手IT企業3社からオファーを貰うことができました。指導してくれた先輩たちには本当に感謝しています。

これから挑戦する後輩たちのため「ボストンキャリアフォーラムの歩き方」サイトを立ち上げ

その時に教えてもらったノウハウを整理し、公開したのが私が管理しているサイト「ボストンキャリアフォーラムの歩き方」の原型となっています。

その後、ボストンキャリアフォーラムの歩き方では、毎年参加した参加者たちの体験談を集めるようになり、私自身も、留学中の学部生たちから毎年のようにボストンキャリアフォーラムの相談を受けるようになりました。

サイトでは、毎年の参加者の体験談や後輩たちから得た追加情報を取り込んで、最新情報の提供とノウハウの充実化をはかり続けています。

note版ボストンキャリアフォーラムの歩き方について

このnote版「ボストンキャリアフォーラムの歩き方」は、一般公開しているボストンキャリアフォーラムの歩き方サイトのコンテンツを元に、その中から本当に有益かつ人気があるものを厳選し、加筆、修正をした内容になっています。

また、副題にある通り、記事の中には「ボストンキャリアフォーラムの歩き方」サイトを運営する中で集まった200名以上の参加者の体験談をふんだんに取り入れています

さらに、通常、有料で提供している対策コンテンツの一部を購入特典として提供しています。

以下が、本講座がカバーしているコンテンツの目次です。準備と当日それぞれの攻略ポイントを7つにまとめて解説します。文章のボリュームは55,000文字くらいです。

1. ボストンキャリアフォーラムとは
2.【事前準備1】まずは宿泊施設を予約しよう
3.【事前準備2】企業研究の方法
4.【事前準備3】自己分析の方法
5.【事前準備4】レジュメは早めに着手
6.【事前準備5】事前応募し、面接予約を確保する
7.【事前準備6】Webテスト・適性テストの準備
8.【事前準備7】面接の準備
9.【当日の歩き方1】服装と持ち物
10.【当日の歩き方2】会場入りまでの動き
11.【当日の歩き方3】会場での動き方
12.【当日の歩き方4】ウォークインの注意点
13.【当日の歩き方5】面接を攻略する
14.【当日の歩き方6】ディナーのポイントと注意点
15.【当日の歩き方7】内定と日本での最終面接
16. その他のキャリアフォーラムの活用方法
17. あとがきと購入特典


1. ボストンキャリアフォーラムとは

1-1 ボストンキャリアフォーラムの概要

ボストンキャリアフォーラム(ボスキャリとも呼ばれます)とは、毎年10月~11月にボストンで開催される、留学生向けのジョブフェアです。主催しているのはディスコという人材紹介会社で、企業の国際化が脚光を浴び始めた1980年代の1987年に最初のキャリアフォーラムを開催して以来、30年以上に渡ってこのキャリアフォーラムを運営し続けています。

このボストンキャリアフォーラムは、留学生にとっては、多くの企業に応募できる貴重な機会であり、企業にとっては、優秀な海外留学生を採用できる、双方にとって貴重で有益な機会となっています。ディスコ社が公表しているデータによると参加する留学生はのべ約1万人、参加企業は約200社となっており、留学生向けの最大のジョブフェアと呼んで差し支えないでしょう。

このボストンキャリアフォーラムでは、フォーラムが開催する3日間で行われる数回の面接で内定を出す企業も多く、日本での就職活動を知っている私からするとまさに夢のような就職イベントです。日本での就職活動は数ヶ月という期間におよび、エントリーシート提出、筆記試験、集団面接、個別面接数回という長いプロセスを1社1−2ヶ月かけて五月雨式に繰り返していく必要があります。

ボストンキャリアフォーラムは、企業によっては最短1日で内定が出ることもある夢のような就職活動の機会ですが、実際に参加してみると、就職活動に関する情報が入りにくく、毎日の勉強が忙しい留学生の中には、準備不足や情報不足のため、この年に一度しかないこの貴重な機会を活かしきれずに散って行くことも多いのが現実です。

さらに、近年では、日本の有名大学の学生の間でもボストンキャリアフォーラムの存在は広く知られるようになったため、日本からの参加者の数も増加傾向にあり、留学生にとってはライバルが増える事態が起きています。

企業の方とお話したところ、全体の参加者は増えているが、日本からの参加者(K大学やW大学から)が増えたため、本来ターゲットとしている留学生の割合が減っているのでは、ということでした。
 (ボストンキャリアフォーラム2011参加、ブリガムヤング大学 匿名さん)


1-2 ボストンキャリアフォーラムの参加企業

以下は、2004年から2018年までの14年間の参加企業の推移です。

- 2004年107社
- 2005年128社
- 2006年176社
- 2007年204社
- 2008年172社
- 2009年102社
- 2010年132社
- 2011年171社
- 2012年190社
- 2013年209社
- 2014年191社
- 2015年195社
- 2016年211社
- 2017年213社
- 2018年230社

参加する企業の数が年によって上下しているのは、景気の動向と参加企業数が密接に関係しているからです。例えば、2004年は107社と少ないですが、これは2001年のITバブル崩壊後の不景気から立ち直りつつあった時期です。また、リーマンショックがあった2009年は前年の4割減となる102社に落ち込んでいますが、その後景気の回復に伴い、2012年からは200社前後で推移しています。そして、2018年はついに過去最高の230社の参加となりました。

参加企業で特筆すべき点は、コンサルディングファーム、投資銀行、大手監査法人、外資系製薬会社、総合商社など、国内でも学生に人気があるトップレベルの企業が数多く参加していることです。

コンサルディングファームに関しては、年によって若干参加・不参加はありますが、マッキンゼー、ボストン・コンサルティング・グループ、ベイン & カンパニーの3大コンサルティングファームが揃います。

高給で有名な外資系金融も、ゴールドマンサックス、JPモルガン、モルガンスタンレー、ドイツ銀行、UBSなどはボストンキャリアフォーラムの常連です。外資系金融はかつての人気や勢いを失ったとはいえ、未だに日系企業から見ると驚くような高給が支払われる業界の一つです。

ビックフォーと呼ばれるEY、PWC、デロイト、KPMGは、グループの中心である監査部門はもちろん、様々なグループ企業が多様なポジションで採用しています。ちなみに日本国内の監査法人の新卒採用は、基本的には会計士試験の合格者だけですが、海外のビックフォーの各オフィスでは、米国公認会計試験に「これから」合格できそうな学生を採用するため、日本とはまったく状況が異なっています。

1-3 誰が参加できるのか

CFN(キャリアフォーラムネット)のボストンキャリアフォーラムのページには、参加対象者を以下のように定義されています。

日英バイリンガルで以下のいずれかに該当される方
1)日本国外の4年制大学・大学院を卒業予定(もしくは卒業済み)の方
2)日本の4年制大学・大学院を卒業予定(もしくは卒業済み)の方で、一年以上の交換留学をされている (もしくは留学された)方
3)職務経験をお持ちの方

1については、ボストンキャリアフォーラムに参加してくる学生の大多数がここに属すると考えられます。例えば、OECD等の2012年統計による日本人の海外留学者数を集計によると、約6万人が海外留学をしていますが、その内訳は、中華人民共和国とアメリカ合衆国がそれぞれ2万人前後で、次いで英国の3,600人となっています。これらの海外留学生の中で、英語圏に留学している学生たちの多くが、ボストンキャリアフォーラムに参加します。

2については、東京大学、慶応、早稲田などの国公立や難関私立大学に在籍しており、1年かそれ以上の交換留学の経験がある学生たちが対象になります。例えば、東京大学では毎年50人〜100人ほどの学生が1年前後の交換留学に参加しており、そのうちの半数が英語圏への留学生です。こうした交換留学生たちは、正確な数は不明ですが、日本全体で数千人規模いると推測されます。

3については、実質的には、ほぼMBAプログラムに在籍している学生たちになります。以前ディスコ社の担当者と話をした時には、毎年300-400人前後のMBA在籍性がボストンキャリアフォーラムに参加している、と言っていました。

1-4 ボストンキャリアフォーラムの会場は

ボストンキャリアフォーラムの会場ですが、例年二つの会場のうちどちらかが選ばれています。Boston Convention and Exhibition Center(BCEC)と John B. Hynes Veterans Memorial Convention Center(Hynes)です。

以下は2008年からの会場の推移です。ボストンキャリアフォーラムの会場としては主にBECEが選ばれていますが、数回はHynesでも開催されています。

- 2008年 Hynes
- 2009年 BCEC
- 2010年 BCEC
- 2011年 BCEC
- 2012年 BCEC
- 2013年 BCEC
- 2014年 BCEC
- 2015年 BCEC
- 2016年 Hynes
- 2017年 BCEC
- 2018年 Hynes

会場の場所は宿泊先の選択やディナー会場までの移動などに影響を与えます。私はBCECとHynesいずれのキャリアフォーラムにも参加しましたが、ロケーションだけで言うなら、ボストンのダウンタウンの中にあるHynesの方が圧倒的に便利です。宿泊施設の数も周辺のお店の数もHynesの方がずっと充実しています。ですから、Hynesで開催される年にボストンキャリアフォーラムに挑戦する学生は幸運だと思って下さい。


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ボストンキャリアフォーラムの歩き方ー200名の先輩たちの体験談から学ぶ7つの準備と7つの本番ノウハウ2019年度版

ジェームス・ケイ

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