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出来へんわ

前回こんな記事を書きました。


この中で出てきた保健体育の授業は、心の発達について学ぶでした。



Q.次のようなとき、5年生のあきらさんはどうすると思いますか。


ひろしさん
二人で遊びに行こうか。

あきらさん
うん、 行こう 行こう。


【ひろしさんがいないときに, わたるさんが...。】

わたるさん
あきらくん。 今日遊ぼうよ。

あきらさん
あ、う、うん。 (三人で遊べばいいか。 あ、でも、ひろしくんと わたるくんは、 昨日 けんかしちゃったんだ。)

【そこに, ひろしさんがもどってきて・・・。】

ひろしさん
ぼくと先に 約束したじゃ ないか。

わたるさん
今、うんって 言ったよね。


あきらさん
どどうしよう・・。 (こまったな。 二人とも 大切な友達なのに・・。)





(1) あきらさんはどうすると思うかあなたの考えを書きましょう。




(2)  もし、あきらさんが 5才だったらどうすると思うか そうぞう 想像してみましょう。




(3) あきらさんが5年生の場合と5才の場合で行動がちがうとしたら、 なぜだと思いますか。



※※※※※


この授業で子どもたちからの回答↓

5年生の自分の場合、

先に約束したひろしさんとあそぶ
3人で話し合ってみる
時間を区切って時間差で2人ともとあそぶ
仲直りさせる


5歳の自分なら、

泣く
逃げる
忘れてるだろうからみんなであそぶ
じゃんけんする


Q.違いが出るのは何故だろう?

A.経験してきて成長したから
解決する方法を学んできたから


5歳は未熟
5年生になったから成長してるよね


センセ
様々な事を学び人は成長していくものです…云々


要するに↓

5年生のあきらさんは、先に約束したひろしさんと遊ぶことを優先するか、3人で話し合ってみるか、時間を区切って2人ともと遊ぶ方法を模索する。

友情を尊重し、約束を守りつつ、友達との調和を取ろうとする。

もし、あきらさんが5歳だったら、心はまだ“未熟“なので、泣いたり逃げたりする可能性が高いし、友達のけんかに関してはあんまり深く考えず、みんなで遊ぼうっとなるか、じゃんけんで解決しようとするかも。

5年生の場合と5歳の場合で行動が異なる理由、それは経験の差と感情の成熟度の違いだと。

5年生は友情の大切さや約束の守り方を学んでいるよね?

冷静に問題解決に取り組むことができるよね?

でも5歳の未熟な子は全体の、周りの空気を読むより自己の感情に従って行動を取りがちだよね。年齢と経験によって、人の行動や判断が変化するね。
以上。



まあ、そうなんですけどね。何も間違ってないんですけど。
でも、ほんまにそう出来るか?
出来へん子もいてるやろ?

っていうか、アラフィフおばさんの私も出来へん時あるよ。“めんどくさ😫“って適当に嘘ついて逃げると思うよ。

それって5歳児の心のレベルやからか?五十路が5歳児やからなんか?笑

あと、なんでそんな周りの調和ばかりに目が向いて、自分のその時の気持ちには目が向かないんやろうか。

永遠の5歳児を自称するうちの末っ子10歳は、

“適当にごまかして逃げてほとぼり冷めたら公園行って遊べそうなら遊ぶ”らしい。

“だってそもそも私関係ないやん?その2人の問題やん?“


そんな感じの答えは教室からは聴こえてこなかった。。。



それから、懸念してしまうこと。

調和を乱してしまう子がいたら、同じ学年の子どもたちが、

その場の調和が取れない、とか
5歳児の様に自分軸で振る舞う子

を見た時にどんな感情がわくと想定されるか?

みんなは調和的に行動しようとしているのに、違う行動をする子がいると、不安を感じるかもしれない。
その子の行動が予測不能な結果をもたらすとか、先生に怒られるとか、ね。


調和が取れない子の行動が予測できないから、戸惑うよね。その子の行動がいけないこと、としてインプットされてたら、理解できないし戸惑いを感じるよね。


それから一部の子たちは、もしかしたらその自分軸の子が“問題を抱えている“って思って、同情するかもしれない…かわいそうに、と。その子に対して“優しさ“をみせてあげようとするかもね。


また他の一部の子たちは、その自分軸の子に対して説教するかもしれないね。その子の“自分勝手な“行動に反応して、
“そんな事したらあかんねんで!“って主張してくるかもね。


まあ、大多数の子はその自分軸の子の行動に不快感を感じるだろうね。

その子に反発し、距離を置こうとするんじゃないやろうか。

感情って個人差があるし、お子たちの家庭の背景や経験によって違って当然。

でも“同じ学年の子たち“が調和が取れる事を是と教え込まれたら、協調性のない子を見たら、混乱するだろうなと。


皆さんはどう思いますか?

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