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場所にも時間にも制限されない生き方をどうやって手に入れるのか?実体験に基づく今すべきヒント

「場所にも時間にも制限されない生き方をしたい」。そんな理想のライフスタイルを求める人はどんどん増えているように思います。SNSを見ていても広告や投稿でそういった文言をよく目にしニーズを感じる昨今、どうしたら仕事とプライベートのバランスを取れるのか?フリーに生きていくためのについて考えてみたいと思います。


パンデミックという世界レベルで働き方が問われた時期のおかげで今までの通勤や勤務地という概念が薄れました。雇用環境が激変したことで影響し規模にかかわらず「副業・兼業を認める」または「副業・兼業者を採用する」という企業も増えているのも事実です。

独立までの経緯

私もちょうどコロナ真っ只中に出産し、会社員として産休・育休を取得しているタイミングで退職。個人事業主として生きていく決断をしました。

独身の頃はとにかく自分の役割に責任感を感じて身を粉にして会社員として過ごしており、仕事とプライベートの両立もできず仕事に全てを捧げ、家に帰るのは寝るためだけ…そんな時期もありました。休みの日もずっと仕事のことを考えるので時間があっという間に過ぎてしまう、将来にも不安しかない、休み最終日はまた仕事か…と憂鬱になる状態でした。

その後、出産のために産休を取り、社畜化していた私にも仕事と離れる時間が生まれました。納期に追われることなく上司の目も気にせず生きていられることがこんなにも自由を感じられるのかと感動したものです。

「目の前にいる最愛の息子との時間を優先したい」「自分で働く場所も時間も選びたい」「もう前職の環境には戻りたくない」それが素直な感覚でした。それが独立した動機です。

会社員時代:誰よりも働くことが貢献と思っていた

子育ての中で気づいた既にある「自由」や「幸せ」

ただ、子育ては働く以上に自分のことを後回しにせざるを得ず、特に生後半年あたりまでは睡眠もろくにできない、かつ、ホルモンの影響もあって心身ともにボロボロになっていたことも事実です。(ただし個人差があるので全員が経験することではないと思います)

本当に自分のための時間がなかったこともあり、仕事人間だった会社員のころでも、自分の選択で物事を進めてられていた、自由は十分あったんだと気づきました。仕事で評価してもらえたり、社会や人との繋がりもあり、幸せは目の前にあるのに気づくことすら放棄していたんだと思ったものです。

家事や子育てはするのが当たり前で評価されることもなく賃金が出るわけでもありません。夜も頻繁に授乳もあるし夜泣きもあります。出産は交通事故にあうぐらいの体の負担があるというのも含めて高齢出産だった私には怒涛の毎日でした。やっと子育てに楽になってきた息子が1歳になる頃、仕事とは自己表現の場だったということに気づき、働く場所には制限をかけたくなかったので起業の勉強を始めました。

子育ても大事だけれども、ママ友のようなコミュニティではなく働きながら社会との繋がりが欲しかったこと、そして夫の収入で生活するのではなく自分でお金を稼ぐということは、お客様からのありがとうの対価であり私はそこに価値を感じていることに改めて気づけました。産休・育休という長いお休みを経験したからこそです。

起業の勉強と家事育児の中での時間の確保

子育てに少し余裕が出たと言っても、2歳になるまで保育園には預けていなかったので目の前に乳飲み子がいることには変わりありません。なので大事になってくるのがタスク管理です。そこでやった5つを詳しくみていきます。

①食事や離乳食のストックづくり

当時、良き妻・良き母になろうとしていたので夕食の品数は5品以上、離乳食もレトルトを使うなんてもってのほか!といった超完璧主義な人間でした

そんな頃、起業の勉強を始めて出会った女性起業家の方が大きな転機をくれます。その方は出産時期が近く、同じように育児もされつつ仕事もしっかり結果を出している女性でした。ただ、私生活は自分で一切料理をせず、子供の離乳食は全てレトルト、自分の食事も外食かUberという衝撃的な話を聞いて私にとって常識が崩れました

さすがに極端な例なので全てを真似するわけではなかったですが、それでも良いんだ…と肩の荷が降り、それ以降、離乳食にレトルトを活用することに抵抗が減ったり、夕食の品数は30分以内にできるものまでと決めて時間との勝負を楽しむようになりました。

②子供を見てもらえる人を探す

子供が成長してくると動く範囲が広くなります。ベビーベットであやしていれば良い状態ではなくなる上、寝ている時間も短くなってきます。
何かを勉強するにも集中できる時間確保のために、自分で稼げるレベルにはなっていないけれどお金をかけて見てもらえる人を探すことにしました。

私の場合、当時住んでいた場所の近くには叔母がおり、時給制で週に2-3日、3時間程度みてもらっていました。出産後1人でそれだけ長く過ごせることがなかったので本当に嬉しかったのと短い時間の中で吸収する、結果を残すことにコミットできるようになりました。

③自分でやらなくて良いことは可能な限り手放す

1日の中でどんなことに時間をかけているか把握している人は意外と少ないと思います。何に何分くらいかけているのか、これは1日の中で何にどれだけの時間がかかったかを計測することで可視化できるので、やったことのない方は記録してみてください。そしてその中で本当にあなたでなければいけないタスクなのか?と考えてみると整理することができます。

私の場合は洗濯が大きなウェイトを占めていました。元々完璧主義で綺麗に洗濯物を干すというのが楽しみではあったのですが、正直私でなくても良い仕事です。衣類を干して取り込んでたたむという一連の洗濯物にかける時間が改善の余地を感じたのです。そのため洗濯機をドラム式に変え乾燥まで一気にやっていくことにしました。そうすると当たり前ではありますが自分が関わる時間が一気に減ったのです。

また掃除機も同じく電動のものにすることや、食器洗いも機械に任せる、とにかく徹底的に自分でなくても良いことは手放して自分の時間を作っていきました。

この②、③に関しては子育て期間に関わらず、起業においても自分でもできるけれど、自分でやるよりもっと得意な人に任せる(代行や秘書採用)に抵抗がなく、自分にしかできないことに集中できるようになるので本当におすすめです。

④今、不要と思うことを止めて時間を作る

youtubeやインスタグラム、tiktokなどSNSを見出すといつまでも見ていられますよね。会社員の頃は家に帰ったらテレビをひたすらつけてぼーっとするのが至福でしたし、出産後も子供が寝ている間にみるドラマが本当に心の癒しだったのですが、起業の勉強を始めると学びたいコンテンツ動画なども多くテレビやSNSなど目的なくみることが不要と思えるようになりました。

そのため大好きだったテレビも見なくなり、夫がテレビを見ている中、私はパソコンに向かったり、何かの作業と同時でもできるならイヤフォンで聞いて学習するといった一瞬たりとも無駄な時間を過ごさないようにして時間を作るようにしていました。

今思えば制限のある生活環境だったからこそ自分を律し、限られた中でできることはないかと頭をフル回転させられるので物理的制限があるというのはプラスにも捉えられると思っています。現在は当時ほど制限がないからこそ律するのが大変です。

⑤周りに宣言して応援してもらう

小さな子供がいるママが、自分のしたいことのために子育てを誰かに任せたりすることに批判する人もいるかもしれません。ただ、海外では実の両親が育てるのではなく育児はナニーに任せるというスタイルや、子育ては地域全体でするというのもよくある話です。

本当は制限がなければやってみたいことなどがあれば周りに相談するのは大事で、特に家族がいちばんの良き理解者であり応援者になることがほとんどなので自分のなりたい姿を語る時間を設けてみてください。理想を手に入れられる方法を一緒に見つけてくれるかもしれません。私の場合は、今まで以上に家族が家事育児に協力的になってくれるようになりました。

特に日本は役割や常識・世間体に囚われて母親が犠牲になっていたり、自己犠牲になっていることすら気づかず疲弊している方も多いです。本来の自分のwantに蓋をしたり、そもそも自分がどうしたいのか?ということにも気づいていない場合もあるので、責任感があるのは良いことですが全ての制限がなかったらどうしたいか?を考えてみる時間を作ることから始めてみてください。


1〜5のようにして少しずつ「ない」と思っていた時間を作り出し、そこから生み出せるものを着実に積み上げていきました。この乳児育児期間のタイムマネージメントやタスク管理は、子供が保育園にも通い他にも見てもらえる親族のいる環境になった今でも大切なベースになっています。

子供との時間を大事にできる働き方へ

大量の課題を乗り越えてトラベルクリエイターへPOOLO JOBでのマイルール

現在、TABIPPOが主催するPOOLO JOBにも参加していますが、毎週の多くの課題があります。実際参加を決めたタイミングで既に仕事も旅の予定も立て込んでいたのでフリーの時間がかなり少ないのが想定できていました。そのため自分のルールは大事にしていました。

■逆算思考

スタートしたタイミングで課題や締め切りなども明確提示してもらえるので、課題が出たら期日ギリギリで出すのではなく可能な限り3日以内に提出すると決めて取り組みました。(後半このルールは破られることがありました(笑)しかしそれでも自己否定しないのも大事なマインドセットです)

■自分のベストパフォーマンスを把握

自分のパフォーマンスのスピードが上がるタイミングをよく理解することも大事で私の場合、夜の方が集中できることと、講義が終わった後は確実にアドレナリンが出ているので、すぐに取り組める課題は講義後すぐに着手して3日以内で8割は完了している状態を目指して取り組んでいます。

■「自分が決めた」という認識を忘れない

ここは正直マインドセットの話になります。講座やセミナーの参加をすでに何度もしているので、参加姿勢については事前に決めておくのが良いと思います。POOLO JOBの場合、コミュニティの本気度を理解し、受講後の自分のなりたい未来を想定しました。そうなることを決めて参加するだけでも全く結果は異なります。できない理由を考えるのではなく、どうしたらできるのか?の視点に切り替えることができるからです。おかげで大変と感じることがあっても不安になった瞬間は正直一度もありません。

■やらないことや優先順位を決めた

先ほどの育児中の内容と重複しますが、普段以上に費やすべきものが出てきたので、自分でなくても良いものは徹底的に排除しました。もちろん全てをやめるわけではなく、実際やめようとしたけれどやめない方が良いと判断したものもあります。

例えば「毎日お風呂に入るのをやめる」は入った方が個人的にはスッキリするだとか「スティーブ・ジョブズみたいに服を毎日同じにする」もぜんぜん気分が乗らないなど。

人それぞれのやめるものは違って良いと思いますが、視点としては自分でなくて良いことはとにかくやめるにつきます。そうすると生まれる時間が意外と多いことに気づくので、その時間を課題に充てていくわけです。

自分の前提で「〜ねば」「〜べき」で決めてることは多いものです。生活の中でそこに気づき、見直してみてください。本当にその作業は毎日しなきゃいけないのか?3回を1回に減らせないか?誰かに頼めない?など考えてみると解決策は生まれてくるものです。

お金かけるのもったいないし…と自分で全部するから時間がなくなります。オンライン秘書を雇っている起業家も多く、自分より得意でスピードも速く効率的で実績も残せる方に頼めるのであればお金をかけてでもやってもらうは長期的にみても有益だと思います。

なぜなら、時間はこの世の中にあるもので1番大切だからです。


講座中も家族で2週間海外へ

プライベートの時間の作り方


上記のような流れだと明らかに真面目人間と思われそうですが、至って怠惰な性格の持ち主です。仕事は好きだけれど、もともとは子供との時間を大事にしたいという思いで起業をしており、会社の勤務先や勤務時間にも縛られたくない、全て自分で配分したいからこそこの仕事を選択しています。

そのためどうしたら一番大切な時間を確保できるのか?というのを最後に3ステップで説明していきます。

Step1:理想のバランスを把握する

理想のバランスについて考えてみることが一番初めにやることです。人によって仕事とプライベートの割合のちょうど良さは異なります。そしてある程度の理想状態、つまり目標設定がなされないとその状態になるための準備もできないからです。
タクシーに乗ったはいいけれど、目的地を伝えなければいつまでもどこにもたどりつくことはできないですよね。自分がどうありたいのか?その視点が自由を手に入れるためには必要な考え方です。

Step2:逆算して物事を予測・実行してみる

Step1で出てきた理想の形をどうしたら描けるのか実際に体を動かしながら取り組んでいきます。そのために逆算思考が大切になってきます。

いつまでに、何を、どのくらいの割合で達成していきたいのか?といった未来予想を考えてみると、現在必要になるアクションが生まれてくると思います。ただし未来予想はあくまでも予想でしかないので正確に達成できなくても問題ありません。常に軌道修正していけば良いだけです。予定通り進められなかったら自己嫌悪におちいることもあると思いますが、そんな自分すら自分らしい、だけどどうしたら達成できるか?を考えるのみです。

例えばStep1で「プライベートの時間を1日は増やしたい」であったり、「夜は家族との時間を過ごす」という内容が出てきたとしたら、今その時間を使えていない原因を見つけどのように解決することができるのか?を考え行動にかえていってください。

Step3:振り返る

ある程度の期間が経過してくると、経過測定ができるようになります。昨日と今日を比べても何も変わってないと思いがちですが、1ヶ月であればできるようになったことや変化に気づけるようになります。たとえ1ヶ月で成長を感じられなくても、変えたいと思っている内容をStep2に戻って考えてみる、そして行動や選択の変更や調整をしていくことで、半年後また違う結果が出ているかと思います。


時間と場所にとらわれない働き方を手に入れたことで家族との時間を楽しめるように

自分について知ることが大切な鍵

今のライフスタイルは過去の自分の選択と行動が作り出した結果です。なので理想の状態と異なるのであれば何かを変える必要があります。生物学的にどんな人でも恒常性が機能しているので新しい環境や急な変化を、怖いと思ったり、めんどくさいと感じたり、不安という形で脳が拒否することもあると思います。

そんな時はどうして変わりたいのか、今よりもっと違う未来を目指したいのかの原点を思い出しながら、理想の未来を手に入れた状態と今の延長線のどっちを選びたい?と自問自答して、時にはメンターとなる人に導いてもらいながら進んでもらうと良いと思います。

終身雇用が当たり前ではなくなり人生において自由な選択のできる時代になっています。だからこそ「自分」についてよく知り、向き合いながら迎えたい未来を手に入れられる人で溢れて欲しいと個人的には思っています。

まだ自分がよくわからないという人もいると思います。そんな方は目指したいと目標になるような人を見つけてみてください。SNSも普及し普通に生活しているだけでは出会えない人に会えるチャンスが広がっています。出逢いに行くのも、学びに行くのも、その人たちが実践していることを生活に取り入れてみることも全ては自由なので楽しみながら理想の形を見いだしてもらえたらと思っています。

writer :Jamy
世界観コーディネーター兼 地球を楽しむ旅人。47カ国以上の渡航歴を持ち、旅を通して、役割にとらわれがちな女性の自己開放を促す、旅コミュニティ・地球クラブを主宰。合言葉は「地球のどこかで待ち合わせ」。
広島出身 鹿児島在住 1児の母


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