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「斑鳩の王子」@IMM Theater2回目。アドリブは99%無の美しく設計された上質の演劇


2回目を観終わって思ったことはやはり「斑鳩の王子」は悲劇だった

初回観劇の時同様、「台本どおり」と分かっていても大笑いしてしまう。凄いなあこのカンパニー。
面白いけれどストーリーとしては悲劇。シェイクスピアみたいな皮肉な悲劇。

山西惇さん、読売演劇大賞男優賞受賞おめでとうございます!

穴穂部王子で真面目に芝居している山西さんに、いきなり厩戸王子(明石家さんま)が「読売演劇大賞受賞おめでとうございます」と声をかける。
今回唯一のアドリブ。
客席からは拍手が。
穴穂部王子だから山西さん、リアクションに困ってうなずくだけで無言。

2回目の「3時間ぶっ通し幕間休憩無」体験は・・・

「このシーンが来たということは、あともうちょっとだな」と終演の希望?が見えてくるので初回よりも長さに不安を感じずに済みましたがやはり長いのは変わりません💦
私は絶対やりませんが、観客の中には携帯で時間を確認する人たちが多発しているそうで、本当は絶対マナー違反だけど気持ちは分かります。

「関係者」はやはりマナーが悪い

今日遅れて前方席センターに入って来た2人連れの男性。遅れて入って来たくせに立ったまま上着を脱ぐ(上演中です!)。上演中なのに座ったとたんに喋る。その後いびきをかいて寝る。全部ダメ。ダメダメ。
寝るのはよいがいびきがうるさい。目の前の舞台にリスペクトが無いのならなぜ観劇しにくるのか?私には理解できません。
この列はノーマスクで大声でゲッホゲホ咳をする大迷惑な中年男性もセンターに居て、残念な列でした。

本当に演劇が好きな人にぜひ観に来ていただきたい作品

”アドリブと勘違いするほと”見事なキャスト陣のお芝居。
史実は史実としてきちんと描いていること。
実は必要が無い場面が1つも無いこと。
さんまさん演じる厩戸王子の哀しみが胸にせまること。

日本一のマルチタスカー明石家さんまさん

さんまさんの凄いところは(これはマネできない)目の前の相手と芝居をしながら舞台全体をちゃんと五感で見ていること。これほんとに凄いです。なかなか出来ることでは無い。
3時間ほぼ出ずっぱりなのに、集中力が一瞬たりとも切れない。
マルチタスカーとはこういう人のことを言うのですね。

#IMMTHEATER
こけら落とし公演「#斑鳩の王子 ー戯史 聖徳太子伝ー 」
2024年1月10日(水)~31日(水)
東京都 IMM THEATER

2024年2月11日(日・祝)~18日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

脚本:#輿水泰弘
演出:#水田伸生
出演:#明石家さんま、 #中尾明慶#音月桂 、#温水洋一、 #八十田勇一#瀬戸カトリーヌ
#黒須洋嗣#一色洋平#田中真琴#山西惇#松尾貴史




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