留学は人生の通過点でしかない

まもなく日本に帰国するのでこの留学を振り返ってみたいと思います。

2学期間、月数で言うと8ヶ月間(9月から4月)フランスに留学したわけですが、この留学に100点満点で点数をつけると40点ぐらいです。

成功か失敗か聞かれたらおそらく失敗だったと答えます。

ただ、それは留学したこと自体が失敗だったというわけではありません。

留学したこと自体は本当にいい経験だったと思います。将来は海外で生活したり、仕事をするんだという漠然な憧れを抱いていた僕にはこの留学でいかに自分の性格や生き方が海外向けではないか、いかに日本が自分にとって住みやすい国なのかということを知ることができただけでもした価値は十二分にあったと思います。

じゃあ、なぜこんな低い点数なのか、それはフランスの留学が自分の望んでいたものとはあまりにもかけ離れていたからです。

まず、教授と話す時間がない。授業は教授が話すのをただ聞いて、ノートを取るだけで面白みがない、などなど自分が抱いていた海外の大学生活のいいイメージと現実は全く違っていたので、そのギャップに多々苦しめられました。

また、僕の寮の同じ階のフランス人学生はみんな1年生。18,19歳の学生が8割以上でした。なので、日本でいう高校生のノリが抜けてないのかわかりませんが、夜中に寮の廊下を走り回ったり、大声で話したりと、もちろん彼らと仲は良いですが、ときどき彼らの行動に首をかしげることがあり、それも僕がフランスになじむことができなかった理由の1つです。

加えて、フランス人はよくバーに行きます。僕も誘われたので何回か行きましたが、その時にダンスをみんな踊るので、それを強制される。それが僕にとっては本当に嫌でした。

ダンスを踊らないと、ノリが悪いと思われます。

なので、結果的に僕はだんだんと誘われなくなりました。

その辺のお酒のノリの違いも僕がなじむことができなかった理由の1つです。

僕が日本にいるときに留学から帰国した人たちの話を何回か聞きましたが、多くのひとが留学で人生が変わったとか、成長したと言ってます。

各々それぞれの考え、意見を持っているのでそれを否定する気はないですが、僕にとっては留学で人生が変わるということまではありませんでした。

もちろん、価値観や考え方に多少の影響はありましたが、留学に失敗したからと言って、留学後の人生が絶望的なものになるなんてことは100%ありえないです。

また、よく1年留学したくらいじゃ語学力の変化はほとんどないという人もたまに見ますが、僕は100%反対です。

1年留学して毎日その国の言語を使えば、確実に語学力は目に見えて向上すると思います!

極論を言えば、1年の日本での卓上学習よりも1か月の語学留学のほうが語学力向上には圧倒的に有利だと思います!

なので、留学して語学力が向上するのは当り前なので、語学力の向上+アルファでなにか得られるのが留学ではベストだと思います。

アメリカに何十年住んでいました。だから、もちろん英語はペラペラです。でも、その人の仕事力はとてもひどいという人をみたことがあります。そういう人だけにはなりたくないなと思っていました。

なので、もう1度書きますが、語学力は海外で生活をして、毎日間違いを恐れず使えば確実に伸びるので、語学力以外でなにか得られるのがあれば、1番いいと思います。

残念ながら、僕はこの+アルファを得ることができませんでした。

もちろん、仲のいい友人ができたり、フランスの文化に触れたりというのはできましたが、それは自分が望んでいた+アルファではないです。僕が望んでいたのは勉学面での+アルファで、それをぼくはここでは得ることができませんでした。

“C'est la vie” フランス語で“これも人生だ”みたいな感じの表現です。

人生は必ずしも思った通りにはいかない。

いろんな経験をして、いろんなことを学んで成長していく。

そして、いろんな壁にぶつかって、みんな悩んで大きくなる。

<今回の表紙絵>

夜のアンジェの街

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Papico

フランス留学記

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