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フォトグラファーならではの視点と醸し出す世界観|POOLO JOB二期生インタビュー 合志亜希子さん

あなたの周りにいる「気になる人」は、どんな方がいますか?人でも物でも雰囲気でも、どんなジャンルにも「世界観」は存在します。

「世界観がある」いうと豪華さや尖ったスタイルを想像するかもしれませんが、言葉に表せない「なんとなく気になる」の中に十分なヒントが隠されているもの。

今回の気になる人は、poolo job 2期生である合志亜希子さん。50名ほどの受講生がいる中でも存在感は確立されており、Xの投稿やnoteの記事から人柄や個性に惹かれるものがあります。フォトグラファーというフィルター越しに世界をきりとる仕事をしているからこそクリエイティブで、彼女自身が作り出している空気感がオンラインでもいたる所に溢れておりその原点を紐解くためお話を伺いました。

【 POOLO JOBとは 】
「旅を仕事にする」をテーマに人生の幅を広げる講座です。3か月間、ライティング・写真・SNSブランディングなどをベースに、旅先の経験をコンテンツ化・発信力を磨きます。TABIPPO主催。
webサイト:https://tabippo.net/poolo/course/job/



現在の活動にいたる原点

--現在フォトグラファーと翻訳家という2軸で活躍されているとのことですが、元々写真をやろうと思ったきっかけは何だったのですか?

時間とか場所にとらわれない仕事がしたいって思った時に出てきました。ずっと英語や国際関係に興味があって、ある程度英語が喋れるようになって、改めて英語はツールにすぎない、それを専門にしていきたいのか?と振り返ったんです。何が好きだったっけ?って。

昔から雑誌を見るのがすごく好きだったんですよ。あと、友達のプリクラ帳とかでもビジュアルのものが好きで、最終的にグラフィックデザインか写真で迷いました。専門学校から資料を取り寄せてグラフィックデザインを見てる時に「この文字ない方がいいのにな…」と思ってしまって、ということは写真の方が好きなのかもしれないと思ってその道に進みました。

あとは、クリエイティブが好きだったので、操上和美さんが創立された映像編集会社の派遣事務をしていたことがあったんです。その会社で編集をしてる人たちを見て、「すごいかっこいい世界だな、 やっぱり私もこういう好きなことをやって仕事にするような人生がいいな」って思たのもきっかけですね。繰上さんって写真家さんなのでその影響も大きいです。

フォトグラファーとして活躍中の亜希子さん


亜希子流、旅先の決め方

--なるほど、そういうことだったんですね!ちなみに「(雑誌)TRANSITのフォトグラファーだったら」という設定でタイを旅されていますよね?そんな旅の仕方をする方は珍しいと思いますがどうやって思いついたのですか?

あれは…ただ思いついたんですよ(笑)。誰にアドバイスされたでもなく。そういう仕事をしたいなって思ってましたけど、営業するにしてもポートフォリオがいるし、そういう写真を撮ってなきゃいけないし。仕事をもらったところでできなかったら困るじゃないですか、なので、試しにやってみるか!みたいな感じで行きました。

--将来を見越してて素晴らしい視点ですよね。テーマを決めて旅したのは初めてだったのですか?

そうですね。初めてでした。写真の専門学校行ってすぐだったんで、もう本当に10年とか前ですね。

TRANSITの撮影を意識したタイでの旅 photo by合志亜希子
TRANSITの撮影を意識したタイでの旅 photo by 合志亜希子


--旅に付随して、留学した先がカナダ、ワーキングホリデーでニュージーランドに行かれたということですが、お隣のアメリカやオーストラリアじゃないところも個人的にあきこさんのイメージにぴったりな渡航先だなと思ったのですが…

あ、おっしゃる通りかも。私、イギリスには行きたかったんですけどワーホリビザが取れなくて、ニュージーランドにしたんです。でも確かに大きい国があまり興味がないっていうのもあって、オーストラリアとアメリカは自然と外れましたね。

大自然が好きだったっていうのもあるし、カナダの時は大学の頃なんですけど、人種のサラダボウルっていう言葉を見て色々調べてた時にそんないろんな国の人が来るところ面白そうだなと思って選びました。

ニュージーランドも同じく自然が好きだったっていうことと、フォトグラファーの副業として英会話学校でも働いてたんですけど、仲良かったニュージーランド人の方がいて、それで関心はあったんですよね。その方には向こうに行ってもお世話になりました。

NZではお花屋さんにも挑戦


POOLO JOBに参加した理由。価値観の洗い出し

--フォトグラファーの原点やあきこさんならではの旅の仕方がとても興味深かかったです。そんな中で既に様々な起業家さんの撮影をされていたり起業家のコミュニティーにも入られている中で、poolo jobに入られた理由を教えていただけますか?

そうですね、プロフィール写真撮影をやり始めた時に知り合いづてでお仕事をもらえるし楽しいんですよ。しかも今、起業家さんも増えていてニーズもあるから稼ぐためのロードマップみたいなのは見えるのに、あんまり一生懸命やってない自分がいて。やれば稼げそうなのに、なんで私はやりたくないんだろう、楽しいのにって思ってました。

それでいろんな価値観の洗い出しを2020年頃からかなりやってたんですけど、高校生の時に読んだ高橋歩さんの旅行記というか世界に憧れてたことに最近、気づきました。(高橋さんの本は)写真も言葉もとても良かったし、英語もカメラも影響受けていました。あの世界に憧れがあるのにそっちに行ってなかったって。

高橋さんみたいなことをしたいんだなって気づいた時に、 勝手にPOOLO JOBがやってきたんです。 面白いですよね、自覚をしたり自分の中で本当に腹落ちすると必要なものが目の前に現れます。POOLOはもうすぐ締め切りというタイミングで知って、 説明会へ行って、話を聞きながらその場で手続きをしました。

今後のビジョン、未来の設定の大事な視点

--分かります、決めると向こうからやってきますよね!そんなPOOLO JOB2ndも残り1ヶ月ですが講座後の方向性は見えてきましたか?

え、むしろ全然見えてなくって(笑)。そうですね、今目の前の事をこなすのに必死なんですけど、終わったらそれこそ旅したいなって思います。いきなり世界一周とかじゃなくても、数ヶ月に1回とか旅してそれをどんどん頻度を増やしていって、あまり日本にいない人になろうかなと思ってます。

ーーすぐに世界を回ってるイメージが湧きます。更に先の未来のビジョンもお聞かせいただけますか?

はい、2つあって、1つ目は、写真や言葉で、伝えるべきメッセージがある人の力になりたいです。それでちゃんと稼げる人になりたい。自分だけじゃなくて、誰かに教えるとか、ブランディングにも興味があります。

これはPOOLO JOBに入る少し前の出来事なんですけど、お世話になっている方が大変な状況になりクラウドファンディングをしたんです。私は何もできなかったけど、写真や文章で力になれたらいいのにって思ったんですよね。世界には伝えるべきメッセージを持って生きている人がいる。その想いを皆に伝わる形で表現してあげたいって思うようになりました。真芯を見極めてちゃんと伝えられる人になりたいです。

あとは、旅で見たものや感じたことを、フォトエッセイとして出したいと思ってます。やりたいこと100リストとか、もしお金に制限がなかったら何をしたいか?みたいなワークをやると必ず出てくる答えです。

亜希子さんは写真以外にもクリエイティブに長けている



--ちなみにそのビジョンは何年後ぐらいの想定ですか?
3年か5年。あんまり長く設定しない方がいいだろうなって。ビジネスって良くも悪くも、自分が思っているとおりになると思うので、すごい時間がかかることだと自分の中で思わない方がいいだろうなって思ってます。長い設定にすると本当にそうなっちゃうので。


--今の言葉を聞いていても、自分を持ってるのが伝わるのですが、日頃から大事にされていることって何かありますか?

先日のPOOLOの講義以降、自分の真芯を考えてたんですけどね、怒る時って自分のすごく大切にしてるものが犯されてると感じる時じゃないですか。私の場合、騙すような悪い嘘ではなくて、本当はしたくないって思ってるのにそれを言わずに我慢して自分が犠牲になればいいって対応されているのに気付いた時にすごい怒っちゃうんですよね。本音を言わないことに対してというか。

そのきっかけは、幼少期におねしょをしたことを母に言わずに隠したら、ひどく怒られたことがあって。そんなに怒らなくても良いじゃないってくらい怒られたんですけど、母が「嘘をつかれるのが本当に嫌い、嘘をつかなければ怒らないから」と言ったんです。その数日後、またおねしょをしたんですけど、ビクビクしながら言いに行ったら本当に怒られなかったんですよ。

なので、嘘をつかずにちゃんと話せばわかってもらえるみたいなところがあるんです。正直に話すことに対してネガティブなイメージがない。日本人って摩擦が嫌で本音で話すことを避けがちですけど。外国人の友達とかにもよく日本人はディスカッションができないとかって言われますけど、割とディスカッションも好きです。

--だから、あきこさんの発信には嘘偽りがない、クリアな印象を受けるのかと納得してます。

え、嬉しい!だから、それを大事にしていて、本当に根本的な願いとしてはみんなもそうだったらいいのになって思ってます。別にぶつかるとか、喧嘩するっていうことではなくて自分はこうしたい!っていうのことに素直に従える人が 増えたらいいなと。

ただ、私も日本にいるとすごい自分がある人みたいに思われますけど、海外に行くと「アキコはどうしたいの?」って聞かれるので、まだ足りないんだ…って感じることも多いです。だからそういう意味でも旅ってした方が良いし、初めて自分のことが知れる場所でもあるなって思いますね。

英会話学校の友達と石垣島旅行時


編集後記~真芯に忠実な自分らしさに惹かれる

見た目の柔らかさと親しみやすさの中に、どこか掴めそうで掴めない、だからこそ近づいてみたくなる魅力を醸し出すあきこさん。幼少期の体験を通して自分に嘘をつかず直感的に生きている。だからこそ日本人にありがちな「自分らしさ」を後回しするのとは異なる、まっすぐな姿勢が個性とオーラに変わっているのかと始終魅了されっぱなしでした。

あきこさんの前では自分らしさを全開にカメラと向き合えるからこそ、プロフィール撮影してほしい!とお客様が途絶えないのも納得です。ご自身のプロフィールアイコンを変更したいと思ったら、あきこさんへ是非お問い合わせください。取材をさせていただき、ありがとうございました。

"Life is Beautiful"な瞬間を

合志亜希子 (ごうしあきこ)
静岡沼津生まれ、7歳から東京で育つ。オーストラリア人フォトグラファーのアシスタントを経てワーキングホリデーでニュージーランドへ。現在は個人起業家のプロフィール撮影を中心とするフォトグラファー兼、日英字幕翻訳家として活躍中。
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〈取材・文=Jamy Ayami(@jamylamp) >


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