K.F.F.2000 / NIGO Feat. GZA & Prodigal Son

「短時間でさらっと書けるやつ、なんかないかな〜」なんて思ったので、今回はマキシシングルの『K.F.F.2000』(2000年発売)をチョイス。

画像1

1999年にリリースしたNIGOのシングル『Kung Fu Fightin'』を元に、なんとGZAProdigal SonProdigal Sunn)をフィーチャーしたのが本作なのだ。
GZAはもちろんWu-Tang Clanを代表するMCの一人、そしてProdigal Sonはウータンファミリーのグループ、Sunz of Manのメンバーである。
両者とも雰囲気的には近いものがあるので、かなりベストな組み合わせじゃないかしら〜。

ひとまず1曲目。
冒頭からGZAの「ワールドワイドだぜ、ジャパン、Check it Out」。これはテンションを上げずにはいられないでしょ。
ビートはオリジナルの『Kung Fu Fightin'』そのままだが、曲名通りカンフーっぽさ全開なのだからGZAのラップに合わないわけがない。
リリックには「芸者の着物の後ろにウータンのロゴがあるぜ」なんてあったり、日本とのコラボに対するサービスってことかな。

2曲目はスチャダラパーShincoによるリミックス。
こちらはカンフーより、西部劇っぽいような雰囲気のビート。
「Shinco流ウーサウンド」なのか知らんが、犬の遠吠えとリバーブがかった変な打楽器を絡めた怪しげなサウンドが僕好みなのと、相手がウータンだからといって安直にカンフーネタを前面に出さないとこに好感が持てる!
不思議なことに、このバージョンだとProdigal Sonのラップがより引き立って聴こえる気がする〜。

3曲目は、四街道ネイチャーKZADJ Kentのユニット、Force of Natureによるリミックス。
やはり本曲もウータンを意識してかトーンを落とした感じ。
しかしながら破裂音気味のスネア含む力強いサウンドが、GZAのフック「チェンバーに入るときは危険に備えろ」の説得力を増している。
このリミックスもGZAはもちろん、Prodigal Sonとの相性も文句なし。

ということで以上、3曲(プラス各曲のインストも収録)。
ウータンメンバーが日本のアーティストとコラボということで、やはりこういうのは嬉しい。
またリミックスの2曲は、ウータンサウンドをShinco、Force of Natureそれぞれが自分なりに体現してるような気がするし、そういったところでも聴き応えがあって面白い1枚だと思う。


Wu-Tang Forever!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?