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その日は突然やってくる

数ヶ月前の出来事の再投稿。

"その日は突然やって来た"



うちの次女、突然"ハリーポッターの映画が観たい"と昔全部観たシリーズをまた一から観返しているが、そんな中"小説が読みたい"と本を読み始めている。

これまではどれほど私が読書を勧めても、全く興味を示さなかったのだけど、その日は突然やって来たのだ。

(過去にハマった本は一冊のみ"ゲンちゃん獣医になる"これ何十回と読み直していた…)

これまでは毎日自宅で篭り、ゲームをしたり、絵を描いたり、ビデオを観たり…短調な生活を送っていて親としては"外に出よう"と必死になっていた時期もあったけど、本人のペースで行ける時になるべく自然の中や本人の希望する場所へ出かけていただけ。

社会の価値観や、◯◯べき論は捨ててとにかく本人のペースを見守っているが、社会の価値観で半世紀生きてきた人間にとっては180度価値観を転換させられる荒行だ。

実際私は"子どもは子ども、勝手にやってくれ"タイプの放任ママなので上の2人の時はとにかく自分から離れて学校に行ってて欲しかったし、一時期行けなかった長女に対しては思い切り旧価値観を押し付けてしまっていた、かなり利己的な人間だ。

そのせいで紆余曲折あり(全て語るとドン引きされる程の)今の境地に至っている。それでもこの先の事なんて誰にもわからない。わからないから今を大切にしようと思う。その結果、子どもたちは既存の社会の中で生きて行く様になるのかもしれないし、そうではない所かもしれないし本当にわからない。人は皆千差万別な価値観で生きてるんだから価値観の押し付けだけは辞めようと肝に銘じている。あなたはあなた。わたしはわたし…例え親子であっても、だ。

いま不登校状態の子どもたちがこの先も不登校をするかどうかはケースバイケースでわからない…

小中不登校しても高校進学したり大学へ行ったり…既存の学校に行くこともあるという話はよく耳にする。実際しあわせな社会人を育むラーニングコミュニティ Cuddleの運営メンバーの川端 紗苗ちゃんは不登校経験者だが不登校時代、町営のフリースクール的教室で救われ、その後は大学まで行き今は立派なお母さんでありマナー講師だ。

だからといって既存の学校以外の場所を多く増やせばいいというものでもないのだろう。学校以外の場所を増やせという要望は、18万人とも言われる不登校の子どもたちをターゲットにしたビジネスを展開しようとしている企業や団体を沢山産むことにもなり(実際もう始まってる…N高や政治的癒着する老舗のTフリースクールなんかそうだろう)保護者側が情報を見極める力を持つ必要がある。大事なのは税金で運営されている公立学校が"誰でも"利用でき安全かつ塾に頼らない授業ができる場所になること、そして様々な子どもたちを受け入れられるだけの器を持つ制度、施設、教師が存在していること。(それは教師が安心安全に働ける場所でもあるだろう)

それでも尚、取りこぼされる子どもたちがいるなら、学校以外のオルタナティブ施設に公費で通える制度が必要だと思う。もしかしたら次女はその中に入るかもしれないし少人数学級なら通えるのかもしれない…いずれにせよ今の日本社会では既存の学校しか選択肢がないので自然の成り行きに任せるしかないのが我が家の現状だ。

次女は人が多くいる環境下では酷く疲弊してしまい力を発揮出来ないが、自然の中や彼女が美しいと感じるものの前ではとてつもないエネルギーが生まれる。

確実に、着々と成長している事を感じる…こんな息苦しい社会の中でも…。

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