サッリのチェルシーでモラタはスタメンを勝ち取れるのか!?

「サッリには時間が必要だ」
チェルシーのアシスタントのゾラ氏はそうコメントした。


時間がかかるサッリの戦術

サッリ新監督になって初のプレミアリーグ第1節、チェルシーはハダースフィールド相手に3-0で完勝した。新監督になっての初試合で3-0で買ったことは少なからずサッリは心を落ち着かせた事だろう。

サッリのナポリでのサッカーは美しかった。全員が一つの生命体のように意思疎通を図り、素晴らしい連携を見せていた。流れるように相手ゴールに迫り、華麗に何得点も決めていくポゼッションサッカーをするナポリは、ヨーロッパで一番美しいサッカーをするチームと称えられたほどだ。

しかし、サッリが目指すそのサッカースタイルを体現する為には時間が必要だ。全員に厳格なルールを教え込まなくてはならない。少しでも連携を乱すと総崩れしてしまうサッリのサッカーにおいて、全員が戦術を深く理解する事は必須である。
故にサッリのサッカーを1年で体現するのは難しい。ナポリでの三年間でも、美しいサッカーを体現できたのは2年目からだ。

今回のハダースフィールド戦でも、サッリのサッカーができたとは言いずらい。一点目のカンテのゴールはウィリアンの個人技による突破によるところが大きい。しかし二点目はサッリらしいマルコス・アロンソの中盤の飛び出しから得たPKだった。三点目はアザールの単独突破から絶妙なスルーパスでペドロが決めたもの。3得点中2点が個人技による突破だ。
ナポリでの得点は組織による連動的な崩しがほとんで、結果は同じだとしても、チェルシーとナポリは全く違うような得点パターンである。

しかし、時間とともにサッリの戦術は浸透し、2点目のような連動的な崩しが増えていくだろう。サッリの美しいサッカーがプレミアリーグで見られるのはとても楽しみだ。


岐路に立たされるモラタ

しかしそのチェルシーの中で一人、アルバロ・モラタは岐路に立たされいる。

戦術の理解度がまだ低く、ハダースフィールド戦でチャンスを決めきれず、ボールを持っても簡単にボールをロストするシーンが多い。

サッリの戦術においてFWの重要性は高い。
イグアインのような突出したストライカーがいた時は、最後にイグアインにボールを集めゴールを量産するシステムを作り上げた。イグアインが去った後でも、メルテンスを偽9番として起用し、カジェホン、インシーニェ、ハムシクとともにゴール量産していった。全員で連動するチームでゴールの一番近くのCFは得点シーンにおいて、チャンスメイクのシーンにおいて、様々なシーンにおいて重要な選手だ。CFがうまく機能しなければすべてが機能しなくなってしまう。

モラタの場合はどうだろう。身長がでかく、ゴール前での得点感覚も持っており、高いテクニックも持ち合わせている。ストライカーとしても偽9番としても起用できる逸材だ。
しかし2017/18シーズンは不調に陥ってしまい、11ゴールでシーズンを終えている。ストライカーとしては物足りないゴール数である。強くないメンタルとプレミアリーグで潰されがちなフィジカルの弱さが今の課題だ。

チェルシーのFWには他にもフランス代表のオリヴェイ・ジルーがいる。アーセナルで長らくしのぎを削ってきたこのFWは強靭なフィジカルとテクニックを持つ、典型的なポストプレイヤーだ。昨シーズンもポストプレーからアザールやペドロとの連携で数々のチャンスを作り、自らもゴールを決めてきた。


モラタはチェルシーでスタメンを勝ち取れるのか

モラタはチェルシーで正ストライカーの座を勝ち取ることができるか。W杯の影響でコンディションが整わないモラタが本来の調子を取り戻した時、サッリはどちらを起用するだろうか。25歳でポテンシャルをまだ秘めているモラタか。31歳と成熟し、プレミアリーグでの戦い方をわかっているジルーか。

サッリのサッカーはレギュラーと決めた選手はそれ以降簡単に変えない。連携を深く浸透させる為、ずっとメンバーを固定して戦っていく。つまり最初のFW争いに勝った方がシーズンを通してレギュラーとして固定される。スタメンから外れたらその後の出場はないと思った方が良い。

レアルマドリーから100億で移籍したモラタは、プレミアの激しいフィジカル争いとプレッシャーとジルーに打ち勝ち、チェルシーのCFの座を勝ち取れるのか!?

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