最近ふと感じたことがあるんですよね。

「人を見る目」ってなんだ、と。

地位や権威がある人ほど持ってるイメージのアレ。

わたし的に人を見る目は、一瞬でその人の才だったりポテンシャルだったりを見抜く力という解釈をしていました。

わたし今までその能力はある方だと思ってたんですよね。なぜか。

人に裏切られた経験もないし、

素敵だなと思える人ばかりに出会えてきたから。

けど最近大きくその考えが変わってきました。

その大きなきっかけになったのは夜業界へチャレンジしたことです。

長くなるのでささっと書きますが、

単純に理由はチャレンジしたいことができた！

という理由で正社員を辞め、人生でこの業界を体験できるタイミングは今だけかもしれない！

ということで飛び込んでみた次第です。

女の争い、派閥、欲望、ドロドロ...

こんなイメージありません？

はたまた、

気遣いやマナー、大人の女性の品格が身につく...

こんなイメージもあるかもしれません。

働いた実際の感想としては、

よくわからないです。笑

と言ってもお店の雰囲気やママ、女の子の人柄で千差万別だと思うからです。

夜の世界はこうだ！なんて一括りにできるほど甘くも狭くもない世界かと私は感じてます。

ただものすごく浅く薄い部分もあるし、真実もある世界だなあとはひしひし感じます。

それはタイトルにもある「人を見る目」にもつながっていきます。

わたしのお店は県内でも名が知れている勢いあるお店、

と言った感じで、ママの商才が爆発しているようなお店でした。

数年で大きくして、お客様たちは社長やオーナーばかり。

お客様もみんな太鼓判を押すお店に入店出来たこともあって、

わたしはママが席で話す持論にも興味深く頷いていました。

しかし年月が経ってくると

女の子たちの本当の声も聞くようになりました。

それは単なる愚痴や悪口ではなく、

もっとお客様を大切にするためには、

もっと色んな女の子が働きやすくなるためには、

というシステムや店内ルールに対する改善の声でした。

その不満はずっと改善されることなく、

実はママの独裁政権のような環境下だったのです。

それでもわたし自身の性格上、「自分で見て感じたことを信じる」

というちょっと頑固なところがあったので、

そんなこともあるのか〜くらいにしか思っていませんでした。

しかしある時、わたしが絶対に嫌だ、

ということをママ自身が促してきたのです。

お客様を使って。

性善説をすぐ当てはめてしまう私の悪い癖がとっぱらわれた瞬間でした。

そこから、

言っていることとやっていることの矛盾の多さ

内部の人間からの支持率の無さ

そのほかにもたくさんの真実が目に入ってくるようになりました。

この出来事以外にも人の怖さや裏表の世界を目の当たりにすることが重なり、

自分の見る目の無さ、見る視点のズレ具合にショックを受けました。

あると思っていたのに、こうも大きく勘違いしていたなんて...

と思っている中、ふと思ったのです。

みんな何見てるの？？

と。

お客様は何を、どこを見てるの？？と思ったのです。

もちろんトップの方の視点や角度は私と違うと思います。

けれど、従業員の声や表情も聞かず見ず、ハリボテの姿を見て

素晴らしい！良いお店だ！ここは違う！

とこぞって言うひとたちは何を見ているの？

もちろんお客様に女の子が本音や真実を言うわけもないので、

ハリボテを裏で支えることの一端を担っています。

そしてそれはお客様に関係ない部分で、

見えてなくてその人自身が満足してるんだったらそれでOKじゃない？

と言う声も十分理解出来ます。わたしもそう思う部分はあります。

けれど結局、

人を見る目ってなんだよ、

そんなもの存在しなくて、

「人を見続ける目」

があるだけじゃないのか、とわたしは思いました。

そしてそれは生まれ持ったものでも、地位が育てるものでもなく、

その人の意思と努力で備わるものではないかと思うのです。

なんの前情報もなく、身なりも不清潔でおどおどしているような人を

パッと1秒見て、この人は大物だ！！！！

と思える人なんてどんな確率？

ましてやそれが100発100中の人ってなったらさらにどんな確率？

あの人たちって見る目ないんだなあ　馬鹿だなあ

なんて書くつもりは毛頭ありません。

そんなこと言ったら私は大馬鹿中の大馬鹿だし、

わたし自身が全員を「見続けてるか」と言われたら、まだNOだからです。

けど少なからず私はちゃんと人を見れる人になりたいなあと思うのです。

すぐ人を信じてしまって、良い人と自分の中でカテゴライズしてしまうのも

よくよく考えたら相手にも迷惑ですしね。

すぐフィルターをかけずにちゃんと相手を見る。見続ける。

私の課題です。

けど本当に私は大切なことを学ばせてもらっているし、

チャレンジして良かったと心から思っています。

てことで逆に見続けられても、

この人は素敵な人だ！

と思ってもらえれる人になるべく日々勉強ですな！！！