Hush Hush Tip / N-Tyce

今回はN-Tyceのシシングル、『Hush Hush Tip』(1993年発売)をチョイス。
フィメールMC集団、Deadly VenomsのメンバーであるN-Tyce。グループ結成以前からシングルを数枚リリースしていて、その中の1枚がこれ。

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ジャケットには「produced by WU-TANG CLAN and 4th Disciple」と記載されているので、とりあえず4th Discipleプロデュース曲ということにしていいかな〜。

冒頭から、女性のコーラスとホーンの組み合わさったビートに期待値が高まる!
Deadly Venomsの中ではハイトーン的な立ち位置の彼女。言っちゃえば子供っぽいような声なのだが、本曲ではややダークで抑えめなサウンドと相まってバッチリハマっているし、金物っぽいスネアに乗って軽快にラップをこないしていくのもイイ。
途中、ピアノが差し込まれる構成もニクいな〜。どうもピアノはサンプリングではなく実際に弾いている感じがするんだけど...どうなのかな。
ちなみにフックは本隊からMethod Manが参戦。なんか意外な組み合わせだなと思った。ちょい役なんでそんな出番ないんだけど。

カップリングの『Root Beer Float』はさらにトーンを落とした曲で、哀愁漂うピアノのループから始まるビートもなかなかカッコいい。
N-Tyceの声が明るめだけあって、ビートのトーンをグッと落とすと彼女のラップが際立つんだな〜。

ということで、『Hush Hush Tip』のインストも収録した計3曲入りのシングル。
なかなか隠れがちな本作だが、N-Tyceは本隊のMCの力を借りずとも(Method Manのちょい役を除いて)一人だけで曲を聴かしてしまう実力があるし、ダークなサウンドと彼女のラップの魅力を堪能するには充分じゃないかな〜。
スルーしてしまうには惜しい1枚っす!


Wu-Tang Forever!



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